目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア

↑「目の下のたるみ」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

ある日突然気になる目の下のたるみ。目の下がふくらんでたるみ始めると、急に老けた気がしてとても気になりますね。何とかこのたるみを改善したい!と悩んでしまいます。
でもご安心ください。目の下のたるみは簡単に改善できます。もう悩むことはありません。

この記事では、目の下のたるみを自分で改善するための、3つの簡単なセルフケアをお伝えします。

目の下のたるみ
疲れて見える目の下のたるみ (目袋)

↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)

目次

1.目の下のたるみはセルフケアで改善できます

私自身、30代後半に目の下のたるみに気づきとても悩んだ経験があります。一時は美容整形まで考えました。しかし、試行錯誤の末、自力でセルフケアだけで改善することができました。

本当に効果のある方法を諦めずに実践すれば、誰でも簡単に目の下のたるみを改善し、失いかけていた自信を取り戻すことができます。

老け顔改善マニュアルでは、私自身の私のbefore&after画像も公開しています。見てみたい方は、ぜひ、読んでみてね。 
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目のケアをしている女性の画像
目の下のたるみはセルフケアで改善できる

目の下のたるみは簡単な手順で解消できますので、悩んでいる方はぜひ実践してください。目の下のたるみに悩む日々とはおさらばしてしまいましょう。

2.目の下のたるみが出来た原因を知ることが改善の第一歩

悩みが深い目の下のたるみ。でも出来てしまった原因が必ずあるものです。目の下のたるみは気になるけれど、たるみのふくらみの中はどうなっているのか知らない人が意外と多いです。

改善の第一歩は原因を知ること。しっかりと確認をして一日も早く目の下のたるみを改善しましょう。

すぐにトレーニング方法を知りたい方は第3章までジャンプしちゃおう!でも、「理屈」っていうのは、意外と大切。理屈を知ってからトレーニングしたほうが、より効果的だよ。
→ それでもすぐにトレーニング方法を知りたい人は第3章へ!

2-1.眼球を保護している脂肪が飛び出たことが一番の原因

目の下のたるみは、眼球を保護している脂肪が皮膚側に突き出てきたことが、もっとも大きな原因です。年齢とともに眼球を支えている靭帯がゆるみます。眼球の支えが無くなって眼窩(がんか)の中で下がると、眼球を保護している脂肪を圧迫します。

眼窩とは、眼球が入っている穴のことをいいます。眼球の重さで圧迫された脂肪は、皮膚を内側から押して、下まぶたにたるみ状の袋を作ります。これが目の下のたるみが出来る最も大きな原因です。

目の下のたるみが出来る原因
下まぶたを横から見た断面図・・・眼球が下がることにより、眼窩脂肪(がんかしぼう)が前方へ押し出されている。

また、皮膚内の真皮には、弾力とハリを保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分が含まれています。しかし、年齢を重ねるごとにこれらが減少します。
眼窩脂肪(がんかしぼう)と皮膚の弾力不足、この2つの原因が複合して、目の下にたるみを作っているのです。

分かりやすく言うと、眼球の下から飛び出てきた脂肪の圧力に、目の下の皮膚を含めた組織が負けて、膨らんだ状態。加齢による皮膚の厚みの減少、眼輪筋という目の周りの筋肉が緩むことにより、ますます膨らみが大きくなり目の下のたるみが目立つようになります。

3.目の下のたるみはたった3つのアプローチで自分で改善できる

それでは、一度できてしまった目の下のたるみはどうやったら改善できるのでしょうか? 

もっとも大切なのは、目の奥側から飛び出る脂肪に負けないように目の下を強化すること!これに尽きます。しっかりと実践すると目の下のたるみは美容整形に頼らずとも自分で解決できます。

それでは、目の下を強化する方法をお伝えします。その前に目の下のたるみが出来ている部分を解剖してみましょう。目の下のふくらみの脂肪は皮膚内のどこに存在しているのでしょうか?

