日焼けで肌がヒリヒリ!すぐに対処して肌の炎症を食い止める方法

↑「肌荒れ」を改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

日焼けして肌がヒリヒリする。そんなとき、どう対処するのが正解なのでしょうか?

「そのうち自然と治るから、ひたすらガマンするしかない」という人もいますが、はたしてそれでいいのかと心配になりますよね。

後になって「しまった!」ということにならないために、どう対処するのが正解なのか、この記事では解説いたします。

日焼けのヒリヒリでお困りの方は、ぜひ参考にして正しいケアにお役立てください。

1.日焼け後のヒリヒリ。まずは冷やすのが正解

日焼けで肌がヒリヒリする女性の画像

「海に行って、日焼けしてヒリヒリする」「顔が日焼けして、ヒリヒリがとまらない」そんなときのケアとして、一番にやるべきなのは冷やすことです。

日焼けしてヒリヒリする場合は、とにかくすぐに冷やしてください。

1-1.ヒリヒリするのはどうして?

日焼けした肌は、やけどと同じ状態です。日焼け後にヒリヒリするのは、肌が炎症を起こしているから。そのため、肌が赤くなってヒリヒリするのです。

やけどの対処の方法として一番に挙げられるのは、冷やすことですよね。それは日焼けについても同じで、ヒリヒリする場合は、まずは炎症を鎮めるために冷やすことが大切です。

しっかりと冷やして、肌の炎症を鎮めることで、次のお手入れへと進むことができます。

1-2.日焼け後の肌の冷やし方

海などに行って全身日焼けした場合は、水シャワーを浴びて全身を冷やしましょう。この際、ササッと浴びるだけでは、炎症を起こした肌を冷やすことはできません。

15分くらい水シャワーを浴びて、肌を冷やしてください。水風呂にしばらく浸かるのもいいでしょう。

ただ、体の芯から冷えてしまうのはよくないので、寒いと感じる場合は、少し休憩を入れて冷やすようにします。

1-3.氷や保冷剤を使って冷やす

水シャワーをずっと浴びたり、水風呂にずっと浸かったりすることはできないので、その後は氷や保冷剤を使って冷やしてください。

氷で冷やす場合は、ビニール袋に詰めた氷を軽く濡らしたタオルでくるみ、患部にあてます。保冷剤の場合も、濡れタオルでくるんで使用しましょう。直接、肌に氷や保冷剤をあてると、低温やけどの原因になるので注意してください。

保冷材は冷蔵食品を持ち帰るときにスーパーなどでももらうことも多いですね。小さい保冷材でも捨てずに冷凍庫でいくつか保存しておくと、いざというときに使えて便利です。

氷嚢を使ってもいいですね。その際はタオルで包む必要はありません。簡単にヒリヒリする箇所をピンポントで冷やすことができるのでおすすめです。

氷嚢の画像

日焼けして顔だけがヒリヒリするという場合も、この方法で冷やすと、肌の炎症が鎮まるはずです。

2.ヒリヒリするのは中度の日焼け

日焼けで乾燥した肌の女性の画像

日焼け後に肌がヒリヒリするのは、日焼けレベルとしては中度の日焼けをしているということです。軽度の日焼けなら日焼けして肌が黒くなる程度ですが、中度の日焼けだと肌の奥にまでダメージが及んだ状態です。

放っておくとやけどの状態が悪化したり、シミやたるみ、シワの原因になったりすることも少なくありません。なので、すぐに冷やして適切なケアをすることが大切です。

3.ヒリヒリ日焼けを鎮めるケア

日焼け後のヒリヒリを鎮めるお手入れのイメージ画像

肌を冷やしたら、日焼け後のヒリヒリを鎮めるためのケアをしていきましょう。簡単に自分でできる方法をご紹介していきます。

3-1.アロエで肌を保護

アロエのイメージ画像

やけどにはアロエがいいとよく言われますが、それは日焼け後の肌にも同じです。アロエには抗炎症作用があるので、日焼け後のヒリヒリする肌の炎症を鎮めてくれます。

また、日焼けした後のヒリヒリする肌は肌の表面が傷ついてしまっているので、感染症などを引き起こすことがあります。アロエには殺菌作用もあるので、そのような感染症の予防にも効果が期待できます。

