↑「ほうれい線」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)
日本では、板野友美さんや沢尻エリカさんが八重歯であることから、付け八重歯まで流行になり、とても可愛いイメージがあります。でも、八重歯はほうれい線を引き起こしやすいという噂を聞いたことはありませんか?実はそれには理由があるのです。
八重歯がある人は、将来ほうれい線ができる可能性があるなら抜歯をした方が良いのだろうか・・・と迷ってしまいますね。また、すでにほうれい線ができてしまった場合はなんとか治す方法はないものかと悩んでしまうでしょう。
でも大丈夫です!八重歯でほうれい線ができやすくても、抜歯せずにほうれい線を予防し、また、今、できかけているほうれい線を改善することができます。
この記事では、八重歯がほうれい線をできやすくする理由と、八重歯を抜歯せずにほうれい線を予防、改善する方法をご紹介します。
目次
1. 八重歯はほうれい線の原因になるが抜歯しなくても改善できる
八重歯があることで、ほうれい線ができやすいかどうかですが、ハッキリ言ってしまいますと、「八重歯はほうれい線の原因になる」といえます。
これを聞くと、八重歯がある人は不安になってしまうかもしれません。しかし抜歯をしなくてもほうれい線を予防・改善する方法はちゃんとあります。
まずは八重歯だとどうしてほうれい線ができやすいのかご説明します。原因が分かると改善法がみえてきます。
1-1.八重歯があるとほうれい線ができやすい理由
八重歯があるとなぜほうれい線ができやすくなってしまうのでしょうか?八重歯が出来る人はもともとアゴの骨の大きさが小さい人が多く、それが、前から3番目の犬歯(少し尖った歯)が八重歯となる理由です。
アゴの骨が小さいと、歯の生え変わりの時期に犬歯が入るスペースが無くなり、結果的に外側に押し出されてしまいます。この歯を「八重歯」といいます。これは分かりやすくいえば、犬歯のとがった歯が、隣り合わせの歯より前にある状態ですが、これにより上くちびるが外側にめくれやすくなってしまいます。
口が前に出ていると、口を動かすたびに、頬と口横の境目が折れやすくなり、ほうれい線の溝ができやすくなってしまうのです。
こちらの女性の口元を見てください。八重歯はありませんが、口が前方に少し出っ張っている骨格をしていますね。八重歯がなくても、口が出ていれば、頬と口横の境目が折れやすいため、結果的にほうれい線ができやすくなります。
八重歯の人は口が出っ張っていなくても、こちらの女性のように八重歯が隣の歯と重なっていることで、口が前に出たのと同じ状況になります。これが八重歯がほうれい線をつくりやすくしてしまう理由です。
1-2.セラミック矯正で八重歯を改善すれば抜歯しなくてすむ
八重歯は、一旦永久歯として生えてしまうと治らない、抜歯が必要など、様々な噂が飛び交っています。しかし、皆さんが思っているよりかなり簡単に矯正が可能なのです。
抜歯はデメリットが多くあります。歯を抜くことで口の膨らみが今までと異なり、顔が変わったり、歯の隙間が生じるのでその「隙間を埋める矯正」が必要になることがあります。
一方で、セラミック矯正は比較的短期間で八重歯の矯正ができるメリットがあります。基本的には、歯にセラミックの被せ物をして歯並びを治していきます。
ただし、セラミック矯正にもデメリットはあります。歯に被せ物をする際に歯を削らなければならない場合があることです。これらのメリット・デメリットをしっかり吟味し行動に移すようにしましょう。
2. 八重歯でも口周りの筋肉を鍛えるとほうれい線が予防できる
八重歯を抜歯しないでほうれい線を予防する方法に、セラミック矯正があるとお伝えしました。ただし、セラミック矯正は、一般的に高額になるので、なかなか敷居が高いかもしれません。
実は、セラミック矯正よりももっと手軽にできることがあります。歯並びを治さなくても、ほうれい線を予防、改善できる方法、それは口周りの筋肉を鍛えることです。口の周りの筋肉をしっかりと鍛えれば、口が前に出っ張っても、頬と口の境目を強くしてほうれい線をできにくくする効果があるのです。
筋肉を鍛えることでなぜほうれい線が解消できるのか、さらに解説してまいります。
2-1. 口周りの筋肉を鍛えるとほうれい線が改善する理由
まず、ほうれい線の原因について考えてみましょう。ほうれい線ができる原因は、肌のハリ、皮膚の弾力性に大きな影響をあたえるタンパク質の減少によるものです。さらに、重力により肌が垂れ下がりほうれい線が目立ってしまうこともあげられます。年齢ととも表情筋が衰えやすくなるからです。
ほうれい線ができにくい肌の状態とは