図で説明します。

目の下のたるみが出来る原因の解説

皮膚の表面から見ていくと、①皮膚(皮下組織を含む)→②筋肉(目の周りの筋肉・眼輪筋)→③★脂肪・・・ここに飛び出た眼窩脂肪があります!!→ ④骨(骨膜+骨)

皮膚と筋肉が脂肪に負けて、前方に飛び出ているのが分かります。だから鏡で顔を見たとき、目の下にぶよぶよしたふくらみが出来てなんとなく疲れた印象になってしまうのですね。

目の下のたるみの改善のためには、眼輪筋を中心とした表情筋と皮膚を強くしなければならないということがよく分かります。

そして目の下のたるみを作らない体づくり、食事も重要です。たるみの原因を知って、それぞれ確実にアプローチしていきましょう。

● 顔の筋肉から目の下のたるみへアプローチ

● 肌表面から目の下のたるみへアプローチ

● 体の中から目の下のたるみへアプローチ

       ↓

目の下の強化 目の下のたるみの改善

次はいよいよ自分で出来るセルフケア法をご紹介します。自宅で簡単にできて効果がありますのでぜひ実践してください。

3-1.顔の筋肉から目の下へアプローチする

顔の筋肉、すなわち表情筋を鍛えると、目の下のたるみは驚くほど改善します。私自身、目の下のたるみに悩んだ時に様々な方法を試しましたが、表情筋を鍛えることがもっとも効果的でした。

顔の筋肉で改善する、と聞くと、にわかに信じられないかもしれませんが、実は一番お金を使わず、副作用もない優れた方法なのです。

表情筋を鍛えるとなぜ目の下のたるみが改善するのか?

それでは、なぜ表情筋を鍛えれば目の下のたるみが改善するのでしょうか。理由は、たるみの原因となっている眼窩脂肪が飛び出しにくくなるからです。 目の奥から出てくる圧力に負けないぐらい強い筋肉を、皮膚の下に育てます。

顔には表情をつくるための筋肉、表情筋があります。顔を表面から順に見ていくと、表皮、真皮、皮下組織と並び(ここまでが皮膚)、その下には表情筋、そして頭蓋骨の順に並んでいます。

顔の構造

表情筋は体の筋肉と同じ骨格筋の部類ですが、顔の筋肉は体の筋肉と違い、口を開けたり、まばたきをしたりなど表情を動かすために、骨から皮膚につながっています。すなわち、顔の皮膚と筋肉はピッタリとくっついているのです。よって皮筋(ひきん)とも呼ばれます。

 表情筋と皮膚がくっついている画像

表皮、真皮、皮下組織が皮膚です。(皮下組織のみ別とする場合もあります)皮膚と表情筋がぴったりとくっついているから、表情筋がたるむと皮膚も一緒にたるんでしまいますね。

 表情筋の画像
顔の筋肉、表情筋は顔全体を覆っている

よって顔の筋肉を鍛えば嫌えるほど、目で見える表面の皮膚はハリを取り戻し、目の下のたるみは改善するというわけです。理屈として考えると当然のことなのです。

実際に表情筋を鍛えて目の下のたるみが改善した方の画像を、『 目の下のたるみを劇的に解消!最強トレーニング徹底解説 』でご紹介していますので参考にしてください。

目の周りだけでなく頬の筋肉、口の筋肉も重要

目の周りとあわせて、頬と口の筋肉をきたえれば、より早く改善できます。表情筋は顔を動かすために皮膚につながっているので、表情筋を鍛えて引き上げると、結果的に皮膚も一緒に上がり、たるみが改善します。

多方面の筋肉から、悩みの目の下にアプローチするイメージですね。顔の筋肉全体は相互に関連しあっているため、たるみ改善効果が倍増します。大きく分けて、次のたった3種類を実践するだけでOKです。

