ほうれい線の対策「消す」「アフターケア」「予防」の基本の3原則

↑「ほうれい線」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

ほうれい線がくっきり刻まれると、急に老けた気がして憂鬱になってしまうものです。でも大丈夫!ほうれい線対策の基本3ステップをきちんと守れば、今も今後もほうれい線に悩むことがなくなります。

ほうれい線ができてしまったのには、必ず原因があります。まずは現在のほうれい線を正しい方法で消してしまいましょう。そして、消したあとのアフターケア、そのあとは、今後ほうれい線が再発しないようにしっかりと予防します。

この「消す」「アフターケア」「予防」の3ステップで、ほうれい線対策は完璧です!どのステップが欠けても、ほうれい線のない若々しい顔を維持できません。

この記事には、ほうれい線対策の3ステップについて分かりやすく書かれています。ほうれい線は年だから仕方ない・・・と諦める必要はありません。

1.ほうれい線の対策は「消す」「アフターケア」「予防」が基本

ほうれい線に悩む女性の画像

ほうれい線ができると、老け感が急に出てしまいます。まずは今気になっているほうれい線を消してしまいます。加齢とともに顔はたるみますから、ほうれい線を放っておくとどんどん深く目立つようになります。

そして、ほうれい線が消えたらアフターケアで対策を取る。その後は今後ほうれい線に悩まないようにするために「予防」します。この「消す」「アフターケア」「予防」の3つのステップをきちんと守れば、ほうれい線のない若々しい顔をずっと維持できるというわけです。

まずは3つのほうれい線対策から、現在悩んでいる方のために「消す」対策法からお伝えし、次に「アフターケア」・「予防」の順で解説してまいります。

2.ほうれい線対策・・・今あるほうれい線を消す

まずは、今、最も気になっている、現在できているほうれい線を消す対策法をお伝えします。方法は3つあります。ほうれい線の原因になっている顔のたるみを引き上げます。そのためには、表情筋を鍛えることがもっとも効果的です。

ほうれい線は、口周りと頬がたるむことで悪化します。ほうれい線を消す基本は、口と頬の筋肉をしっかりと強化することです。

2-1.口周りの筋肉を鍛えて口の横を固くする

ほうれい線は鼻から口横にかけて、溝ができることで気になるようになります。口周りの筋肉がゆるむと、さらにほうれい線が折れこみやすくなってしまいます。

ほうれい線は一度できると、どんどん深くなる性質があるので、できた線を消すために、口の横を固く固く固めるようにします。そうすれば、溝がそれ以上深くならないだけでなく、溝の部分が平らになって伸びてきます。

口の横を固める?と驚かれるかもしれませんが、口の周りには口輪筋(こうりんきん)という口を開けたり閉めたりする筋肉があり、この筋肉を強く鍛えるだけで、口周りが固くなるのです。

口輪筋の画像
口を取り囲んでいる口輪筋(こうりんきん)

上唇と下唇を押し合うと、余計にほうれい線の溝が深くなる場合は、口の横をほうれい線に対して直角になるように指で押さえながらトレーニングを行ってください。

口周りの筋力アップの方法

まずは、上唇と下唇どうしをぐっと押し合ってみてください。

ほうれい線を消すトレーニング画像
上くちびると下くちびるをぐっと押し合う

それから、その状態でほうれい線部分の皮膚を指で押してみてください。皮膚が固くなっているのが分かりますね。

ほうれい線の上を押している画像
くちびるを押し合ったまま指でほうれい部分を触ると、固くなっているのが分かる

皮膚の下にある口周りの筋肉、「口輪筋(こうりんきん)」をしっかりと鍛えれば、ほうれい部分が折れにくくなり、次第に刻まれた線も薄くしていくことができます。

それでは、口周りを鍛えるトレーニングを一緒にやってみましょう。

1、上のくちびると下のくちびるを押し合う。10秒キープ

ほうれい線を消すトレーニング画像1

2、表側にくちびるを思い切りだす。5秒キープ

ほうれい線を消すトレーニング画像2

3、次は内側にくちびるを思い切り巻き込む。5秒キープ

ほうれい線を消すトレーニング画像3

●回数・・・2セット

 

●トレーニングのコツ・・・上唇と下唇を垂直に押し合い、口周りの筋肉をしっかり緊張させます。

2-2.頬を上げてほうれい部分の負担を取りのぞく

ほうれい線の最大の原因は、頬のたるみです。頬の筋肉が加齢で緩むことにより脂肪が支えられなくなって下がり、口横に溝ができるのです。

頬を引き上げるトレーニングをすると、頬が上がり、ほうれい線は解消します。

頬の筋肉を鍛えて頬を高くする方法

それでは、頬を高くするトレーニングを一緒にやってみましょう。 

1、軽く口をとがらせます。

2、上はぐきをむき出すようにしながら頬の上部にぐっと力を入れます。

●時間・・・頬上げ1分間 → 鼻の下のばし5秒間 慣れたら頬が疲れるまでやると効果的

 