アロエが日焼け後のヒリヒリに良い理由

アロエは、アロエシン、アロイン等のアントラキノン類の成分を含みます。アントラキノンには抗炎症作用があるため、日焼け後の肌のヒリヒリを鎮める効果があります。

また、アロエはムコ多糖類、アミノ酸、酵素といった成分を豊富に含むため、紫外線によるヒリヒリの改善が期待できます。

アロエで日焼け後のケアをする方法

まず、アロエを煮沸消毒して冷まします。これはアロエの生葉には葉に付着した雑菌がある可能性があるからです。

殺菌したアロエの皮をむき、スプーン等で実を取り出しペースト状にし、清潔にした患部に薄く塗ります。その後、いつも使う保湿クリームで保護します。

ヒリヒリしている2日ほど、夜のお手入れのみ続けます。2日目でヒリヒリは完全に治まるので、その後はアロエは必要ありません。

ただし、アロエにアレルギーがある人は使えません。必ず事前にパッチテストをしましょう。パッチテストの方法は、二の腕などの目立たない場所にアロエを塗布し、24時間様子を見て、赤み、かゆみが出ないかを確認します。

生のアロアがない場合は、アロエジェルやアロエクリームを使って、日焼け後の肌をケアしてあげましょう。

3-2.保湿クリームで肌を保護

日焼け後のヒリヒリをクリームで改善した女性の画像

アロエで2日程度ケアしても、日焼けによるヒリヒリが続く肌は、肌が乾燥している状態なので保湿ケアをしてください。

「まずは化粧水なのでは?」と思うかもしれませんが、人によっては市販の化粧水などが刺激となって、かゆみや赤みなどの原因になることもあります。

なので、日焼けしてヒリヒリしているような肌の場合は、化粧水は使わなくても大丈夫です。代わりに、保湿クリームで肌を保護してあげましょう。

保湿が目的なので、保湿クリームなら何でもよいのですが、(合成界面活性剤や合成ポリマーが配合されていないものならなおよい)、オーストラリア原住民の間で皮膚の火傷や擦り傷などに使われていたという「センチぺダクンニンガミー」のエキスが入ったクリームが特におすすめです。


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3-3.いつもより水分を摂取しよう

水の画像

日焼けした後は、体から水分がどんどんと逃げている状態です。肌も乾燥してしまっています。体から失われている水分を補うために、意識的に水分をとりましょう。

綺麗なお水を1日1.5リットルを目安に飲みます。水を多くとると、目に見えて肌の状態が良くなり、ヒリヒリが早く治まります。水を努めて多く摂ることは、日焼け後だけでなく、美肌の基本でもありますね。

特に年齢を重ねると、体が渇いているのに気づきにくくなります。喉が渇いた!と思ったときには相当水分不足になっている可能性があります。

喉が渇く前に、チョコチョコ飲みがお勧め。私も喉が渇きを感じにくいタイプなので、朝起きたとき、出かける前、お風呂の前、お風呂のあとなど、自分で飲むタイミングを決めて、体が慢性的な水分不足になるのを防ぐようにしています。

4.いつものスキンケアでは刺激になることも

日焼け後のヒリヒリに悩む女性の画像

日焼けしてヒリヒリしている肌は、肌表面がダメージを受けて炎症を起こしている状態です。なので、いつもよりも肌が過敏になっている状態にあります。

そのような状態の肌に、いつものようなスキンケアをやると、かゆくなったり、赤みが出たり、ヒリヒリが悪化したりすることがあります。

4-1.日焼け後の肌は敏感肌用のものがおすすめ

日焼け後の肌は敏感になっているので、添加物がたっぷりと入ったスキンケア用品は控えましょう。肌の状態が落ち着くまでは、敏感肌用のスキンケア用品を使用するのがおすすめです。

4-2.洗顔料はマイルドなものを選ぶ

肌がヒリヒリする間は、肌にできるだけ刺激を与えないために、洗顔料も肌にやさしいマイルドなものを選んでください。

できれば、洗顔石けんなどのシンプルなものを選ぶのがおすすめです。ピーリング作用のある石けんなどの使用は控えるようにしましょう。

4-3.角質ケアはしない

日焼けで肌がヒリヒリするという場合は、肌の表面にダメージがある状態です。肌のバリア機能も低下しています。

そんな肌にピーリングなどの角質ケアを行うと、肌が悲鳴を上げてしまいます。スクラブ洗顔なども同様です。肌の炎症が治まって、肌が完全に回復するまでは、角質ケアは行わないようにしましょう。