  • 目の周りの筋肉を強化する
  • 頬を高くする筋肉を強化する
  • おでこの筋肉を強化する
鍛える場所の解説画像

目の下のたるみ改善のためのトレーニング法

それでは目の下のたるみに効果的な表情筋を鍛える方法をお伝えします。

こちらの記事で詳しく説明しています。簡単ですので、画像を見ながら一緒にやってみてください。

私自身が実際に目の下のたるみを解消したトレーニング法をまとめています。

目の下のたるみ改善のパターンは2通りある

目の周り、頬、おでこの筋肉を鍛えると、次第に目の下のたるみが目立たなくなりますが、気になるのは、どのような感じで改善していくのか?具体的な経過だと思います。

 先ほどもお伝えしたとおり、改善の仕方には次の2パターンがあります。

<たるみ状のふくらみ自体が無くなってしまうパターン>

1つ目は、頬が高くなることにより、目の下のふくらみと頬のふくらみが同化して、たるみが見えなくなるパターンです。

ちなみに私の場合はこのタイプでした。

目の下のたるみが改善した画像

目の下のふくらみがあっても、頬のふくらみと一緒になれば、消えたも同然になります。

<たるみ状のふくらみが引き上がって、涙袋のように見えるパターン>

もう一つの改善のパターンは、目の下のたるみ状のふくらみが引き上がって、まるで涙袋(なみだぶくろ)のように見えるようになることです。涙袋といえば、タレントさんに多い下まぶたの可愛いふくらみですね。

目の下のたるみである目袋(めぶくろ)は眼窩脂肪でできていますが、涙袋は、眼輪筋の端っこが生まれつき丸まっている人しかありません。

目が大きくみえる、という理由から若い女性に人気で、もともと涙袋が無い人が、ヒアルロン酸を注入して人工的に涙袋をつくる施術が流行っています。

 涙袋の画像

目袋も涙袋も、両方とも目の下のふくらみであることには変わりはありませんね。頬が上がって目の下のたるみが、目の下すぐにまで上がると、涙袋のように見えるようになります。このパターンで改善する人も多いです。

どちらのパターンになるかは、骨格や目の下のふくらみの形状により異なります。いずれも目の下のたるみが分からなくなります。どちらになるかはお楽しみですね。

3-2.肌表面から目の下のたるみへアプローチする

肌のお手入れをしている女性

次は、肌表面を整えることで目の下にアプローチします。目の下のたるみ改善のためには、表情筋の強化だけでは不十分です。乾燥に負けない肌づくりも併せてしなければなりません。

次は肌表面からのケア、お手入れ法を見直すことで目の下のたるみにアプローチしていきます。

乾燥が目の下のたるみに拍車をかけている

肌は乾燥すると角質層の水分量が減ります。すると目の下の皮膚はますます薄くなり、眼窩脂肪の内側からの圧力に負けて、目の下のたるみが出来やすくなります。

皮膚の構造の画像
正常なターンオーバーのために、肌の水分量は大切

水分をしっかりキープできる肌に育てることが、目の下のたるみ改善に重要です。特に目の周りの肌が乾燥しやすくなっていないか、チェックしてみてください。

肌バリアを壊さない手入れで皮膚を強くする

実は、普段使用している化粧品が、乾燥肌の原因になっている可能性があります。皮膚には、肌の水分を保ち、外部から紫外線などの異物が侵入するのを防ぐ役目があります。それが皮膚のバリア機能です。

皮膚の一番上の角質層は保湿性に富んでおり、正常な状態では1520%の水分を含んでいます。角質細胞の中にあるNMF(天然保湿因子)と、角質細胞同士のすき間を満たしている角質細胞間脂質がしっかりと保湿の役目をはたしています。

細胞間脂質は、脂質の層と水分子の層が、交互に何層も重なりあう「ラメラ構造」を形成しています。また、汗と皮脂で出来る天然の保護クリームである皮脂膜も肌の潤いを保ちます。

皮膚の水分保持の画像

これらの機能が正常に働いていれば、肌は乾燥することはありません。たるみにくい肌を作るためには、肌バリアを強化するお手入れが重要です。

肌のバリア機能の画像

ケミカル断ちで目の下のたるみに負けない肌づくりをする

化粧品成分の中で特に問題となるのが、合成界面活性剤と合成ポリマーです。この2つが、肌の自ら美しくなろうとする力、自然治癒力を奪ってしまいます。

普段のお手入れ品から合成界面活性剤と合成ポリマーを排除すると、肌のバリアを壊さないため、水分をしっかりキープできる丈夫な肌になれます。

ケミカル断ちとは、肌のバリアを壊さない手入れのことです。普段のお手入れに何を使うかはとても重要です。普段使っている化粧品の成分をしっかりとチェックしてみてください。
もしかしたら、知らず知らずの間にたるみやすい肌をつくっているかもしれません。

