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ほうれい線が気になったら、まずはプチ整形の「ヒアルロン酸注射」を試してみよう、と思う方は多いと思います。確かにヒアルロン酸には、くぼんだ部分を持ち上げて膨らませる効果があり、注入するとほうれい線は目立たなくなります。
ヒアルロン酸注射でのプチ整形は、切ったり縫ったりする整形と違って注射をするだけの簡単な治療なので、気軽に行えることも人気の理由です。
でも「本当に失敗はないの?」と、どうしても気になりますよね。
ヒアルロン酸に失敗がなく、長く良い状態が持ってくれれば言うことがありませんね。あとはお値段!これもはずせないポイントです。
気になるほうれい線にヒアルロン酸注射をしてみたい!と思った方のために
・ヒアルロン酸注射の効果
・ヒアルロン酸注射の持続時間
・ヒアルロン酸注射の値段
・ヒアルロン酸注射のデメリット
この4つのポイントを中心にこの記事で詳しく解説します。ヒアルロン酸注射を検討している方は、参考になさってください。
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目次
1.ほうれい線はヒアルロン酸注射で目立たなくなる
ヒアルロン酸をほうれい線へ注射すると、シワの線や溝がふくらみ、直後に目立たなくなります。ダウンタイムもほとんどなく、10分程度の短い施術の後、すぐに効果を確認できるのも魅力ですね。
でもヒアルロン酸って安全なのでしょうか?ヒアルロン酸注射でほうれい線を治すなら、人体に悪い影響がない物質なのかなど、気になる部分もあると思います。ヒアルロン酸について少し解説をしていきましょう。
ヒアルロン酸は私たちの皮膚、関節、眼球など人間の体内に存在している、ねばり気のある物質です。たったの1g中に6リットルもの水分をため込むことができる性質を持っていて、お肌ではたっぷりの水分を保ってハリを作ってくれています。
もともと人間の体内に存在しているものですので、ヒアルロン酸自体でアレルギーが発生することはほぼありません。またヒアルロン酸は注入後、時間をかけてゆっくりと体内に吸収されていくため、いずれは消えてなくなります。
ヒアルロン酸注射ではこのヒアルロン酸を皮内、皮下に注入することで、安全にほうれい線の治療をすることになります。
2.ヒアルロン酸注射の効果
ヒアルロン酸は、ほうれい線に限らず、目の下の窪みややゴルゴ線など、窪んだ部分をすぐに膨らませたいときに効果を発揮します。
ヒアルロン酸は、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸とによって構成された高分子の物質で、注射器で気になる凹み部分に少しずつ注射することにより、ほうれい線などのシワを改善します。
ただし、窪んで陰になっている部分を膨らませるだけなので、ほうれい線の原因である頬のたるみを根本的に改善するわけではありません。
根本的な解決策ではなく、あくまでとりあえず目立たなくするものだと思ってください。本格的にたるみを引き上げるためには表情筋トレーニングが有効です。
ほうれい線を改善する表情筋トレーニングの方法は、「 ほうれい線を消す!自分でできる今すぐ若く見せる方法 」の記事を参考になさってください。
3.ほうれい線に向いているヒアルロン酸の種類
注入用のヒアルロン酸には数多くの種類があります。それぞれに固さや弾性など特徴が違っていて、目の下に適しているもの、胸に適しているものなど注入する箇所によって使い分けることもあります。
それでは、ほうれい線に向いているヒアルロン酸にはどんなものがあるのでしょうか?調べてみました。
3-1.国内シェアナンバー1のレスチレンシリーズ
現在、認可されているヒアルロン酸には色々あります。
レスチレン・シリーズは多くは世界各国の美容医療の現場で使用され、日本国内でもトップクラスのシェアを誇っています。
レスチレンシリーズの中でも「レスチレン」は、ヒアルロン酸注入剤の中では中程度の固さ。そのため、レスチレンは硬すぎず、柔らかすぎないので、よく動く口周りのシワに適しています。
「レスチレン」は、スイスの美容皮膚科関連製品メーカーであるガルデルマ社(旧・Q-Med社)が製造販売を行っているヒアルロン酸注入剤、レスチレン・シリーズのうちのひとつです。
レスチレンは日本には比較的早く導入されたことと、アレルギーテストが不要なため、現在国内でのシェアが最も多いヒアルロン酸注入剤となっています。FDA(食品医薬品局) の認可を取得。粒子タイプのゲルで、ヒアルロン酸濃度は20mg/mlです。
独自の安定化処理を施しているため、アレルギー発生率は0,05%以下で、アレルギーテストが不要なのも魅力です。
