首のたるみをとって美しいデコルテをつくる2つのコツ

↑「二重アゴ」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

「首を見ればその人の年齢が分かる」と言われるくらい、首は年齢があらわれやすい部位です。首のたるみがある人は、そうでない人に比べて老けて見られがちです。

せっかくお手入れをしてキレイな肌を保っていても、首がシワシワだったり、首にたるみがあったりすると、それだけでマイナスになってしまいます。いつまでも若くキレイでいるためには、首のケアが欠かせません。

この記事では、気になる首のたるみを取って美しいデコルテをつくる2つのコツをご紹介していきます。首のたるみの根本原因についても迫り、その原因を踏まえた上でのケアの仕方をご紹介していきますので、「これまで色んなケアを試してみたけど効果がなかった」という方でも効果が実感できるはずですよ。

ぜひ今からケアして、年齢を感じさせない美しいデコルテを目指しましょう!

1.首のたるみをとるには首の表面と内側のアプローチが必須

首のたるみに悩む女性の画像

首のたるみをとるためには、首の表面のケアだけでは不十分です。首の内側からのアプローチも必要となります。なぜなら、首のたるみの原因は首の表面だけでなく、首の内側にもあるからです。

首の表面のケアとは、直接見えている部分である首の皮膚を健やかに保つことで、首のたるみをとります。首の内側のケアとは、目に見えない部分、筋肉へのアプローチで首を下からぐっと支えて、たるみを解消するお手入れのことです。

首のたるみをとって美しいデコルテをつくる方法に入る前に、まずは具体的にどのようなものが首のたるみの原因となるのかみていきましょう。原因を知ったうえで首のたるみに対処すれば、より一層ハリのある首を維持することにつながります。

 2.首のたるみの原因

首のたるみはいくつかの原因が合わさって起こります。首のたるみの原因となるものには次のようなものがあります。

2-1.首の筋肉の衰え

首には胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という筋肉があります。胸鎖乳突筋は首を曲げたり、回したりする時に使う筋肉ですが、この部分の筋力が衰えてしまうと、内側から皮膚を支える力が低下してしまいます。よって首にたるみができやすくなるのです。

胸鎖乳突筋の画像
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

広頸筋(こうけいきん)も皮膚に直接くっついて首を支えています。

広頚筋の画像
広頸筋(こうけいきん)

これらの首の筋肉が衰えると、首の皮膚を支えられなくなり、見た目に皮膚がだぶついた感じになります。これが首のたるみの大きな原因です。

また首には深い部分で頸椎を直接支えている深頸筋(しんけいきん)」が8種類あります。深い筋肉の衰えは、浅い部分に位置する「胸鎖乳突筋」や「広頸筋」以上に首にたるみをつくってしまいます。

2-2.首の皮膚の乾燥

首のたるみの原因の乾燥のイメージ図

首は身体の部位の中でも皮脂の分泌が少ないので乾燥しやすい部位です。首の部分の皮膚が乾燥すると肌のターンオーバー(新陳代謝)が低下しますから、肌のハリや弾力が失われやすくなります。そのため首のたるみができやすくなるのです。

また、乾燥した肌は紫外線を容易に侵入させてしまいます。紫外線がさらに乾燥を引き起こすという悪循環が起こってしまいます。

2-3.首の血行不良

首のたるみの原因の血行不良のイメージ画像

首の血行が悪くなると、リンパ液の流れも悪くなります。首のリンパ液の流れが悪くなると老廃物が溜まりやすくなるため、ハリが失われ、たるみやすくなります。

2-4.紫外線の影響

首のたるみ紫外線が原因のイメージ画像

顔の紫外線対策はバッチリでも首の紫外線対策は手を抜いている人は少なくありません。しかし首に紫外線が当たると、顔と同様に真皮のコラーゲンやエラスチンがダメージを受けてしまいます。そのため首のたるみがみられるようになります。

天気が良いと気持ちが良いものですが、特に上の画像のように胸元が大きく開いた服で紫外線に首をさらすことは、首のたるみが早い年齢から進む原因となります。

3.首のたるみをとる表面のケア

首のたるみ改善のイメージ画像

できてしまった首のたるみは、首の表面と内側からケアしてあげることで徐々に改善していくことができます。では、具体的にどのようなケアを行っていくのが良いのでしょうか。まずは首の表面のケアの仕方からご紹介していきます。