<合成界面活性剤が肌バリアを壊している>

化粧品に配合されている合成界面活性剤は、肌バリアを壊し、乾燥を招きます。これが目の下のたるみを促進している可能性があります。

合成界面活性剤を化粧品に配合する主な目的には、肌の汚れ(メイクなど)を落とす用途と、有効成分を肌の中に入れ込む用途、この2つがあります。しかしこの作用が、肌バリアを壊しているのです。

●合成界面活性剤が肌バリアを壊す理由

合成界面活性剤には乳化作用があります。この乳化作用が肌のバリアを壊す原因です。では、なぜ合成界面活性剤は皮膚に悪い影響を与えるのでしょうか?

界面活性とは界面(物質の境の面のこと)の性質を変化させること。構造としては、1つの分子の中に、水になじむ親水性と、油になじむ親油性を持ち、水と油のように本来は混ざらないものを混合させる働きをします。

しかし、この乳化作用がバリアの機能を担っている角質層の細胞間脂質や皮脂膜を溶かしてしまいます。

確かに、合成界面活性剤を使えば、水だけでは落ちない油性の汚れも落とすことができるでしょう。細胞間脂質の結合をゆるめれば、角質層に穴があき、有効成分を浸透させることができます。水や成分が入りやすくなるため、一時的にはしっとりします。

しかし、肌を自ら守る保護機能が壊されて、角質細胞の隙間から肌内部の水分が逃げていきます。表面はしっとりとしていても、肌内部は乾燥している状態になります。

肌のバリアが壊れた画像

よって次第に乾燥肌に移行し、結局、化粧品を使わないと潤わない肌になっていきます。目の下の皮膚は頬の半分の厚さしかありません。乾燥でさらに薄くなり、眼窩脂肪が飛び出やすくなります。

目の下のたるみを改善するためには、日常使う化粧品から合成界面活性剤を排除することが重要です。

<合成ポリマーはビニール成分と同じで肌に負担をかける>

肌をコーティングする合成ポリマーも肌に負担をかけてしまいます。合成ポリマーとは、石油などを原料にした合成樹脂、合成セルロースで、これらを高分子化、いわゆるポリマー化した物を合成ポリマーと呼びます。疑似的に潤いがあるように見せる成分です。

車にツヤを出す被膜コーティングをポリマー加工などといいますね。ビニールのようなものと考えるとイメージしやすいと思います。

合成ポリマーを化粧品に配合する場合、ファンデーションに配合すると肌にツヤがあるように見えますし、ヘアートリートメントに配合すると、つるつるの手触りを与えることが出来ます。

●合成ポリマーが肌バリアを壊す理由

しかし、合成ポリマーは皮膚をぴったりと覆うため、皮膚の健康を維持する環境が保てにくくなります。合成ポリマーの中では常在菌が増殖できず、本来の皮膚の機能である皮脂膜の形成に悪影響を与えるからです。潤いを保ちにくくなり、結果的に乾燥しやすい肌になるのです。

合成ポリマーが皮膚を覆っている画像

また、合成ポリマーは高分子ですので、いったん皮膚に付着すると非常に取れにくくなります。そのため、強い洗浄剤を使用しなくてはならず、肌の負担は増します。

肌バリアを壊す成分・表示名リスト

それでは、どうすれば合成界面活性剤と合成ポリマーを普段のお手入れから排除することが出来るのでしょうか?化粧品の容器に記載された成分名を見ても、カタカナの羅列でとても分かりにくいですね。

そこで、成分名を見てすぐわかるように、最も避けるべき合成界面活性剤と合成ポリマーを記しました。成分表にこれらの表示があれば、肌バリアを壊す可能性があるので、目の下のたるみに悩む方は避けましょう。

こちらの記事に避けるべき成分のリストがありますので毎日大切な肌につけるものの成分はしっかりと把握してきましょう。

化粧品を購入する際は、化粧箱に記載してある成分表を必ず確認しましょう。通販ではHPに全成分が表示されていないことが多いです。その場合は問い合わせるなどして、必ず全成分を確認してから購入しましょう。

