いつの間にかできてしまった目の下の小じわ。笑うと目立つので気になるものです。目の下の小じわはあらゆるシワの中でも比較的早い年齢から現れ始めます。
目の下の小じわが増えれば増えるほど老けて見えるので、早めの対策が必要です。しかし、保湿だけでは簡単に消えるものではありません。
でも大丈夫です。正しいお手入れを早めにすることで目の下の小じわは消えてしまいます。まだ小じわのうちなら大じわや定着じわになる前に充分手を打つことが可能です。
また知らず知らずの間に日常生活の中で目の下の小じわができやすい習慣があるかもしれません。まずはそれに気づいて、小じわをつくらない生活をすることも大切です。
この記事では、気になる目の下の小じわを消す簡単セルフケアと小じわをつくらない生活、注意点についてお伝えします。参考になさってください。
目次
1.目の下の小じわは原因をなくせば消える
目の下の小じわが出来るには必ず原因があります。なぜ目の下に小じわが出来てしまうのかを知り対処することで、目の下の小じわが気にならなくなります。
それでは、目の下の小じわの原因はなんでしょうか?次の章で詳しく解説してまいりますので、当てはまるものはないかチェックしてみてください。
2.目の下に小じわができる原因
目の下の小じわの原因は、
・頬のたるみ
・皮膚の弾力減少
・乾燥
・物理的・化学的刺激
の4つです。
それぞれ詳しくみてまいりましょう。
2-1.目の下の小じわ原因①頬のたるみ
目の下の小じわなのに、原因の一番目に「頬のたるみ」がきたので、少しびっくりされているかもしれませんね。実は目の下の小じわは、目の下から頬にかけての脂肪の下垂、頬のたるみが大きな原因なのです。
これはどういうことか詳しく解説します。顔の中でもっとも脂肪が多いのは、頬です。別名、メーラーファットという頬の脂肪は、顔に張り巡らされている表情筋で支えています。
しかし、加齢とともに表情筋は弱くなってくるので、メーラーファットを支えくれなくなり、皮膚を巻き込むような形で頬が下垂していきます。
例えば、まだ膨らませる前のゴム風船に水を入れると、下に水がたまって風船の上の方はうす~く伸びますよね。それと同じで、頬が下がると、目の下の皮膚はただでさえ頬の半分の厚さしかないのにさらに引き延ばされる格好になります。
これにより目の下の組織全体に厚みがなくなり、ちょっとした表情でドレープのように波打つようになります。同じところが折れることを繰り返すうち、そのしわがだんだんと定着して、小じわとして目立つようになってしまうのです。
2-2.目の下の小じわ原因②目の下の皮膚の弾力減少
次の目の下の小じわの原因は、目の下の皮膚の弾力減少です。これは1番目の「頬のたるみによる目の下の厚み減少」とは違う原因で目の下の弾力が不足することです。皮膚の弾力そのものが加齢とともに減少していくからですね。
体表の皮膚は表皮、真皮、皮下組織でできており、体に異物が侵入しないように、また衝撃から守るためしっかりとバリアをつくって守っています。
しかし目の下に限らず、皮膚は加齢とともに真皮層の弾力、厚みが減っていき、弾力が不足してしまいます。線維芽細胞が作り出すコラーゲンやエラスチンが減少、変性するからです。
目の下はまばたきなど動きが大きい部位なので、弾力不足になると、復元力が弱り、小じわができやすくなってしまいます。
2-3.目の下の小じわの原因③目の下の乾燥
次の原因は、分かりやすい「乾燥」です。乾燥に関しては日ごろからお肌のお手入れをしていることから、理解しやすいし、自分でも気が付きやすい部分だと思います。
皆さんも経験からご存じだと思いますが、乾燥する時期、秋から春先にかけては目の下の小じわがひどくなります。体験から寒い時期、乾燥する頃にしわが気になるな~と思う方が多いのではないでしょうか?
