美容鍼がほうれい線に効く3つの理由|東洋医学の力でナチュラル改善

↑「ほうれい線」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

美容鍼(美顔鍼)は顔のリフトアップに良い!とメディアで取り上げられていますが、最近では特にほうれい線の改善効果に注目が集まっているようです。

ほうれい線を美容鍼(美顔鍼)で改善したい、でも本当にほうれい線が消えるのか?痛みはないの?デメリットは?あとはお値段も気になりますね。

美容クリニックで施術するより、できるだけ自然な形でほうれい線を改善したい。そんな方が美容鍼を受けています。しかし、美容鍼にも効果の限界とデメリットがあります。

この記事には美容鍼(美顔鍼)のほうれい線への効果やデメリット、料金の相場について詳しく書いています。記事を読んで頂くと、美容鍼(美顔鍼)について正しい知識を持て、安心してチャレンジできるようになるはずです。

美容鍼に行きたいけど施術についてまだよく分かっていない、という方は参考になさってください。

1.美容鍼(美顔鍼)はほうれい線を自然に改善したい人におすすめ

美容鍼(美顔鍼)を受ける女性の画像

美容鍼(美顔鍼)は、ほうれい線をナチュラルに改善することができます。上手な治療院で施術してもらうと顔全体がリフトアップされるため、頬のたるみが原因のほうれい線は、すぐにほうれいの溝が薄くなります。

それでは、なぜ美容鍼でほうれい線を改善できるのでしょうか?

それは、鍼を刺すだけで、「真皮の刺激」、「表情筋の刺激」、「経穴(ツボ)の刺激」が同時にできるからです。

1-1.真皮への刺激でコラーゲンの産生力が高まる

肌の弾力の説明画像

生まれた時から人は、自分で回復する力「自己治癒力」を持っています。体に傷ができてもいつの間にか回復してくれているのは、この自己治癒力のおかげですよね。

そうやって自分の細胞を修復しながら長い間健康体を維持していくのですが、怪我などからの回復だけではなく、私たちは美容面でもこうした自己治癒を繰り返して若々しさを保っています。

しかし、修復能力があるにもかかわらず、ほうれい線ができたり老化が進んでしまうのはなぜなのでしょうか?リフトアップして、イヤなほうれい線を解消するためにどんなことができるのでしょう?

ハリを生み出す線維芽細胞が弱っている?

肌の奥、真皮ではコラーゲンやエラスチンといった線維がネットになって肌弾力を保ってくれています。そうしたお肌のハリのもとを生み出してくれるのが「線維芽細胞」という組織。しかしこの「線維芽細胞」は紫外線などの外部刺激や加齢によって、どんどん弱ってしまいます。

そのため、若々しいコラーゲンやエラスチンの生産がおいつかなくなって老化につながってしまうんですね。

美容鍼の刺激で修復作用が活性化!

美容鍼では鍼を刺して真皮層に小さな傷をつけることで、肌が元々持っている傷の修復作用(自己治癒力)を高めます。真皮層に傷がつくと線維芽細胞が活性化するため、肌の弾力を作っているコラーゲンやエラスチンの産生力が高まるのです。

肌の弾力アップ効果

コラーゲンやエラスチンはハリを作っている線維ですから、増加することで肌の弾力がアップします。そのため、ほうれい線の上側(頬)がアップし、ほうれい線の溝が目立たなくなります。

1-2.表情筋への刺激でゆるんだ筋肉が引きあがる

表情筋のイラスト画像

顔の筋肉、表情筋がゆるんでしまうと顔の脂肪が支えられなくなって、ほうれい線などのたるみによる老化が進んでしまいます。

実は顔の筋肉には、日常生活であまり使われずに衰えてしまう部分と、使いすぎて凝り固まってしまう部分があるんです。

ゆるんだ表情筋を活性化

美容鍼の素晴らしいところは、筋肉へダイレクトに刺激を与えることができる点でしょう。美容液などでは肌のごく表面までしか、その効力を届けることができません。美容鍼ではとても細い鍼が真皮層へアプローチし、表情筋へ刺激を与えます。

鍼の刺激は、ゆるんだ表情筋を活性化させて引き締めます。

表情筋は皮筋と呼ばれる、皮膚と直接くっついている筋肉。そのため筋肉が引き締められてぐっとひっぱり上げられることで、顔の皮膚も一緒にリフトアップします。

こうして美容鍼は使われていないゆるんだ筋肉を活性化して、ほうれい線にアタックしてくれるのです。

リフトアップと小顔矯正効果

一方で、顔には負担がかかりすぎて凝り固まりやすい筋肉があります。奥歯で噛む時に使う筋肉をさわると、ゴリゴリと固くなっていることはありませんか?

奥歯の下のあごの部分、ここにある筋肉は「咬筋」と言って、ものを噛む時に使われる筋肉です。この部分は強く噛みすぎたり、寝ている時に無意識に噛みしめをしていると、どんどん凝り固まって厚くなってしまいます。

咬筋が凝り固まってしまうと困ってしまう点は、エラ部分が出っ張って顔が大きくなるだけではありません。顔の歪みの原因にもなって、ほうれい線ができてしまうこともあるのです。

美容鍼では、鍼を刺すことで筋肉の凝りを解消します。筋肉がほぐれると顔のこわばりが取れて、顔が左右対称に整います。さらに咬筋に作用するツボを鍼で刺激することで、エラ部分がシャープになり小顔になるという嬉しい効果も。