肌のハリに重要な成分とは、コラーゲンとエラスチン、ヒアルロン酸という3つの成分です。コラーゲンを束ねるようにエラスチンがあり、二つの成分の隙間にヒアルロン酸が存在します。これらは、いわば3つ揃って初めて肌のハリを向上させてくれるものです。どちらか1つが欠けてはお肌のハリは生まれず、ほうれい線の改善に必要不可欠だということですね。
コラーゲンは、肌の生まれ変わり(新陳代謝)を促し皮膚の中の細胞同士を繋げる、例えれば接着剤のような役割を果たしています。近年ではスッポンなどコラーゲンのみの摂取が肌の美容で注目されるようになりましたが、この成分だけでは肌にハリをもたらすことは難しいのです。エラスチンは、コラーゲンがつないでいる各細胞を内側から押し、突っ張らせています。
これが、肌のハリに直結する働きがあるのです。ヒアルロン酸は、これら2つの隙間で水分を保持する役割を果たしています。このヒアルロン酸が少なければ、乾燥し肌荒れなどの原因になるのです。この3つが揃うことで肌のハリが保たれ、ほうれい線が消えるということですね。
口周りの筋肉量を増やせば八重歯があってもほうれい線ができにくくなる
ただし、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は真皮の線維芽細胞が生み出すものなので、私たちが、「コラーゲンをいっぱい作って欲しい!」と思っても、すぐには思い通りにはいかないものです。場合によっては食事など体質改善が必要な場合もあります。
しかし、ラッキーなことに、ほうれい線の下には「口輪筋」という、私たちが自由に鍛え自分の意思で口周りの組織にハリを与えることができる表情筋があります。口輪筋は口周りをぐるりと取り囲んでおり、口を開けたり閉めたりするときに働きます。
口輪筋をしっかりと動かすことで、筋肉量が増加し肌がピンと張った状態に近くなります。これが、ほうれい線が消える第一段階なのです。
また、ほうれい線に直結する口の筋肉は、口輪筋のほかに大頬骨筋、小頬骨筋などがあり、この口輪筋を中心に放射線状に周辺の筋肉同士が繋がっています。ということは、一つの筋肉が衰えるとその周辺の筋肉にも影響がでるということですね。
まずは口周りの筋肉をしっかりと鍛えましょう。そうすることで八重歯があってもほうれい線ができにくくなります。またすでにほうれい線ができかけている場合も、ほうれい線の溝を薄く目立たなくすることができます。
2-2. 八重歯の人がするべき表情筋トレーニング
それでは、八重歯の人がほうれい線予防のためにやっておいた方がよい表情筋トレーニングをご紹介します。
やることは次の2つです。
①口の周りの筋肉を鍛えて口横の組織にハリを出す
②頬を鍛えて引き上げる
八重歯がある人は、口の周りの筋肉が衰えれば、口横の組織が薄くなり、ほうれい線の溝が入りやすくなります。また、頬が下がると、口横と頬の境い目に段差ができやすくなります。
①の口周りのトレーニングと、②の頬のトレーニングを両方行うことで、口周りにハリが出て、八重歯があってもほうれい線ができにくい状態にすることができます。
それでは、次に八重歯の人がするべき表情筋トレーニングをお伝えします。
口周りの筋肉を鍛える方法
まずは、口周りの筋肉、口輪筋(こうりんきん)を鍛える方法です。
口の周りをぐるりと取り囲んでいる「口輪筋」
1、上のくちびると下のくちびるを押し合う。10秒キープ
2、表側にくちびるを思い切りだす。5秒キープ
3、次は内側にくちびるを思い切り巻き込む。5秒キープ
●回数・・・2セット
3-1.
頬を鍛えて引き上げる方法
それでは、次に、頬を鍛えて引き上げる方法です。
頬には多くの筋肉がありますが、特に頬の脂肪を支えて引き上げている筋肉、「大頬骨筋」「小頬骨筋」をしっかりと鍛えると、ほうれい線の予防、改善に効果的です。
大頬骨筋(だいきょうこつきん)
小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
1、思いきりの笑顔を作ります。
※目の下にほっぺたがぴたっとくっついたことをイメージします。
頬に意識を集中しましょう。
2、頬に意識が集まったら、
「な~」 と口角を上げて発音します。
口角が上方向に向くように気を付けて。
3、次に「の~」 と発音します。
このときも、頬上部、口角横に意識を向けます。
4、「な~の~い~う~え~お~」 と
頬上部、口角横に意識を向けたまま、2分間繰り返します。
●時間・・・2分間 言葉の早さは、一言が1秒より少し早いくらいがベスト。
●トレーニングのコツ・・・「な~の~い~う~え~お~」すべての言葉でしっかりと口角を上げます。
※注意点は口を固定したままにしないこと。一言一言口角を上げながらしっかりと口を動かしましょう。
3. 抜歯をすると逆にほうれい線が目立つことがある
さて、八重歯はほうれい線ができやすくなると聞いて、抜歯を考える人もいるかもしれませんが、抜歯することでかえってほうれい線が深くなる可能性があることをご存知ですか?