また、同シリーズに、「リドカイン」という麻酔成分が配合されたものも最近出ています。ほうれい線への注射時の痛みを減らすことができます。
4.ヒアルロン酸注射の手順
それでは、実際のヒアルロン酸注射の手順を見てまいりましょう。事前に知っておくと心構えができますね。
4-1.カウンセリング
初めて美容クリニックへ行くとカウンセリングを行うことになります。まずは洗顔して診察室に通されます。医師がほうれい線の程度を見て、ヒアルロン酸の種類や注入量を決定します。
同時に考えられるリスクや副作用、術後のケアについての説明があるはずです。このとき不安なことがあればすべて質問して、納得したうえで施術を受けるようにしましょう。
出来れば当日はいったん帰宅しよく考えましょう。1件のみで決めず、数件カウンセリングに行くことをおすすめします。
4-2.写真撮影
施術前にカルテ用の写真撮影をすることがあります。基本的に施術経過を確認できるようにするために撮影をするのですが、同意がないのにクリニックのHPへ公開されることはありません。
4-3.マーキング
ヒアルロン酸を注入する部位にペンでマーキングをします。適切な位置にヒアルロン酸を注入するためのマーキングで、顔に直接、医師によって書き込まれます。マーキングされた範囲にヒアルロン酸が注入されることになります。
4-4.麻酔
注入部位に麻酔クリームの塗布や麻酔シートの貼り付け、あるいは麻酔注射をします。ヒアルロン酸注入は注射針を使った施術になりますから、切開のような痛みはもちろんありません。
ですがゆっくり丁寧に注入していきますので、注射独特のチクッとした痛みが続くことになります。
注射針で刺す直前に、針を刺す部位を冷却することもあります。ヒアルロン酸に麻酔入りのものも出ています。
4-5.ヒアルロン酸の注射
ペンでマーキングした場所にヒアルロン酸を注射していきます。寝た状態で注入する場合もあれば、起きた状態で注入する場合があります。最初は寝た状態で注入し、その後起きて、微調整することもあります。
ほうれい線は寝たときより起きた時の方が、頬のたるみで深くなります。必ず起きた状態でチェックしてもらうようにしましょう。ヒアルロン酸注射自体にかかる時間は10分~20分程度です。
4-6.注入後のケア
施術後は針穴がふさがるまで4時間程度シャワーやお風呂を控えます。数日間はしっかりとUVケアをして、日光に当たることを避けましょう。
内出血が出た場合は、コンシーラーで隠します。内出血は1週間程度で徐々に消えていきます。
4-7.ヒアルロン酸注射後の経過
ヒアルロン酸を注入すると、施術直後より数時間~3日程度かけてやや膨らむことがありますが、他人からは気付かれにくい程度であることがほとんどです。
その後1週間程度で肌へなじんでいきます。
ヒアルロン酸注射のダウンタイムについて
「ヒアルロン酸注射の後、ダウンタイムはあるの?」「すぐに会社に出勤できるの?」と気になりますよね。整形やプチ整形に付き物のダウンタイムですが、ヒアルロン酸注射の場合はほとんど起こりません。
稀に内出血や小さな腫れが見られることがあります。若干腫れた場合は2~3日で腫れは消失します。
また、注射針を刺した箇所に内出血が起こることもあります。内出血も見られないことがほとんどですが、人によっては内出血を起こしやすい体質で毎回内出血してしまうというケースもあるようです。
ですが内出血した場合もほとんどはコンシーラーで隠せる程度なので、仕事や学校の講義くらいなら休みをとる必要もありません。内出血があった場合は1週間程度で症状がおさまります。
ダウンタイムが少ないため周囲にバレにくく、気になる部分を自然に修正できるのがヒアルロン酸注射の大きなメリットでしょう。
5.ヒアルロン酸の持続期間
注入したヒアルロン酸はヒアルロン酸の効果の持続期間は通常は、半年から1年程度です。
ただし、口周りはよく動く場所でもあり、初めての注入の場合は5か月程度で効果を感じなくなる人もいます。吸収の早さは人により異なります。また繰り返し注入するうちに持続期間が延びていきます。
6.ほうれい線の程度によって値段が変わる
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の費用は、クリニックにより異なります。左右のほうれい線に注入した場合の料金ですが、注入量で決定しているところが多いようです。
レスチレン1本(1cc)あたりの費用の相場は3万~5万円ほど。技術料を含めて7万くらいに設定しているクリニックもあります。
下記は、軽いほうれい線、軽~中程度のほうれい線、中程度のほうれい線、かなり深い重度のほうれい線の、注入量の目安と費用です。
6-1.軽いほうれい線の注入量と値段
軽くシワになっている程度の比較的若い人のほうれい線は、1アンプル以下で足りることが多い。費用の目安 は、3~5万円です。