とくに日焼けした後の肌が、皮むけなどをしてくると、気になって角質ケアをしたくなるかと思います。しかし、そこで角質ケアをしてしまうと、肌にさらなるダメージを与えてしまう恐れがあるので注意が必要です。

皮むけが気になる場合は、とにかく保湿ケアをして肌の乾燥を抑え、肌の状態が元に戻るまでガマンするのが得策です。

4-4.美白化粧品を使うのもNG

日焼けした後に気になるのが、肌が黒くなったり、シミやソバカスができたりすることですよね。そのため、「美白ケアをしなければ!」と意気込む人も少なくありません。

しかし、日焼けしてヒリヒリしている肌に美白化粧品を使うのは、おすすめできません。美白化粧品に使用されている成分は、どちらかというと肌へ負担となるものが多いからです。

そのため、健康な肌では問題なかったとしても、日焼け後のダメージを受けた肌には刺激が強く、トラブルの原因となることがあります。

日焼け後の肌には、まずは保湿ケアを重点的に行い、外からの美白ケアは肌の状態が落ち着いてから始めるようにしてください。

4-5.美容成分たっぷりのものもNG

美容成分がたっぷり入っていると、肌に良さそうなイメージがありますが、ダメージを受けた肌には負担となります。

美容成分たっぷりの美容液やクリームはお休みして、シンプルなスキンケア用品で保湿するようにおすすめします。

アンチエイジング用のスキンケアアイテムや、毛穴の開きに働きかけるようなスキンケアアイテムもお休みしましょう。

4-6.落ち着くまでは、メイクも控えて

肌がヒリヒリしている間は、できるだけメイクも控えましょう。メイクをする際に、肌に刺激を与えてしまいますし、メイクの成分が肌への刺激ともなるからです。

どうしてもしないといけない場合は、ベースメイクは紫外線吸収剤の入っていない日焼け止めとパウダーで仕上げてください。気になる部分は、コンシーラーを使って隠しましょう。

ポイントメイクをやれば、ある程度、きちんとしている感を出すことができます。

5.肌を元に戻すためのケア

乾燥肌のスキンケア方法イメージ画像

日焼け後は、ヒリヒリが治まるまで冷やす、保湿する、を徹底します。それと同時に、肌の回復を高めるために、肌のターンオーバーを促進するための生活を送るようにしましょう。

肌のターンオーバーを促すためには、次のような事柄に気を付けてください。

5-1.睡眠を十分にとる

寝ている女性の画像

睡眠中に肌はつくられます。なので、肌の回復を促すためには睡眠を十分にとることは大切です。

以前は夜22時~翌朝2時までが「シンデレラタイム」と呼ばれ、肌をつくるのに大切な時間といわれていました。その時間帯に脳からの成長ホルモンが十分に分泌されるので、その時間に眠っていないと肌に悪いというものです。

しかし、最近の研究では夜22時~翌朝2時までに成長ホルモンが分泌されるという根拠はとくにないことが分かっています。成長ホルモンの分泌には、何時に寝るかということが重要なわけではなく、睡眠の質が大事ということです。

寝入ってから最初の3時間が大事

成長ホルモンがたくさん分泌されるのは、寝入ってから最初の3時間までの間といわれています。つまり、その時間にどれくらい良質の睡眠をとれるかが成長ホルモンの分泌量に影響を与えるということです。

日焼け後の肌の回復を早めるためには、睡眠の質を改善することが大切です。もしも「眠りが浅い」「夜中に何度も目が覚めてしまう」という場合は、睡眠の質を高めるための工夫をしましょう。