目の下の皮膚は頬の皮膚に比べて、厚さが半分程度しかありません。皮膚の一番上の角質層が薄いので、どうしても水分を蓄える量が少なくなっています。また目の下は皮脂腺の数も少ないので、皮脂膜形成も万全ではなく、これも乾燥しやすい原因になっています。
2-4.目の下の小じわの原因④物理的・化学的刺激
さらに物理的や化学的な刺激が目の下の小じわの原因になっています。
まずは物理的刺激ですが、目の周りはアイメイクをしっかりと施し、それを取ったりすることでどうしても負荷がかかりやすい部分です。また花粉症のある方は無意識にかきむしったりすることもあるでしょう。
またメイクオフで使うアイメイク専用クレンジング類は、最近の皮脂や汗でおちにくいアイシャドー、アイライン、マスカラなどを落とすため、強い合成界面活性剤を配合していることが多く、これが目の下について、皮膚のバリアを壊しています。これが目の下の小じわの原因になる化学的な刺激です。
3.目の下の小じわを消す方法
それでは、目の下の小じわの原因がはっきり分かったところで、いよいよ目の下の小じわを消す方法についてお話ししてまいります。しわは目の下に限らず、本格的な本じわになってからでは完全に消すことはできません。
本格的は本じわとは、真皮層にまで入り込んだしわのことです。弾力の元になっている線維が張り巡らされている真皮層にしわの溝が入りこんでしまうと、表皮がつくられる基底層から下になるので、再生、修復は容易ではありません。
しかし、まだ真皮までいたっていないしわ、特に角質層だけの細かいちりめんジワは、回復が充分可能です。
それでは、いよいよ小じわを改善する方法を解説していきます。
3-1.頬のたるみを引き上げる
頬のたるみが目の下の小じわを作る理由について、第2章でお伝えしました。
ではどうすれば良いかというと・・・下がった頬を上げればよいのです!
でも具体的にどうしたらよいのか?ですが、下がった頬を上がる方法とは・・・これはもう表情筋を鍛えるしかありません。衰えた筋肉を鍛えるには表情筋トレーニングが最も有効です。特に頬の筋肉を集中して鍛えていきます。
それでは頬の筋肉はどんなものか見てみましょう。頬の代表的な筋肉は「大頬骨筋(だいきょうこうつきん)」と「小頬骨筋(しょうきょうこつきん)」です。
大頬骨筋(だいきょうこつきん)
小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
これらの筋肉はメーラーファットを支えるように口横から目の横、顔の中心からサイドにかけて斜めに走る構造をしています。これでしっかりと頬の脂肪を支えているわけです。
この筋肉をしっかりと鍛えると頬が引き上がります。それでは下記に具体的なトレーニング方法をお伝えします。
頬を引き上げるトレーニング法
1、軽く口をとがらせます
2、上の歯ぐきをむき出すようにしながら頬の上部にぐっと力を入れます。
●時間・・・頬上げを1分間継続 → 鼻の下のばし5秒間。 1日1回
●トレーニングのコツ・・・頬は真上に向かって上げます。黒目の下に頬を近づけるつもりで。
真上に向かって上げる
●1分間、頬を上げ続けると、頬の筋肉である大頬骨筋(だいきょうこつきん)、小頬骨筋(しょうきょうこつきん)が引き上がります。
顔の中心部のほほが上がると、目の下の組織に厚みが出て、小じわを内側から引き延ばしてくれます。
頬上げトレーニングの効果が出る期間
頬上げトレーニングを始めて、どれくらいで効果が実感できるかですが、頬の筋肉は広範囲のため鍛えるのに少々時間がかかり、効果は3週間目から感じることが多いです。
3-2.保湿を万全にする
次に小じわを改善するために大切なのは、乾燥対策です。保湿を万全にすることで小じわを減らすことができます。
保湿効果が高い化粧品で保護することがもっとも良いのですが、ここで注意点が一つあります。それは、合成界面活性剤を使用したものは極力避けることです。