私は、本当に肌バリアを壊さないコスメが欲しくて試行錯誤しましたが、なかなか自分で納得できるコスメに出会えず、結局、自分でつくりました。「Selif(セリフ)」は、肌バリアを壊す合成界面活性剤・合成ポリマーを一切使用していない機能性無添加コスメです。

どんな化粧品を使ったらいいのか迷う方は、「Selif(セリフ)がどうして肌バリアを壊さないのか?」をぜひ参考になさってください。

肌バリアを壊さない事が、お肌の乾燥を防ぐ最善の方法だよ。合成界面活性剤、合成ポリマーとはお別れしちゃおう。本物の「機能性無添加」を試してみてね。

3-3.体の中から目の下のたるみへアプローチする

3番目の改善法は、体の内側から目の下のたるみにアプローチすることです。分かりやすくいえば、肌に弾力を与える栄養素を摂ります。たるみに負けない肌つくりができます。

私は30代後半にさしかかったころ、自分の顔の皮膚の手触りが変わったことに気付きました。皮膚が薄っぺらくなってきたのですね。明らかに若いころより弾力が減ったと思いました。肌が薄くなるとそれだけ肌はたるみやすくなります。

それでは、弾力がある肌、というものはどういった状態なのでしょうか?

肌の弾力を司る真皮が目の下のたるみ改善のカギ

弾力がある肌、というと、赤ちゃんの柔らかいふわっとしたマシュマロのような肌をイメージするかもしれませんね。しかし、本来の大人の弾力ある肌は、もっとずっしりと肌の奥が満たされた感じです。深い部分の充実感といえば分かりやすいでしょうか。

これは、真皮内に膠原線維(こうげんせんい)のコラーゲン、弾性線維(だんせいせんい)のエラスチンが規則正しくしっかりと張り巡らされた状態です。弾力のある肌を作るには、真皮内の網の目のように張り巡らされたコラーゲンの線維、それを束ねているエラスチンの役目がとても重要です。

真皮の弾力に大切な線維芽細胞の働き

真皮の弾力の元を生み出しているのは、皮膚の真皮内に存在する「線維芽細胞」という細胞です。

ここで皮膚の構造について少しお話ししましょう。皮膚は上から表皮、真皮、皮下組織の順で構成されています。その下に筋肉、骨と続きます。

表皮は、角質層、透明層、顆粒層、有棘層、基底層からなり、外部から体を守るバリアの役目を担っています。ちなみに透明層は手のひら、足裏のみに存在し、顔の皮膚にはありません。

皮膚の断面図の画像

真皮は、皮膚の本体ともいえる部分で、肌の張りや弾力の源となっています。表皮へ栄養分を血管を通じて送ったり、発汗による老廃物の排泄を行います。新陳代謝もつかさどっています。神経細胞とも密接につながっており、知覚作用も担います。

真皮は平均2ミリの厚さで、そのほとんどの成分を線維芽細胞という結合組織を構成する細胞が生み出します。この細胞がコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった真皮の弾力に欠かせない成分を作り出しています。

コラーゲンとエラスチンと線維芽細胞の画像

線維芽細胞の数が減ったり、働きが弱ると、肌の弾力が失われてしまいます。

年齢とともにコラーゲンは減少する

コラーゲンとエラスチンの隙間を埋め尽くすヒアルロン酸は、肌のうるおいを保つ役割を担っています。 これらはすべて線維芽細胞によって生み出されますが、年齢とともに線維芽細胞の数が減り、産生する量が急速に減少します。

減るだけでなく分解の遅れが生じ真皮内の新陳代謝がうまく行われなくなると古い変性したコラーゲンがたまっていき、ますます皮膚の弾力を失わせていきます。

肌の弾力に重要な線維芽細胞を活性化させる方法

このように、肌の弾力を保つには、線維芽細胞が大切ですがそうではどうすれば年齢とともに減る線維芽細胞を増やすことが出来るのでしょうか?