3-1.乾燥対策のために保湿ケアを念入りに

乾燥しやすい首は保湿ケアを念入りに行うことで首のたるみを改善しましょう。顔からデコルテは1枚の皮でつながっていますから、顔のスキンケアと同じように首もケアすることが大切です。

首に特化したスペシャルケアを行わなくても、普段、顔のお手入れをする時に首まで化粧水や乳液を使用することで保湿ケアは行うことができます。冬の乾燥する時期はクリームなどを使用すると保湿効果が高まるのでおすすめです。

3-2.血行促進のためにマッサージを習慣にする

血液の流れが悪くなると、リンパ液の流れが滞ることからたるみやすくなってしまいます。ですからマッサージによって血液とリンパ液の流れを良くしてあげると、首のたるみに効果が期待できます。

簡単な首のリンパマッサージ

簡単にできる首のリンパマッサージをご紹介しますので、ぜひ毎日の習慣にしてみてください。お風呂上りなどに行うと効果的ですよ。

<首のたるみを解消するリンパマッサージの方法>

①鎖骨のくぼみを指先で軽く押す。

②頭を左側に倒して5秒間キープする。その後、右側に倒して5秒間キープ。これを5回程度繰り返す。
※肩が浮かないように注意

③両手の親指と人差し指を使って顎下から耳の下へと老廃物を流す。

④手のひらを使って、耳の下から鎖骨へと老廃物を流す。

⑤鎖骨のくぼみを指で軽く押して終了。

※マッサージを行う際には、首にクリームなどを塗ってすべりを良くした上でマッサージを行うようにしましょう。

4.首のたるみをとる内側のケア

首のたるみは、首の筋肉が衰えることによっても引き起こされます。ですから、首を表面からケアするだけでは不十分です。筋肉を鍛えることで内側からもケアしてあげましょう。

ここでは、首のたるみ解消に効果的な首の筋肉を鍛えるエクササイズとストレッチをご紹介します。

4-1.首の筋肉を鍛える簡単エクサイズ

首の筋肉は浅部にある胸鎖乳突筋と広頸筋、深部で頸椎を守っている斜角筋などの筋肉があります。首のたるみをとるには、浅い筋肉と深い筋肉の両方を鍛える必要があります。

首のたるみは浅い筋肉と深い筋肉を同時に鍛えて解消する

浅い筋肉は首の皮膚に調節くっついているので(皮膚にくっついている筋肉を「皮筋(ひきん)」と呼びます)、これを鍛えることで首のたるみと同時に首の横シワを解消することができます。一方深い筋肉を鍛えると、首の深部の衰えでできる首のたてシワを同時に解消することができます。

ちなみに、首の浅い部分に位置する筋肉のことを「浅頸筋(せんけいきん)」といい、「広頸筋」と「胸鎖乳突筋」の2種類の筋肉があります。

一方、首の深い部分に位置する筋肉は「深頸筋(しんけいきん)」といい、「斜角筋」と「椎前筋」が存在します。さらにそれぞれ4種類、計8種類の筋肉が存在します。

これだけたくさんある首の筋肉が同時に衰えると、首の内部の組織が急激に減り、首の皮膚が余ってたるみます。首の筋肉を鍛えることが首のたるみ解消の最短道になることは頷けますね。

それでは、まずは首の浅い筋肉を鍛える方法をお伝えいたします。このトレーニングは首の横シワ解消にも効果があります。

首の筋肉を鍛える方法(浅い筋肉へアプローチ)

準備
首のたるみ解消トレーニングの画像

①真上を見上げる
首のたるみ解消トレーニングの画像

②アゴをぐっと突き出す そのまま5秒キープ
( 首の皮がピンと突っ張るのを感じる)
首のたるみ解消トレーニングの画像

※横から見たところ
首のたるみ解消トレーニングの画像

③いったん普通の口にもどり、次に「いー」の口をする 5秒キープ。
首のたるみ解消トレーニングの画像

※①~③までを2 セット、1日1回行います。

動画で説明します。こちらの動画のタイトルは「二重あごの解消」となっていますが、首のたるみの改善効果もあります。

首の筋肉を鍛える方法(深い筋肉へアプローチ)

次に頸椎の周りにある深い部分の筋肉を鍛える方法をご紹介します。先ほどの浅い筋肉は皮膚に直接くっついている筋肉ですので、主に首のシワを防ぎながら、首の皮膚の表面にハリを出す効果があります。

首の深い筋肉を鍛えると、首の内側が充実した形になり、首の皮膚を下から押し上げて首のたるみを解消します。若いころには首に適度な脂肪が均一についており、それが首にしっかりとしたハリを出していましたが、年齢重ねると首の脂肪が減少して首が痩せて見えるようになります。

減ってしまった脂肪をピンポイントで首にだけつけることは出来ないため、脂肪の代わりとして首に弾力を与えてくれるのが、首の深い部分の筋肉となります。

深い部分の筋肉は、浅い筋肉と違い、表情筋トレーニングでは鍛えられません。全身を使うエクササイズが必要となります。全身のエクササイズといっても寝転んで出来るので楽ちんですよ!