確かに合成界面活性剤を配合すると、化粧品の成分の浸透性がよくなります。ただし浸透させるには、強力な肌のバリアを壊さなければなりません。そもそも肌を外部環境から守るのが肌のバリア機能だからです。そのために肌のバリアを緩める、これが合成界面活性剤の主な働きです。
ただし、肌のバリアを緩めて成分が浸透しやすくなる、ということは、逆にいうと、肌の水分が外に出ていきやすくなる、ということでもあります。すなわち肌の自らの水分量を保持する力が極端になくなっていきます。
肌の乾燥対策のために、化粧品を使っているのに、使えば使うほど肌バリアが壊れて肌が乾燥しやすくなる、というのはなんとも皮肉な話ですね。
また肌のバリアが壊れることで、紫外線にも弱くなります。
よって、時間がかかっても、肌のためには合成界面活性剤を使用していない化粧品を使うのがもっとも良い小じわ対策になります。肌のバリアの応援をして、必要な水分量をしっかり保持できる肌に作り変えるからです。
化粧品が乾燥を無くすのではなく、化粧品の役目は肌が自ら美しくなろうとする力を邪魔せず応援すること、これがとても大切なのです。
小じわ対策は合成界面活性剤不使用の化粧品でお手入れする
小じわには合成界面活性剤が入っていないクリームをおすすめします。とはいえ、世に中にあふれている化粧品で合成界面活性剤がまったく配合されていない化粧品というのは、なかなか見当たりません。無ければ作るしかありません。
私がおすすめするのは、機能性無添加コスメ「Selif(セリフ)」です。合成界面活性剤を一切使用せず、肌がもともと持っているバリア機能を育むことを目的として開発しました。
目の下にハリを与える セリフ プレミアムエナジークリーム
肌バリアを壊す合成界面活性剤、合成ポリマー、紫外線吸収剤だけでなく、パラベン、合成香料、着色料、シリコンなど肌にとって負担になる成分を一切使用していない機能性無添加コスメです。どんな化粧品を使ったらいいのか迷う方は、「Selif(セリフ)がどうして肌バリアを壊さないのか?」をご覧ください。
化粧品を選ぶ際には、外箱の配合成分表に合成界面活性剤の表記が無いかしっかりと確認することが大切。合成界面活性剤が配合されていれば、その化粧品は避けた方がいいでしょう。
合成界面活性剤の表示名リスト
化粧品の成分名を見ただけでは、どれが合成界面活性剤かは分かりにくいと思います。合成界面活性剤の成分名をリストにしましたので、化粧品選びの参考になさってください。
<合成界面活性剤の成分名> ※ クリックすると表示されます。
4.目の下の小じわをつくらない日常生活の注意点
ところで、3章でご紹介した方法で小じわを改善していても、日常生活で目の下に小じわをつくるような習慣を続けていれば、いたちごっこになり、頑固なしわはなかなか消えてはくれません。
この章では、日常生活でどういったことに気を付けていけばよいのかお伝えします。
4-1.アイメイク品はお湯で流せるものを使う
アイメイク品のクレンジングの強い洗浄力は肌のバリアを著しく怖し、目の下に小じわを作りやすくします。
最近はパンダ目にならないよう、ウォータープルーフタイプのアイメイク品が多く出回っており、これらは普通のクレンジング剤では落ちにくいため、専用のリムーバーが必要となります。
この強力なクレンジング剤をコットンに含ませ、まぶたに置くタイプのものは、目の周りの皮膚すべてに成分が浸透し、この行為が乾燥を引き起こします。これを続けていけばやがて、さらに小じわの多い目元になってしまう可能性があります。
これを避けるためにアイメイクはお湯で流せるものにしましょう。アイライナーやマスカラは「フィルムタイプ」という皮脂や汗では落ちないのに、メイクオフは楽にお湯で流せるものもありますので、ぜひ湯で落ちるという表示を見てから購入するとよいでしょう。