睡眠の質を高めるためにできること

睡眠の質を改善するためには、次のことを意識してみてください。

・夕食以降はカフェインをとらない

・寝る前のアルコールは控える

・夜にハラハラするようなテレビや読み物は見ない、読まない

・寝る前の1時間はパソコンやタブレット、スマホなどは見ない

・就寝1時間~1時間半前に入浴する

・就寝1時間前から照明を暗めにする

・就寝前はリラックスできる音楽を聴く

・定期的に運動する

5-2.肌をつくるための食生活を意識する

タンパク質の画像

肌のターンオーバーを高めるためには、食事にも気をつけましょう。肌のためには、肌にいいからとどれか単品を常に食べるよりも、バランスよくいろんなものを食べるのがおすすめです。

肌のターンオーバーを高めるのに必要な栄養素をご紹介しますので、それらの栄養素が含まれた食事を意識的にとるようにしてみてください。

タンパク質

必須アミノ酸を豊富に含むタンパク質は、肌のターンオーバーを正常にするために必要な成分です。

タンパク質が多く含まれる食材
肉類、魚介類、卵、大豆・大豆製品、乳製品など

ビタミンA

抗酸化作用のあるビタミンAですが、肌のターンオーバーを促す作用もあります。

ビタミンAが多く含まれる食材
レバー、うなぎ、あん肝、ニンジン、カボチャなどの緑黄色野菜など

ビタミンB2

美容ビタミンとも呼ばれているビタミンB2にも、肌のターンオーバーを助ける働きがあります。日焼けした後は、とくにビタミンB2が消費されているので、意識的に補いましょう。

ビタミンB2を多く含む食材
レバー、うなぎ、豚肉、卵、大豆・大豆製品、乳製品など

ビタミンC

美肌づくりに欠かせないビタミンC。ビタミンCには美白効果があるといわれていますが、それだけでなくコラーゲンの生成を助けて肌のターンオーバーを正常化するためのサポートもすることが分かっています。

ビタミンCを多く含む食材
赤ピーマン、パセリ、芽キャベツ、レモン、アセロラ、キウイ、イチゴなど

ビタミンE

ビタミンEも肌のためには摂取したい成分です。ビタミンEには肌のターンオーバーを促進する作用がありますし、優れた抗酸化作用があるので、日焼けのダメージを受けた肌の回復を助けます。

ビタミンEを多く含む食材
うなぎ、いくら、たらこ、アボカド、大豆・大豆製品、ゴマなど

6.ヒリヒリ日焼けは肌にNG。まずは紫外線対策を徹底して!

日焼け止めのイメージ画像

日焼けして肌がヒリヒリする状態というのは、肌がかなりのダメージを受けてしまっている状態です。できれば、その状態にならないように、日頃から紫外線対策をしましょう。

6-1.日焼け止めは必ず塗って

外出時には日焼け止めを塗るのを習慣にしてください。海などに行く場合は、SPF50以上の紫外線カット効果の高い日焼け止めを塗りましょう。

ウォータープルーフタイプであったとしても、汗や水で日焼け止めは流れてしまいます。こまめに塗り直すのがおすすめです。

6-2.レジャー時はできるだけ肌を出さないで

海に行くという場合でも、肌をガンガンに焼いてしまうのはおすすめできません。日焼け止めを塗るのはもちろんのこと、帽子などをかぶってできるだけ紫外線を浴びないように注意しましょう。

できれば水着の上からTシャツなどを着て、直に紫外線を浴びないようにしてください。

6-3.できるだけ日中は外に出ない

肌のためには、できるだけ日中は外に出ないのがおすすめです。できるなら、買い物などは夕方以降にすませるようにすると、浴びる紫外線の量を減らすことができます。

どうしてもという用事の場合は、日傘や帽子などを使って、完全防備で出かけるようにおすすめします。

7.まとめ

日焼けで肌がヒリヒリする場合の対処法をご紹介しました。ヒリヒリする場合は、まずは冷やしましょう。その後、低刺激のクリームなどで保湿ケアをすることで、肌を保護します。

睡眠や食事などを気をつけることで、肌の回復を促進することができるので、日焼け後は睡眠や食事にも気をつけてくださいね。

なお、日焼け直後のヒリヒリが改善しても、今度は「ピリピリ」と、つっぱったような違和感がある場合は、肌がひどい乾燥肌に移行している可能性があります。その際は『 肌がピリピリするのはSOSサイン!痛みの原因と今すぐできる対処法 』を参考にしてください。

 

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●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。