トレーニングの方法を画像で説明いたします。

首の深い部分の筋肉を鍛えるエクササイズ

①上を向いて寝る。手は体の横につけ、手のひらを下にしておく。

首のたるみ解消トレーニングの解説画像

②頭と足を同時に上げる。このときあごを胸に付けるイメージで。両肩は床についたままにするのがポイント。

首のたるみ解消トレーニングの解説画像

③頭と足を同時にゆっくりとおろす

首のたるみ解消トレーニングの解説画像 首のたるみ解消トレーニングの解説画像

●回数・・・頭と足同時に上げて下げるを10回。上げる時、と下げる時、5秒くらいかけてゆっくりすると行うと、首の深い筋肉群を鍛えられます。

●ポイント・・・頭と足を同時に上げるときは呼吸を止めないように。自然な呼吸を心がけます。頭を上げる時は、あごを胸に付けるようにします。肩や胸が持ち上がらないように気を付けましょう。

特に首を下げるときに、首の深頸筋がしっかりと鍛えられます。上げ下げは5秒くらいかけてゆっくりと行うと首のたるみ改善効果がアップします。

このトレーニング1セットを1日1回行うと、目に見えて首からデコルテに内側からハリが出てきます。なんと下腹も引き締まるというおまけ付き!

首のたるみは浅い筋肉、深い筋肉の両方を鍛えることで効果が倍増します。

4-2.ストレッチで首のたるみを解消

次に首のたるみを解消する簡単なストレッチの方法をご紹介します。先ほどご紹介した首の筋肉のエクササイズのあとに行うとクールダウンになってよいですよ。

<首のたるみを解消する簡単ストレッチの方法>

①首をゆっくりと右に倒す

②首をゆっくりと元の位置に戻して、今度はゆっくりと左に倒す

③首を元の位置に戻して、首をゆっくりと前に倒す

④首をゆっくりと元の位置に戻して、今度はゆっくりと後ろの位置に倒す

⑤最後に首をゆっくりと回す

※ストレッチをする際には肩の力を抜いて、リラックスした状態で呼吸を止めずに行いましょう。

5.首のたるみを日常生活で防ぐ方法

首にたるみがない女性の画像

首のたるみは日常生活のいろんな習慣によって引き起こされたり、悪化したりすることもあります。首のたるみを防ぐために日常生活でどのようなことに気を付ければ良いのかお伝えします。

5-1.首の紫外線対策を習慣にする

首のたるみの紫外線対策の画像

紫外線は首のたるみの原因になります。ですから外出時は顔と同様に首にも忘れずに日焼け止めを塗ることを習慣としましょう。できればスカーフやストールを利用して、首に直接紫外線が当たることのないようにすると、たるみを予防できます。

5-2.枕にこだわる

首のたるみ予防の枕の画像

枕の高さが高すぎると、顎が引いた状態になってしまいます。寝ている間にずっと顎が引いた状態をキープするために、首にシワやたるみができやすくなります。また枕の高さが低すぎても、眠りが浅くなってしまうなどのデメリットがあります。

枕は高すぎず低すぎず自分に丁度いい高さのものを選ぶようにしましょう。

5-3.姿勢に気を付ける

首が疲れた女性の画像

仕事柄、下を向いた状態でいることが多い人は首にたるみが起きやすくなります。また長時間スマホを見る習慣がある人も要注意です。首から肩にかけて筋肉がこわばり、血行が悪くなることでたるみが生じやすくなります。

また下をずっと向いていると顔がたるみやすくなります。顔のたるみはいずれ首にまで下がってきます。ずっと下を向くのではなく、10分おきに首のストレッチをするなどして首のたるみを防止しましょう。

