↑「乾燥肌」を改善する方法(YouTube動画でも解説しています)
なぜか「顔がつっぱる」。特に理由が見当たらないのに、顔の皮がパンッとはったような変な違和感は落ち着かないものです。
顔がつっぱると、表情を動かすだけで顔がシワシワになります。このシワが定着しそうな気がして不安になりますよね。
特に40代後半から50代になると、つっぱり感も増してくる頃。中には、一日中顔がつっぱってしまうという女性も増えていきます。
実は、顔がつっぱるのは、「肌が乾燥している!」というSOSなんです。まずはこのつっぱり感を肌状態のバロメーターにしてみましょう。
乾燥は肌の老化に直結します。「今のお肌はどのくらい老化がすすみやすいのかな?」顔のつっぱりはそんなことも教えてくれますよ。
目指すは、つっぱらないお肌!今回はどうして顔がつっぱるのか、どうやって改善していったらよいのか、お話ししていきたいと思います。
目次
1.顔がつっぱる状態は老化の危険信号
顔がつっぱる時、お肌ではどんなことが起こっているのでしょうか。どのような状態になってつっぱり感を感じるのか、見ていきましょう。
1-1.急激な乾燥状態
お肌のつっぱり感と、乾燥感では少し違います。主に顔がつっぱるのは、肌から急激に水分が蒸発した時。急激な顔の乾燥状態におちいると、肌は柔軟性を失ってつっぱるようになります。
1-2.カルシウム膜がはられている
それほど心配のないつっぱり感もあります。それは固形石鹸によるお肌のつっぱり感。これは石鹸のアルカリ成分と肌のカルシウムが結びついて、うすーいカルシウムの膜を作ることが原因でおこるつっぱり感です。
この時お肌は、カルシウムの膜で守られているので、このつっぱり感は心配いりません。
健康なお肌は弱酸性。アルカリに傾くと荒れやすくなりますが、洗顔でアルカリ性に傾いても30分から3時間くらいでお肌は弱酸性に戻っていきます。
2.顔がつっぱる原因
では私たちの生活の何が原因で、肌はつっぱってしまうのでしょうか。
その直接の原因は、洗顔と化粧品に含まれている成分にありました。
2-1.洗顔が潤いとバリア機能を奪ってつっぱる
肌は急激に水分や油分を失うとつっぱる性質を持っています。でもどうして、それほどまでに急激に水分が奪われてしまうのでしょうか。
私たちは顔の汚れを落とそうと、洗顔をしますよね。その時、同時に大切な肌バリアまで洗い流しているのをご存知でしょうか。汚れやメイク、雑菌だけではなく、バリアを作っている潤い成分まで落としてしまうのです。
皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、セラミドなどの細胞間脂質。肌バリアを構成しているこうした潤い成分は、肌の表面にあります。
潤い成分ですから、当然それは液体です。洗顔をすることで簡単に潤い成分が流れてしまうのは、不思議なことではありません。
2-2.化粧品に含まれる添加物がバリア機能を奪ってつっぱる
顔がつっぱるのは、ただの乾燥ではなく肌のバリア機能が崩れている時の症状です。肌バリアが壊れてしまう原因は洗顔だけではありません。
化粧品に含まれる合成界面活性剤や合成ポリマーなどの添加物が、頑固なつっぱり感の原因になっていることも多いのです。
肌バリアを継続的に壊している積み重ねが、つっぱるお肌を作り上げてしまいました。それに気付いたら、これからは肌バリアを壊さないスキンケアをすればよいだけです。保湿をする時は、肌バリアを壊すケミカルな成分を使わないようにしましょう。
化粧品に含まれる添加物がなぜ肌のバリアを壊すのか?また、どうやったらケミカルの成分を肌に塗らないでお手入れできるのかは、こちらの記事に詳しく書いています。
https://self-lifting.jp/blog/cosmetics-for-dry-skin-10541
3.顔のつっぱりを改善する方法
つっぱらないお肌を手に入れることは、バリア機能の内側に美肌を作れるようになるということ。そんな風になれば、乾燥だけではなく肌荒れや小じわも怖くなくなります。