●トレーニングのコツ・・・頬は真上に向かって上げます。

注意点としては、口を横に広げて頬を上げないように。口を横に広げると、咬筋(こうきん)という咀嚼筋が刺激されて、エラが張る可能性があります。

2-3.口に空気を入れて内側から線をのばす

ほうれい線は最初は軽い溝ですが、だんだんと深くなり、最終的にはシワがハッキリと刻まれるようになります。一度線の癖がついてしまうと、同じところが口を動かすたびに折れていくので、どんどん深くなる一方です。

対策として、ほうれい線に空気を入れて、溝の部分を山折にするように膨らませて平らにします。口の中からほうれい線の線をのばすイメージです。これはとても効果があります。

右回り10回、左回り10回、トータル20回くるくると空気を回します。これを1日1回、1セット実施します。

くちに空気を入れている画像

ほうれい線がしっかり伸びていることを鏡で確認してくださいね。1日1回やるだけで、でほうれい線の溝がどんどん浅くなってくるのが分かると思います。

3.ほうれい線対策・・・・消したあとのアフターケア

ほうれい線が改善したあとも、油断するとほうれい線はすぐに再発します。消したあとは、良い状態を維持できるように、しっかりとアフターケアをします。この章では、ほうれい線が改善したあとの対策法についてお伝えします。

その前に、ほうれい線を「消す」対策について、おさらいしてみましょう。

<ほうれい線対策・・・消す>
●口周りの筋肉を鍛えて口横を固くする
●頬を上げてほうれい部分の負担を取りのぞく
●口に空気を入れて内側から線をのばす

これらは実は、アフターケアにも同じことがいえるのです。これらを継続して実施した上で、下記のアフターケアの対策法を加えてください。そうすれば、未来もほうれい線をしっかりと防ぐことができます。

3-1.表情筋トレーニングを継続する

ほうれい線の解消トレーニング

2章の、ほうれい線を消す対策法でお伝えした表情筋トレーニングを、今後再発させないために継続していきます。

●口周りの筋肉を鍛える
●頬の筋肉を鍛える
●口に空気を入れてぐるぐる回す。

これらを1日1回実践しましょう。

3-2.使っている化粧品成分を見直す

化粧品の画像

ほうれい線を今後も再発させない対策では、日ごろ使っている化粧品成分を見直すことが重要です。化粧品には合成界面活性剤と合成ポリマーが配合されていることが多いのですが、実はこれらはほうれい線ができる肌環境をつくってしまう原因になる成分なのです。

肌には肌の潤いを守るバリア機能というものがあるのですが、これをじわじわと壊して、結果的に肌の潤いが逃げやすくなる肌になります。肌が潤いを自分で保てなくなる、ということは、肌にシワやたるみができやすくなるということです。

日ごろ使っている化粧品に合成界面活性剤や合成ポリマーが配合されていないかよく確認してみましょう。もし配合されていたら、ほうれい線が再発しないように、これらの成分が入っていない化粧品に変更することも検討した方が良いでしょう。

化粧品成分の見直し方は、『 肌のお手入れ化粧品成分の見分け方 』を参考になさってください。

3-3.サプリメントでコラーゲンを補給する

コラーゲンサプリメントを飲む女性の画像

コラーゲンは肌の真皮に存在する成分ですが、サプリメントなどで口から摂取することもできます。

ただし、コラーゲンは体の中でアミノ酸に分解されて、体中に運ばれるので、コラーゲンを摂ったからといって、即、肌のコラーゲンとして働くとは限りません。なぜなら、コラーゲンはまずは体の中の傷ついた臓器の修復に優先的に使われるからです。

しかし、下記の研究報告にもあるように、コラーゲンをサプリメントで摂った場合、線維芽細胞が活性化するということがわかりました。コラーゲンをサプリメントから補給することは、ほうれい線に効果を望める可能性があることが分かったのです。

市販のコラーゲンを摂取した人の血中に、コラーゲンに多いアミノ酸・ヒドリキシプロリンが結合した化合物が長時間残ることを確認。その機能をマウスの皮膚や細胞で調べたところ、コラーゲンを生み出して傷を修復する線維芽細胞が傷口により集まりやすくなることがわかりました。

コラーゲン(ゼラチン)の分解物のペプチドが皮膚の傷の修復を助けるメカニズムが、京都府立大などのグループの研究で分かった。コラーゲンは「肌に良い」と言われながらもそのメカニズムは不明で疑問視する声もあったが、機能の一端が初めて確かめられた。近く発行される米国化学会の学術誌「食品と農芸化学誌」の2009年第2号に掲載される。