実は、コラーゲンを口から摂取することが大変有効だということが分かりました。コラーゲンを摂取すると、コラーゲンを生みだして傷を修復する線維芽細胞がより活発になり、傷口に集まりやすくなることが最近の研究で分かったのです。

また、コラーゲンを分解してできたアミノ酸のほうが、他のたんぱく質由来のアミノ酸よりコラーゲンを合成する率が高いということも解明されました。

市販のコラーゲンを摂取した人の血中に、コラーゲンに多いアミノ酸・ヒドリキシプロリンが結合した化合物が長時間残ることを確認。その機能をマウスの皮膚や細胞で調べたところ、コラーゲンを生み出して傷を修復する線維芽細胞が傷口により集まりやすくなることがわかりました。

コラーゲン(ゼラチン)の分解物のペプチドが皮膚の傷の修復を助けるメカニズムが、京都府立大などのグループの研究で分かった。コラーゲンは「肌に良い」と言われながらもそのメカニズムは不明で疑問視する声もあったが、機能の一端が初めて確かめられた。近く発行される米国化学会の学術誌「食品と農芸化学誌」の2009年第2号に掲載される。

グループは、佐藤健司教授(食品機能学)、大学院生の岩井浩二さん、大阪夕陽丘学園短期大の重村泰毅助教ら。コラーゲンは皮膚や軟骨などを構成するタンパク質の一つで、食物から摂取すると分解されて体内に吸収される。これまで個々のアミノ酸にまで分解して吸収されると考えられており、「肌に良い」のがコラーゲン本来の働きかどうかは不明だった。

佐藤教授らは、人の実験で、ブタや魚のコラーゲンを食べると、コラーゲンに多いアミノ酸のヒドロキシプロリンとプロリンが結びついたペプチド(アミノ酸化合物)が血中に長時間にわたって増えることを突き止めた。このペプチドの機能をマウスの皮膚細胞で調べたところ、ペプチドが再びコラーゲンになるのではなく、コラーゲンを作って傷を修復している皮膚の繊維芽細胞を傷の部分に呼び寄せるのを助けることが分かった。

佐藤教授は「コラーゲンの一部はペプチドとして体内に取り込まれて働いているらしい。コラーゲンの摂取により血圧を降下させたり、骨密度低下を抑えることも報告されており、その機能を確かめたい」と話している

(2009年1月30日 京都新聞)

この研究により、コラーゲンを食品やサプリメントなどで摂取して肌の手触りが変わった、とよく聞きますが、決して「気のせい」ではないことがよくわかります。いずれにせよ、コラーゲンをはじめとするタンパク質は美肌には欠かせない栄養素なので、積極的に摂りたいものです。

※ コラーゲンを多く含む食品
鶏皮・軟骨・うなぎ・カレイ・さざえ・ふかひれ・ゼリー

ちなみに、私が長年飲んでいるのは、フォーエバーヤングというサプリメントです。朝と晩に1秒ずつ飲んでいます。フォーエバーヤングを飲んだ体験をこちらに書いていますが、肌に確かな手ごたえを感じるこのサプリは、私にとっていまや手放せないものとなっています。

コラーゲンは、肌を内側から弾力アップさせる有効成分。
目の下のたるみを改善させたいなら、やっぱりサプリメントは飲んでおきたいところ。
でも、サプリメントも、選び方次第で、結果に大きな差が出るよ。
→ コラーゲンサプリ・ヒアルロン酸サプリの選び方の秘訣はこちら

4.目の下のたるみが改善するまでの期間

さて、目の下のたるみを改善するために、筋肉、肌表面、体の中からの3つのアプローチが必要であることをお伝えしてまいりました。では、「何をどのくらいの期間実践すれば、目の下のたるみが解消するのだろう?」と、改善するまでどれくらいかかるのかが気になると思います。

この章では、それぞれのアプローチで、効果が出るまでの期間を具体的にお伝えします。

4-1.顔の筋肉のアプローチは3か月実践すると効果が見える

顔の筋トレは3か月実践すると効果が見えてきます。筋肉の生まれ変わりは約3か月といわれていますので、まずは3か月、毎日実践してみましょう。

こちらの記事に筋肉のアプローチの効果的な回数と実施するタイミングを詳細にお伝えしています。

また、筆者自身が目の下のたるみを改善した方法を動画でご説明しています。

4-2.肌表面のアプローチは半年で効果が見える

肌表面のアプローチ、すなわちケミカル断ちで効果を実感するには、半年間が目安となります。

皮膚の生まれ変わりは、一般的に28日といわれているのは、よくご存じのことと思います。しかし、これは肌の新陳代謝が活発な20代半ばまでです。40代~60代にもなると、35日~50日と、どんどんと時間がかかるようになります。