顔がつっぱるのを気にせずに、楽しくスキンケアをしたいですよね。
つっぱる肌状態を改善するためには、洗顔と保湿をしっかりと見直して下さい。それでは、つっぱる肌を脱出するにはどんなスキンケアを心がけたら良いのか、解説していきましょう。
3-1.皮脂の取りすぎは今すぐやめる
皮脂を悪者だと思っている人も多いですよね。ギトギトしたり、ニキビのもとになったりするイメージがあるのでしょう。
特に男性の使う洗顔料などでは、皮脂を落としてさっぱりさせるほど優秀!そんな風に思われる傾向があります。
「皮脂を洗い流して肌バリアもさっぱり!」ここまで頑張って読んで下さった方なら、それが良いことではないことは容易に想像がつくでしょう。
あなたも洗顔で、肌バリアでもある皮脂膜を落としすぎているかもしれません。
・ゴシゴシと指などで肌をこすって洗う
・1日に3回以上顔を洗う
・1日に2回以上洗顔料を使う
・洗浄力の強い洗顔料やクレンジング剤を使う
・お湯で洗顔する
この中で1つでもあてはまることがあれば、即やめてみましょう。肌をこすらずに泡を使って優しく汚れを浮かせて下さい。泡は付けてから15~20秒以内に落とすようにしましょう。
皮脂膜は30度以上の温度で溶け出しますから、30度以下のぬるま湯や水で洗顔料の成分をしっかりすすいで下さい。洗顔料を使うのは、1日の終わりだけで十分です。大切な皮脂膜を、奪いすぎないであげて下さいね。
ただし古い皮脂は酸化してしまいますから、朝もぬるま湯を使って適度に洗い流すようにしましょう。もちろん、朝も皮脂の取りすぎはNGです。
3-2.ボディー用石けんはNG!洗顔ができる石けんで優しく顔を洗う
洗顔フォームではなく、固形石けんで洗顔をすることに注目が集まっていますよね。それは洗顔フォームに使われる合成界面活性剤が、肌バリアをごっそり奪ってしまうからです。
多くの純石けんの石けん素地には、合成界面活性剤が使われていません。そのため、石けんを使った洗顔がオススメされているわけです。
とても良いことですが、石けんでの洗顔には注意点があります。それは、石けんの洗浄力が強いということ。スーパーやドラッグストアなどで手に入る多くの固形石けんは、ボディー用に作られています。
顔に比べてボディーは皮膚が厚く、強い部分。繊細なお顔の皮膚に使うには、ちょっと強すぎるのです。洗浄力が強すぎるボディー用の固形石けんではなく、洗顔用の石けんで優しく洗うようにしましょう。
セリフのリラックスソープは、肌の潤いを守りながら、汚れはしっかりと落としてくれる、つっぱりがちなお肌にも優しい石けんです。
肌バリアを守る上で難しいのが洗顔の問題。バリアを壊さない石けんなら、優しくお肌を育むことができます。
3-3.保湿にはセラミドを補給
そしてすでにつっぱってしまうお肌は、しっかり守ってあげることが重要!洗顔後は水分だけでなく、肌バリアを補給することで、乾燥からもダメージからもお肌を守ることができますよ。
まずは代わりに肌を保護して、健康な肌に戻るのを待って下さい。バリアを失ったお肌には、バリアを与える。これも鉄則です。
セラミドを補うことは水分補給よりも重要です。特にヒト型セラミドは人間の肌バリアの80%をしめるセラミドと、とても近い構造になっている成分。
つっぱるお肌にはセラミドを与えてあげて下さいね。selif(セリフ)の美容液やフェイスクリームにも、ヒト型セラミドが配合されています。
どちらも、バリアを壊す合成界面活性剤などのケミカルな成分を使わずに、バリアを補うセラミドを配合しています。壊さずに、育む化粧品です。
つっぱるお肌を脱出するための、力になってくれるでしょう。
4.つっぱらない肌を目指せば美肌は叶う
いつでもキレイな素肌。作りたいですよね。でもどうしたら良いのかわからない。そんな時は、つっぱらないお肌を目指してみて下さい。
顔がつっぱるようでしたら、美肌まではまだまだ。でも今すぐに、改善していくことは可能です。
4-1.「つっぱらない肌」こそ、理想を作る肌!