4-2.日ごろから顔の筋肉を鍛えておく
筋肉は使わなければ衰えていきます。特に顔の筋肉は表情豊かに過ごしている人でも、全体の約20%程度しか使っていないといわれています。加えて加齢により筋線維自体が衰えゆるみやすくなっています。
ですので、目の下の小じわ対策に日ごろからしっかりと頬が高い顔をつくっておかなければなりません。
3章でご紹介した「頬を引き上げるトレーニング」を毎日の日課にしましょう。
4-3.日ごろから笑顔を心がける
また笑うと目の周りの小じわが目立つという理由で、笑わないようにしている方もいます。しかし笑わないと余計に頬の筋肉が衰え、頬が下がってしまい、逆効果です。笑顔は明るい印象を与え、少々の小じわなんか気になりません。
笑顔が無くてぶっちょう面をしている顔こそ、細かいしわが目立つ、というものです。
笑顔が多いと自然と頬だけでなく顔の筋肉が鍛えられるので、顔全体のたるみの防止にもなります。しわを恐れず、毎日笑顔で過ごしましょう。
5.その他の小じわ改善法
これまで、自分でできる小じわ改善法(セルフケア)をお伝えしてまいりました。
その他の小じわ改善法としては、美容クリニックで行うレーザー治療があります。
5-1.レーザーで小じわを改善する
より早く小じわを改善したい方、なかなかセルフケアにかける時間がないという方は、美容クリニックで行うレーザー治療がおすすめです。
特に小じわに有効なのは、「ジェネシス」と「タイタン」です。この二つの治療について詳しく見てみましょう。
ジェネシスの小じわ改善効果
ジェネシスは皮膚の真皮のコラーゲンを再生する効果があるレーザー治療です。真皮のコラーゲンが増えることで肌にハリが出て小じわが改善されます。痛みもそれほどではないので、気軽に受けられる治療の一つです。
小じわ以外にも、毛穴の開きや赤ら顔などにも効果があります。
ただし、小じわに効果を出すには、複数回の治療が必要です。またやめてしばらくたつと元に戻るので、継続することが必要となり、それなりにコストがかかります。
ジェネシスの料金と必要な回数
ジェネシスの料金の目安は、顔全体で1回40,000円程度です。多くのクリニックでセットで割安な料金設定をとっており、1例では、5回、150,000円などがあります。
穏やかに肌質が改善する治療なので、治療回数は2~4週間間隔で5回を1クールとしているクリニックが多いです。
タイタンの小じわ改善効果
タイタンは近赤外線による光治療で、肌奥深くの真皮層を引き締める効果があります。ジェネシスより真皮のより深い部分に作用するので、痛みがジェネシスより強くなります。
小じわ以外に、顔のたるみに効果があります。
タイタンの料金と必要な回数
タイタンの料金の目安は、顔全体で1回65,000円程度です。多くのクリニックでセットで割安な料金設定をとっており、1例では、5回、220,000円などがあります。
1か月おき2~3回の継続治療で、半年から1年効果が持続します。その後はゆるやかに効果がなくなりますので、こちらも継続治療が必要となります。
6.まとめ
目の下の小じわの改善法についてお伝えしてまいりました。ちょっとした心がけで目の下の小じわは改善します。ぜひこちらの記事を参考にされ、若々しい目元を保って頂きたいと思います。
なお、目の下にたるみがあると、目の下に小じわができやすくなります。目の下のたるみは、眼球を保護している眼窩脂肪(がんかしぼう)が原因なので、さらに眼輪筋という目の周りの筋肉を集中して鍛えなければなりません。
目の下のたるみの改善法については、『 目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア 』の記事を参考になさってください。
最新情報をお届けします
Twitter で若見えラボをフォローしよう!
Follow @tarrumi