これは単に、皮膚の基底層で生まれた細胞が角質層に達し、はがれ落ちるまでの時間です。完全に見た目に皮膚がなめらかにきめ細かくなり、目の下のたるみに効果が実感できるためには、半年は続ける必要があります。

ケミカル断ちを初めて1年、2年と経過するうちに、目の下だけでなく顔全体のくすみが消え、斜め毛穴が解消されて、とても若返った印象になっていきます。

4-3.体の中のアプローチは3か月で効果が見える

体の中から肌の弾力を増やす実践期間の目安は3か月です。良質なたんぱく質のコラーゲンを補給して、真皮層の線維芽細胞を刺激すると、肌自体の弾力が増していきます。

私の経験では、目の下のたるみへの効果は、3か月くらいから分かるようになりました。

4-4.トータルの実践で効果が見えるのは3か月から半年が目安

筋肉、肌表面、体、トータルの実践での効果が出るまでの期間は、3か月から半年です。このころから効果が見えはじめ、日を追うごとに改善していきます。やればやるほど若返りますので、ぜひ、楽しみにしていてください!

5.自分のたるみがどの程度か知りベストな改善法を探ろう

これまで、目の下のたるみの改善法を解説してまいりました。では、いったい自分はどの方法を実行したら一番よいのか?迷ってしまいますね。

目の下のたるみの程度によって、ベストな改善法が変わります。ご自身はどの程度なのか?どこまで進んでいるか鏡でよく観察してみてください。下記にたるみの目安を示しています。この画像を見て、ピッタリの改善法を探してみましょう。

5-1.軽度のたるみ

軽度のたるみの画像
光の加減によって、うっすらとたるみのラインが見える・・・表皮にとどまっているたるみ

下まぶたの皮膚の下には「眼輪筋」があります。眼輪筋がまだ衰えていないが皮膚の弾力が低下した状態です。

 肌のお手入れ法を実践し、食事に気を付けるだけで改善できます。さらに「顔の筋肉からアプローチ」(リンク)を取り入れると、今後の予防にもなります。

5-2.中程度のたるみ

中程度のたるみの画像
目の下のたるみが自分だけでなく他人にも分かる状態・・・眼輪筋がゆるんでいる

目の下のたるみを指で触ると、プヨプヨした感触があります。眼窩脂肪が突出しているので、眼輪筋の力が弱くなっている証拠です。笑うと目の下のたるみが気にならなくなるのが特徴です。

 「顔の筋肉からアプローチ」して、目の奥から出てくる眼窩脂肪に負けないくらい目の下の厚みを養います。

 表情筋トレーニングで頬の位置を上げると、目の下の袋そのものが目の際近くにまとまって上がり、涙袋のようになります。涙袋とはタレントさんの目のような、可愛い下まぶたのふくらみです。

何がなんでも完全にふくらみを無くそう!と思わなくてよいのです。また先ほどお伝えしたように、完全に目の下のたるみと頬が同化して見えなくなる人もいます。

5-3.かなり進んだたるみ

かなり進んだたるみの画像
目の下のたるみが目袋となって大きく肥大し、頬近くまで袋が下垂している状態

突出した眼窩脂肪の量が多く、下まぶたから皮膚下へ流れています。この画像は男性ですが、70代までの女性でここまで進むことはあまりありません。

眼窩脂肪は目の下と目の上でつながっているため、下まぶたが飛び出た分、上まぶたがへこむのが大きな特徴です。この場合は次の項で述べる美容医療が有効です。

 「顔の筋肉からアプローチ」をしっかりとすれば、かなり目立たなくはなりますが、出ている眼窩脂肪の量が多いので、それだけでは完全な改善は難しくなります。目の下のふくらみの下がへこんでいて余計に袋が目立っているので、その部分にヒアルロン酸を注入すると、目袋そのものを目立たなくすることができます。