八重歯がほうれい線に原因になるなら抜歯をすればいいのかというとそうではありません。どのような場合にそのようなことが起こるのでしょうか。
3-1. 隠れていたほうれい線が抜歯で表面化する
生まれてから現在まで口周りの形を支えてきた歯ですが、抜歯することによって軽度だったほうれい線がより見えやすくなるケースがあります。
これは、今まで、八重歯を含めて歯が口周りの筋肉の形を支えていたのですが、八重歯が1本なくなることでそのバランスが崩れ、八重歯があったスペース分、筋肉と皮膚があまることで、ほうれい線の折り目がが出来やすくなるからです。
八重歯があっても抜歯をしない方が良い、というのはそのためです。
3-2.抜歯した後ほうれい線が気になった場合にやるべきこと
では、すでに八重歯を抜歯してしまった場合は、どのようにほうれい線を予防、改善すればよいのでしょうか?
その場合もポイントは筋肉!八重歯を抜いたあとは皮膚があまった状態なので、やはり口周りの筋肉を鍛えて、ほうれい線の部分の皮膚(組織)を引き締めます。時間は多少かかりますが、この方法で確実にほうれい線が薄くなります。
やり方は八重歯がある人のトレーニング法と同じです。第2章を参考になさってください。
また、抜歯した後には以前より歯と歯の間に隙間ができるため、細菌などが入り炎症が起こり、口臭の原因になることがあります。念入りな歯磨きや歯科用のフロスなどでしっかりとケアをしましょう。
4. 八重歯がある人が気を付けるべき日常生活の注意点
それでは、八重歯がある人の日常生活の注意点をお伝えします。ほうれい線には直接関係はありませんが、健康にかかわる問題なので参考になさってください。
4-1.歯磨きの際の磨き残し
八重歯の人は歯の磨き残しに注意しましょう。八重歯の特徴として、歯並び位置が一直線ではありません。デコボコした歯並びになりますので、歯磨きする際には注意が必要です。
何も意識せずに磨いていると、凸凹の引っ込んだ歯の部分がきちんと磨けず、細菌がたまる原因になるからです。結果、口臭や虫歯、歯茎のぐらつきがおこることがあります。
また、繁殖した菌が歯のエナメル質を溶かすことで歯が薄くなり、これが歯が抜ける原因にもなります。歯が引っ込んでいる部分は丁寧に磨くよう気を付けましょう。
4-2知覚過敏
歯には神経が張り巡らされています。これらは正しい歯並びであれば痛みを生じることなく生活できるのですが、八重歯のように一直線に歯が並んでいない場合、歯茎などに張り巡らされている神経が、ずれている歯に触れることで痛みを伴う場合があります。
さらに、歳を重ねるごとに歯茎が痩せて、知覚過敏が出るケースもあります。八重歯は日頃から八重歯の根本の歯肉と口の粘膜がこすれやすいため、通常より知覚過敏になりやすいのです。
これらを防ぐためには、やはり日々の口内ケアを怠らないこと、さらに噛み合わせが悪くならないよう食べ物を噛む側を均等にするよう意識するなどが大切です。
4-3.口内の怪我
歯並びに凹凸があるのが八重歯の特徴ですが、これらは上下の歯がお互いに噛み合わさらないので、食べ物を噛む際にあやまって舌や歯茎を歯で挟んでしまう可能性があります。
また、八重歯が口内の肌に当たり痛みを伴う、肌が削れてしまい細菌が入り炎症を起こすということも考えられます。八重歯にはこのように口内の怪我の可能性が高く、その怪我から細菌が入り込んでさらなる問題を引き起こすことがあり得るのです。八重歯の方は口内の怪我に気をつけましょう。
5.まとめ
以上、八重歯とほうれい線に関してお伝えしてまいりました。八重歯があっても抜歯せずにほうれい線を予防、改善することができます。歯は生きていく上でなくてはならないものなので上手に付き合って頂きたく思います。
そして、八重歯をお持ちの方は、そのメリット(可愛くみえる)と、デメリット(ほうれい線ができやすい、磨き残しをしやすい)をしっかり理解しながら、この記事のほうれい線の改善法を実践頂ければと思います。
なお、ほうれい線ができる原因としては、皮膚の真皮の弾力不足もあげられます。手軽なサプリメントで肌にハリを蘇らせたい方は、『ほうれい線に効くサプリメント|肌実感おすすめランキング』を参考になさってください。
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