6.化粧品で首のたるみを改善する

化粧品のイメージ画像

首のたるみが気になる場合、たるみに効く化粧品でケアすることでたるみを改善することができます。化粧品選びで気をつけたいのは、たるみに効く成分が配合されているものを選ぶこと。

ここではたるみに効く成分をご紹介しますので、スキンケア用の化粧品を選ぶ際の参考にしてくださいね。

6-1.首のたるみに効果が期待できる成分

首のたるみに効果が期待できる成分には、「ビタミンC誘導体」「レチノール」「ナイアシン」があります。それぞれの成分の特徴をお知らせしましょう。

■ビタミンC誘導体

ビタミンCには、肌にハリと弾力を与えるコラーゲンとエラスチンの生成を促す作用があります。通常、ビタミンCは肌に浸透しにくい性質を持っていますが、ビタミンC誘導体はビタミンCを肌に浸透しやすいようにしたものです。

ですから、ビタミンC誘導体が配合された化粧品で首のケアをすると、コラーゲンとエラスチンの生成が促されます。その結果、肌にハリが戻るので首のたるみにも効果が期待できます。

■レチノール(ビタミンA

コラーゲンやエラスチンなどをつくる繊維芽細胞(せんいがさいぼう)の働きを活性化させる作用があり、シワやたるみに効く成分として知られています。首のたるみ改善にも効果が期待できる成分です。

■ナイアシン(ビタミンB3

敏感肌用の化粧品にも使用されることの多い肌への負担が少ない成分です。ナイアシンにもコラーゲンやエラスチンの生成を促す作用がありますから、たるみ改善に効果的です。

7.ダイエットも首のたるみの原因に

ダイエットをする女性の画像

体型キープのためにダイエットをしている方も少なくないと思いますが、過度の食事制限は首のたるみの原因となります。

というのは、ダイエットによって細胞に必要な栄養分が摂れていないと、肌のターンオーバーが低下し、肌が乾燥しやすくなるからです。また筋肉も痩せてしまいますし、肌のハリや弾力を保つのに必要なコラーゲンとエラスチンの生成もうまくいかなくなってしまいます。

そのようなことから首のたるみを招いてしまいまうのです。ですから首のたるみを予防するためには、食事にも気を付ける必要があります。

7-1.首のたるみ防止のために積極的に取りたい栄養素

食事をする女性の画像

首のたるみを防止するためには、肌に潤いを保ち、肌のハリや弾力を保つのに大切なコラーゲンやエラスチンの生成を促進する栄養素を食事で補うことが大切です。以下の栄養素は首のたるみ防止のために積極的に摂るように心がけてください。

■たんぱく質

皮膚や筋肉を形成するのに必要なタンパク質。不足すると胸鎖乳突筋の衰えや肌のターンオーバーの低下の原因になりますから積極的に摂るようにしましょう。

■ビタミンC

肌にハリを与えてくれるコラーゲンとエラスチンの生成には欠かせない栄養素です。食事やサプリでしっかりと補いましょう。

■ビタミンE

抗酸化作用があり、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えて肌老化の元となる活性酸素を除去します。また血行促進作用があり肌のターンオーバーを高めますから、首のたるみ予防に効果が期待できます。

■ポリフェノール

血液サラサラ効果があるといわれているポリフェノールも、たるみ予防のためには摂りたい栄養素です。肌のターンオーバーを促進するとともに、抗酸化作用で活性酸素を除去します。

8.まとめ

いくら美容に気を遣っていても、首にたるみがあるとそれだけで老けてみられてしまいます。

首のたるみは丁寧にケアすれば目立たなくなってきますので、ここでご紹介した方法で首の表面と内側からのケアを継続的に行うようにしましょう。そうすれば、たるみ知らずの美しいデコルテを手に入れられるはずです。

なお、首が本格的にたるむ前に、首の上側の「フェイスライン」が崩れて変化します。『 フェイスラインのたるみを引き締める|小顔効果バツグン3分間ケア法 』も一緒に実践すると、フェイスラインから首のラインがとても美しくなります。ぜひ参考にしてください。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で若見えラボをフォローしよう!

おきゃんママ流たるみ改善3大セオリー ステップ1 【顔の重心を上に上げる!】 「たるみ改善プログラム」
ステップ2 【 その引き上げを維持する 】 コラーゲンで真皮の弾力アップ!
ステップ3 【 斜め毛穴の下垂を防ぐ 】 無添加化粧品でケミカル断ち!
実践された方からの(比較画像満載) 嬉しいお便り
●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。