6-2.軽~中程度のほうれい線の注入量と値段
比較的若い年齢でたるみが無いほうれい線の場合は、1~2アンプル使用で、費用の目安は、 3~10万円です。
6-3.中程度のほうれい線の注入量と値段
40代以降で少し頬のたるみを伴った中程度のほうれい線の場合は、2~3アンプル使用で、費用の目安は、6~15万円です。
6-4.重度のほうれい線の注入量と値段
頬のたるみがすすんだ重度のほうれい線の場合は、3~4アンプル使用で、費用の目安は、9~20万円です。
7.ほうれい線へのヒアルロン酸注射の失敗例
ほうれい線にヒアルロン酸注射を行った際の失敗例はそれほど多くはありませんが、いくつかあげてみます。
7-1.皮膚の壊死
重大な失敗として、過去にほうれい線の皮膚下の動脈にヒアルロン酸が入ってしまい、鼻が壊死したという報告があります。医師の技術不足、知識不足が原因ですが、やはりこのようなことを避けるために、医師選びは慎重に行わなければなりません。
美容クリニックや医師の経歴をよくみることで、このような失敗はかなり防ぐことが出来ます。
7-2.内出血
また失敗といえない範囲の、内出血や注射する部位がずれている、などもあります。内出血は、医師の腕に問題はなくても発生することがあるので、大切な日の直前の施術は避け、1週間程度の余裕を持ってのぞみましょう。
7-3.注射する部位がずれていた
注射する部位がずれている、というのは、自分ではこの窪みを解消して欲しかったのに、ちょっと違う部位に入れられた、などです。事前のカウンセリングやマーキングで、希望をしっかりと伝えることで防ぐことができます。
「デザインが気に入らなかった」「凸凹してしまった」など、ヒアルロン酸注入を後悔してしまったケースでは、ヒアルロン酸を溶解、分解する注射を打つことで元の状態に戻すこともできます。
ただし、ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)はアレルギーを起こす可能性があるため、皮内テストを行ってから治療に入るクリニックが多いです。
医師による施術の失敗ではない場合は、費用がかかります。費用は20,000円~50,000円に設定しているクリニックが多いようです。
8.ヒアルロン酸注射のデメリット
ヒアルロン酸注射は、即効で気になるほうれい線を目立たなくする効果がありますが、それでも異物である以上デメリットはあります。
先ほどの章の失敗例と少々重なりますが、ヒアルロン酸注射のデメリットをあげてみます。
●ヒアルロン酸注入のデメリット
内出血をすることがある
医師の技術関係なく、患者の体調により内出血する場合があります。特に寝不足をしていたり体調が悪い時は内出血しやすい傾向があります。内出血を伴うと数日間は青あざをコンシーラーなどで隠す必要があります。施術の前日はよく寝て体調を整えておきましょう。
適切な位置ではない場所への注入や、入れる量を間違えることがある
ヒアルロン酸注入は、入れる深さや入れる部位など、非常に繊細な技能が必要です。また、ヒアルロン酸は性質上、注入翌日にかけて膨らむ性質があります。その時点でちょうど良いと思っても膨らみすぎて腫れを起こすことがありますので注意が必要です。
体内に吸収されていずれはなくなるが、まれに残る場合がある
通常、ヒアルロン酸は半年から1年で吸収されます。しかし繰り返し注入していると、吸収されにくくなる場合があります。吸収されない場合、入れた個所が重みで下がりかえってたるんで見えることがあります。
良い状態を維持するには、繰り返し注入する必要がある
ヒアルロン酸注入の1回の費用は、切る施術やスレッドリフトに比べると料金が安いですが、維持するには繰り返しの治療が必要となります。
9.まとめ
ヒアルロン酸注射でほうれい線を改善するために、気を付けるべきことやヒアルロン酸の効果、種類や値段についてお伝えしてまいりました。
重ねて申しますが、ヒアルロン酸はあくまで窪みを埋めるだけであり、ほうれい線が出来た原因を根本的に解決するものではありません。それでも、悩んでいる方にとっては救世主的な存在ですので、どうしても気になって仕方ない!という方は一時的にでもお世話になるというのも一つの方法だと思います。
ただし、事前にデメリットを確認した上で、信頼できる医師に任せるよう、くれぐれもご注意くださいね。
なお、ほうれい線は顔の表情筋を鍛えることでかなり改善することができます。ヒアルロン酸注入のデメリットが心配な方は、『 ほうれい線エクササイズで若返る!たった5つの簡単メソッド 』を参考にして自分でほうれい線を改善することも検討してみましょう。
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