洗顔をすれば顔はつっぱるもの。そんな風に思っていませんか?顔を洗っても、お肌がつっぱらない人もたくさんいます。もちろん顔を洗った後だけではなく、一日中つっぱりません。
「顔がつっぱるという意味がわからない」そう話す女性にもお会いしたことがありますが、彼女のお肌はとても綺麗で、50代なのにふっくらとハリがありました。
顔がつっぱらない肌。それは乾燥しにくい肌状態というだけではないようです。
・乾燥しにくい
・トラブルを起こしにくい
・外部ダメージに強い
・老化をおこしにくい
・ハリ、ツヤがある
・透明感がある
つっぱるお肌に足りないのは、肌のバリア機能にもなっている潤い成分です。まずは健康なお肌の表面をおおっているバリア構造についてお話ししておきましょう。
私たちの肌の表面にある角質層。ここには肌細胞を守るバリアが存在します。
・水分をたっぷりとたくわえているNMF(天然保湿因子)
・細胞と細胞のすき間を埋めている細胞間脂質(セラミドが主成分)
こうした水分と油分の層がお肌の水分蒸発を防いだり、外からのダメージから肌を守ってくれているのです。NMF(天然保湿因子)とセラミドなどの細胞間脂質のある層を、さらに外側からおおっているのが皮脂膜。
・NMF(天然保湿因子)
・セラミドが主成分の細胞間脂質
・皮脂膜
この3つの潤い要素はお肌の砦。これが肌のバリア機能です。砦の奥では毎日24時間、お肌がたえず新しい健康な細胞を作って育てています。肌の赤ちゃんが、育まれているのですね。
3つの潤い要素がダメージや乾燥を防いでいれば、肌はいつも美しく健康でいられるというわけです。つっぱるお肌ではこの潤い要素が欠けているので、正常な肌細胞の育成を保てません。
つっぱらないお肌。まさにこれが健康なお肌を育んでいるのです。
4-2.顔がつっぱるお肌はどれくらい乾燥しているの?
では顔がつっぱるという方。今の肌状態はどうなっているのでしょうか。
皆様おわかりの通り、つっぱるお肌はとても乾燥しています。顔がつっぱる時、顔のお肌の水分量は10%以下。これはかなり乾燥している状態です。
通常の健康なお肌にはどのくらいの水分があると思いますか?健康なお肌の水分量はおよそ30~50%。乾燥肌では10~30%まで顔の水分量は下がってきます。
4-3.「つっぱらない」は手に入る
今までは洗顔後、顔がつっぱるお肌が当たり前だったかもしれません。ですがつっぱるということは、肌バリアが足りない状態です。
つっぱる原因を理解してスキンケアをしていくことで、肌状態はどんどん良くなっていきますよ。
お肌のバリアの下で、しっかりと肌細胞の赤ちゃんを育てて下さいね。
5.顔のつっぱり感で肌状態をチェックしましょう
さて、顔がどんな風につっぱるかで、今の肌状態がわかります。あなたのお肌のつっぱり感はどの程度でしょうか?さっそくチェックしていきましょう。
5-1.顔のつっぱり感で現在の肌状態チェック!
洗顔後に15~30分程度、化粧水などのスキンケアをしないですごして下さい。その状態は、化粧品という洋服で着飾らずにいる、あなたのありのままのお肌です。
その時、あなたのお肌のつっぱり感をチェックしてみてくださいね。
●顔のつっぱり感がない
つっぱらない人は水分状態が正常です。とても健康なお肌ですね。脂性に傾いている方でもつっぱらないことがありますが、40代以上になるとほとんどの方が乾燥に傾きます。肌バリアもしっかりしている可能性が高いですから、健康なお肌を十分に保っていける状態です。
★対策・・・今のお手入れ法を継続してOK!
●ややつっぱる感じがする
ほんの少し、つっぱるくらいでしたらまだお肌の問題はそれほど大きくありません。洗顔をすればある程度、皮脂と水分が奪われるものです。しかしながらこの状態では、年齢ごとに乾燥状態が進んでいく可能性を大きく持っていますから、今のうちにスキンケアを見直していきましょう。
★対策・・・まずは洗顔を見直しましょう。(3章参照)正しい洗顔方法を実践してください。
●洗顔後の放置でお肌がとてもつっぱる
残念ながら、肌の水分、油分ともにとても少ない状態です。肌バリアが機能していない可能性が高いですから、肌バリアを取り戻すスキンケアを行って下さい。乾燥だけではなく、肌トラブルや老化を引き起こしやすくなっています。
★対策・・・3章の正しい洗顔法ととともに、肌バリアを壊す可能性がある成分を排除した化粧品を使うようにしましょう。
● 無添加化粧品おすすめランキング|安心と美肌を重視したブランド3選
●スキンケア後もつっぱる
秋から冬、春にかけてはスキンケアをしても顔のつっぱりを感じる女性が多いですよね。基礎化粧品を順番通りにしっかりつけてもつっぱる場合は、肌のうるおい機能、バリア機能がかなり壊れているかもしれません。老化サインが出ていますから、今すぐスキンケアを見直していきましょう。
★対策・・・3章の正しい洗顔法ととともに、肌バリアを壊す可能性がある成分を排除した化粧品を使うようにしましょう。
●洗顔後だけではなく、一日中顔がつっぱる
スキンケア後に一日中、つっぱり感から脱出できないという方は、かなり顔が乾燥しています。肌トラブルを起こしやすい、敏感肌になっていませんか?