メスを使って脂肪を除く美容医療を取り入れる方向も視野に入れますが、必ずリスクが伴うので、まずは負担のない方法を試し、それでも悩みが改善しない場合の最終手段として考えましょう。

6.美容医療での改善法(美容皮膚科領域、美容外科領域)

美容クリニックのイメージ画像

それでは目の下のたるみを改善する美容医療にはどのようなものがあるのでしょうか?解説してまいります。

美容医療の場合は、メリットだけでなく、必ずデメリットも存在します。美容医療を頼るにはリスクをしっかりと把握しておくことが大切です。

目の下のたるみの対応する美容施術には、主なものに、ヒアルロン酸注入、PRP療法(自己多血小板血漿療法)、そして、外科的に目の下のたるみを取り除く方法があります。

下記に詳しく解説しています。メリット、デメリットもお伝えしていますのでぜひ参考にしてください。

● ヒアルロン酸注入の詳細

PRP療法(自己多血小板血漿療法)の詳細

外科的に目の下のたるみを取り除く方法の詳細

特にメスをつかった外科的な手術の場合はダウンタイムも長くなる上、リスクも高くなります。『 目の下のたるみ取り手術は失敗しない?手術の種類と費用とリスク 』で目の下のたるみの手術の詳細をお伝えしていますので、検討されている方は参考になさってください。

7.今すぐに改善したい!目の下のたるみに最も効果のある方法ランキング

さて、目の下のたるみを早く改善したい人にとって、気になるのは、どの方法がもっとも効果があるのか?ということですよね。

こちらの記事に、「改善の早い順ランキング」「メリットとデメリットを考えた総合ランキング」をお伝えしています。どの方法が良いのか?と迷う方は参考にしてください。

8.目の下のたるみ改善まとめ

これまで目の下のたるみの改善法について詳しくお伝えしてまいりました。 目の下のたるみは、この記事で述べている方法を正しく実践すれば、必ず改善します。ただし、美容医療に関してはよくよく検討することが大切です。他の方法と違い、取返しがきかないので基本的にお勧めはしません。

私も悩んだ経験がありますが、目の下のたるみは本当に辛いものです。皆さんの悩みが一日も早く解消し、明るい毎日を送って頂けることを心から願っています。

ただ、目の下のたるみが改善まで少し時間がかかる場合もありますので、『目の下のたるみを隠すメイク術|上級テクニックノウハウ』で少しでも目立たなくしておくと気持ちが楽でいられます。こちらもぜひ参考になさってください。

なお、体の中から目の下のたるみを改善するにはコラーゲンサプリが有効です。

筆者が10年以上飲んでいるサプリはこちらです↓

また、年齢重ねた肌に、ツヤを与えてもっちり肌にするお手入れ品をプロデュースしました。トライアルセットを作りましたのでぜひお試しください。

●目の下のたるみを自分で改善する「3つの方法」のまとめ
1. たるみエクササイズで、顔の筋肉からたるみを改善する
→ 目の下、頬、おでこ。3つの筋肉を鍛えれば、たるみは変わります。
実際に効果が出たトレーニング方法はこちら

2. ケミカル断ちで肌バリアを守る、取り返す!
→ 合成界面活性剤と、合成ポリマーを使わないスキンケアに変えれば、お肌そのものの質が変わります。
私が勧める本物の「機能性無添加スキンケア」

3. コラーゲンで、お肌の土台となる線維芽細胞を増やす
→ コラーゲンサプリ・ヒアルロン酸サプリの選び方の秘訣はこちら

↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)

 

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おきゃんママ流たるみ改善3大セオリー ステップ1 【顔の重心を上に上げる!】 「たるみ改善プログラム」
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●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。

1 個のコメント

  • おきゃんまま様
    御礼申し上げます。
    目の下のたるみ、かなり良くなりました!
    カレンダーにつけて、くじけそうになりながら頑張りました。53歳なので無理かなーと思いながらも続けたら60日過ぎた頃から、アレ?タプタプだった目の下が引き締まって来ました。いま71日目です。首の下と共に続けて頑張ります!

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