グループは、佐藤健司教授(食品機能学)、大学院生の岩井浩二さん、大阪夕陽丘学園短期大の重村泰毅助教ら。コラーゲンは皮膚や軟骨などを構成するタンパク質の一つで、食物から摂取すると分解されて体内に吸収される。これまで個々のアミノ酸にまで分解して吸収されると考えられており、「肌に良い」のがコラーゲン本来の働きかどうかは不明だった。

佐藤教授らは、人の実験で、ブタや魚のコラーゲンを食べると、コラーゲンに多いアミノ酸のヒドロキシプロリンとプロリンが結びついたペプチド(アミノ酸化合物)が血中に長時間にわたって増えることを突き止めた。このペプチドの機能をマウスの皮膚細胞で調べたところ、ペプチドが再びコラーゲンになるのではなく、コラーゲンを作って傷を修復している皮膚の繊維芽細胞を傷の部分に呼び寄せるのを助けることが分かった。

佐藤教授は「コラーゲンの一部はペプチドとして体内に取り込まれて働いているらしい。コラーゲンの摂取により血圧を降下させたり、骨密度低下を抑えることも報告されており、その機能を確かめたい」と話している

(2009年1月30日 京都新聞)

この研究により、コラーゲンを食品やサプリメントなどで摂取して肌の手触りが変わった、とよく聞きますが、決して「気のせい」ではないことがよくわかります。

ほうれい線対策によいサプリメントは、『 ほうれい線に効くサプリメント|肌実感おすすめランキング 』でご紹介しています。(コラーゲンやプラセンタのおススメもあります)

サプリメントでなくても、ほうれい線を消したあとのアフターケアとして、良質タンパク質を十分摂ることを心がけてまいりましょう。

4.ほうれい線対策・・・再発しないように予防する

ほうれい線を消してアフターケアをしても、日常生活にほうれい線ができやすい環境があれば、良い状態を維持することが難しくなります。今後ほうれい線が再発しないようにしっかりと予防しましょう。

その前に、ほうれい線の「アフターケア」について、おさらいしてみましょう。

<ほうれい線対策・・・アフターケア>
●表情筋トレーニングを継続する
●使っている化粧品成分を見直す(合成界面活性剤・合成ポリマーを肌に付けていないかチェック)
●コラーゲンを補給する

上記3つのアフターケアは、実は、今後、再発しないようにする予防対策でもあります。これらを継続して実施した上で、下記の対策法を加えてください。そうすれば、未来もほうれい線をしっかりと防ぐことができます。

2章で、ほうれい線を消す対策法、3章で消したあとのアフターケアについてお伝えしてまいりました。そして4章では、ほうれい線に今後ずっと悩まないようにするための「予防対策」についてお伝えします。本当に基本的なことばかりですが、意外と守れていないことがよくあります。

4-1.紫外線を浴びない

紫外線を浴びている女性の画像

お肌の弾力は、コラーゲン、エラスチンという真皮に存在する線維により作り出されています。しかし、紫外線を浴びるとこれらの弾力の元である線維が傷つき、変性します。またこれらを生み出す線維芽細胞も傷つき、生成が減少していきます。

紫外線によるダメージでハリのあったお肌は、たるみやすくなるとともに、ほうれい線ができやすくなります。特に紫外線A波は、真皮まで到達します。

窓ガラスやカーテンをも通し部屋の中まで入ってきますので、日焼け止めは自宅にいる時も付けましょう。外出時は帽子や日傘などで紫外線を完全にブロックします。

4-2.日常生活でよく笑う(笑顔をつくる)

笑顔の女性の画像

笑顔などで顔を動かしすぎるとほうれい線ができると心配する人がいますが、ほうれい線のもっとも大きな原因は顔のたるみであることを考えると、表情筋を動かさない生活は、ほうれい線をできやすくしているといえます。

日ごろからよく笑って、表情豊かに暮らすとほうれい線ができにくくなります。笑うと口角が上がるため、ほうれい線部分が折れこまれますが、これは真性のほうれい線ではなく、笑うとだれでもできる溝で、この溝自体に老け感はありません。

いつも笑顔、表情豊かに暮らすことこそがほうれい線を予防する生活といえます。

4-3.寝不足をしない

熟睡している女性の画像

ほうれい線の予防には日ごろから十分な睡眠をとることが重要です。良質な睡眠は成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンは、肌のターンオーバーを正常に整え、弾力のある肌を育てます。

しかし、睡眠不足になると、新陳代謝が低下して血行が悪くなり、肌に充分な栄養素を届けられなくなってしまいます。肌の老化が加速し、ほうれい線が刻まれやすい肌状態になっていくのです。

夜は11時前にはベッドに入るようにして、慢性的な寝不足状態に陥らないよう、こころがけましょう。

5.まとめ

ほうれい線の対策法として、消す、アフターケア、予防の大切な3ステップをお伝えしてまいりました。

ほうれい線は老け顔の象徴と呼ばれています。これからもほうれい線が顔に刻まれないように、しっかりと対策をとってまいりましょう。

 

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●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。