お肌にほとんど水分を保てない状態なので、お顔の肌バリアがとても薄くなっています。
乾燥だけではなく、紫外線やアレルギー物質などの外部ダメージにも弱くなっていますから、できるだけ肌を守るようなスキンケアをして下さい。
★対策・・・3章の正しい洗顔法ととともに、肌バリアを壊す可能性がある成分を排除した化粧品を使うようにしましょう。
5-2.どこがつっぱるかで乾燥しやすい部分がわかる
肌のつっぱり感を顔のどのあたりに感じるか、合わせてチェックしておきましょう。顔のどの部分に強くつっぱりを感じますか?
・目尻
・目の下
・口元
このあたりはとても乾燥しやすく、顔の中でも特につっぱりを感じやすい部分です。老化が気になりやすい部分でもありますね。そうです、つっぱりを感じる部分は老化もスピーディー。
強くつっぱりを感じる部分には、クリームを重ねづけしてしっかり守ってあげて下さい。
5-3.何分で顔がつっぱるかで肌のコンディションがわかる
このチェック、時々行ってみて下さい。肌のコンディションによって、つっぱりを感じるまでの時間が変わるはずです。
何分くらいでつっぱるか、それを比較することで、今の自分の肌状態をしっかりと確認できるようになります。
30分間、つっぱらないお肌を目指して下さいね。
徹底的なスキンケアの見直し方については、こちらの記事でもご紹介していますので、参考にしてみて下さいね。
6.化粧水をつけても顔がつっぱるのはなぜ?
顔を洗ったら、つっぱらないうちにと急いでスキンケアをすることもありますよね。でも、化粧水をつけたはずなのにつっぱる・・・・・・。そんなことが起こるのはなぜでしょうか。
6-1.顔を過乾燥状態にする化粧水保湿
化粧水というのはほとんど水分で出来ています。水というのは気化しますよね。みずみずしいフルーツも、切ってそのままにしておけば乾燥してドライフルーツになってしまいます。
それと同じで、お肌に水をつけると気体になって蒸発します。肌は温度が高いですから、蒸発の速度もその分早くなるでしょう。
バリア機能が働いていない顔のお肌では、水分を蒸発させないようにするフタがスカスカです。常に肌の内側の水分は蒸発をしているのですが、化粧水の水分も肌の水分と一緒になって気化していくだけ。
与えても与えても乾く。バリア機能がはたらいていないお肌にとって、それは当たり前のことです。
むしろ水分を与えると蒸発させるはたらきで、余計に肌がつっぱることになってしまいます。化粧水をつけるなということではありません。
バリア機能と類似した成分で、疑似のバリアを作ってお肌から水分が逃げないようにしてあげましょう。
セラミドがまさに肌バリアの成分です。セラミド配合の化粧品を選ぶのも一つの方法です。
● セラミド化粧品どれが効果的?最新おすすめランキングと口コミ評価
6-2.水分を保てない
化粧水だけではなく、油分を含んだ乳液やクリームを使ってもつっぱるというケース。残念ながら、こちらはお肌の状態が健康であるとは言いがたいでしょう。
肌のバリア機能がはたらかず、潤いは逃げていくばかりの肌状態です。あるいは、化粧品に肌バリアを補う成分が配合されていない場合です。
NMF、細胞間脂質、皮脂膜の代わりをしてくれる成分で、肌を守って下さい。
この際もセラミドが効果を発揮します。できればヒト型セラミドが、より人間のセラミドに近づけた組成で効果的です。
7.まとめ
顔がつっぱるその症状は、今の肌状態を教えてくれます。まずは、つっぱり具合を確かめて、自分の肌状態を確認しましょう。しっかりと体の声を聞いて、お肌を守ってあげて下さいね。
つっぱらないお肌が出来上がれば、お肌はもっと活き活きとします。
・肌バリアを壊さないこと
・皮脂を洗い流しすぎないこと
・肌バリアでもあるセラミドを補うこと
お顔がつっぱるようでしたら、この3つを厳守してみましょう。見違えるような、嬉しいお肌はすぐそこにありますよ!
なお、特に目元は顔の中で最も皮膚が薄いため、つっぱり感が深刻な場合があります。目元のつっぱり感が気になる方は、『 目元の乾燥はシワの危険!即、潤いをチャージして保つ方法 』を併せて参考になさってください。
↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)
最新情報をお届けします
Twitter で若見えラボをフォローしよう!
Follow @tarrumi