美容鍼で凝り固まってしまった顔の筋肉をほぐしてあげることで、小顔矯正効果とリフトアップ効果が望めるのです。

1-3.経穴(ツボ)の刺激で新陳代謝が促進される

美容鍼(美顔鍼)で肌のターンオーバーが整う画像

美容鍼灸では東洋医学にもとづいた施術が行われます。もちろん、ただやみくもに鍼を指していくのではありません。美容鍼の施術では、鍼によってツボ(経穴)を刺激することで、気と血の流れのとどこおりを解消して、めぐりの良い健康な状態に導いてくれます。

10代の健康な肌では、ターンオーバーが非常にスムーズに行われるため、約20日間で不要になった老廃物がはがれ落ち、新しい肌に生まれ変わります。

しかしこのターンオーバーは加齢によって、遅れてしまうことに。30代になると10代の頃の倍、約40日かかるようになり、40代で約55日、50代で約75日、60代で約100日と年齢を重ねるごとに遅くなっていくのです。

こうしてターンオーバーによる新陳代謝が遅れるようになると、肌の生まれ変わりが間に合わなくなるため、シミやくすみ、古い角質などがたまっていきます。老廃物を排出しきれない肌は、肌トラブルをおこしやすくなるだけではなく、しわやたるみ、ほうれい線なども現れやすくなります。

美容鍼でツボ(経穴)を刺激することによって、血行の改善とともにリンパの流れがよくなるので、栄養がスムーズにいきわたり、老廃物は速やかに排出されるようになります。

美肌と美白効果

新陳代謝が促進され肌のターンオーバーが正常化することで、きめ細かく、ハリ感がアップした肌へ。しっかりと老廃物が排出されるので、メラニン色素を含んだ細胞が正常にはがれ落ち、くすみが改善して美白効果をもたらしてくれます。

2.美容鍼の手順

それでは、実際の美容鍼の施術手順を見てまいりましょう。

2-1.問診

美容鍼(美顔鍼)の問診の画像

洗顔後、問診やカウンセリングがあります。現在の肌の状態や悩みなどしっかりと伝えましょう。施術者が直接手で触って確認することもあります。

その後、美容鍼の手順や打つ場所、特に重点的に施術する箇所の説明があります。分からないことがあればしっかりと聞きましょう。

2-2.手足の施術

美容鍼(美顔鍼)前のマッサージの画像

治療院により異なりますが、いきなり顔の施術に入るのはまれです。最初に手足や腹部のマッサージを行いリンパの流れや血流を促していきます。このとき、鍼を打つ場合もあります。

また、うつ伏せになって背中のツボを刺激することもあります。まずは全身の血行を促進し、コリや疲れ、ホルモン・自律神経のバランスを整えていきます。

2-3.顔へ鍼の施術

美容鍼(美顔鍼)の画像

いよいよ、顔に鍼を打っていきます。

使用する鍼の長さと太さ

鍼は皮膚の厚みや部位によって使い分け、主に長さが3cmと1.5cmの2種類の鍼を使います。鍼の太さは、 3cmの長さのものは0.18mm、1.5cm長さのものは0.14mmです。これらを約2~3mmほど肌に刺します。

刺す鍼の本数

悩みの状態に合わせて鍼の本数も変わってきますが、だいたい20~30本位使用することが多いです。

鍼を刺す時間

鍼を刺す時間(抜くまでの時間)は、皮膚や筋肉の硬さなどの症状にもよりますが、普通は2~10分程度置いてから鍼を抜きます。

痛みの程度

髪の毛ほどの細さの鍼を使用するので、痛みの程度は、軽くチクッとするぐらいです。皮膚の場所によっては痛みを全く感じない場合もあります。ほとんどの人は十分我慢できる範囲です。

2-4.リラックスタイム

美容鍼(美顔鍼)後のマッサージの画像

鍼を抜き終えたら、ヘッドマッサージ、首・肩のマッサージを行う場合があります。オプションになっている場合もあります。

2-5.状態の変化の確認

美容鍼(美顔鍼)の効果を確認する女性の画像

施術後の変化を施術者と一緒に鏡や手触りで確認します。その後の施術スケジュールなどを一緒に考えます。お家でのセルフケアを案内する場合もあります。

3.美容鍼(美顔鍼)のデメリット

ナチュラルな治療法として人気の美容鍼にも、やはりリスクはあります。下記に考えられるデメリットを挙げてみます。

ヒアルロン酸注射のデメリットのイメージ画像

3-1.内出血・腫れ

最も可能性が高いのが内出血です。特に血行が滞っている場所は、血管の弾力性が低下しているので鍼をよけきれずに出血を起こしてしまいます。

万一、内出血した場合も、10日程度で自然に薄くなり消えていきます。コンシーラーで十分消える程度です。

3-2.アレルギー反応

頻度は低いのですが、鍼によるアレルギー反応を起こす人がいます。特にアトピー体質、金属アレルギーのある人は、美容鍼を受ける前に担当医に相談しましょう。

3-3.だるさ・眠気

美容鍼の施術中や施術後にだるさや眠気を感じることがあります。一般的に鍼を打つ本数が多くなるほど、身体への刺激量が増えます。

この反応について、施術者より「体質が改善する好転反応」だと説明される場合がありますが、だるさや倦怠感、眠気がひどい場合は、美容鍼自体が体質に合っていない場合があります。

3-4.効果の持続期間が短い

美容鍼は平均的に1週間程度しか効果が続きません。常に良い状態を保ちたい場合は、少なくとも10~2週間に1回のペースで施術する必要があります。

4.美容鍼の料金は施術範囲と本数で決まる

料金のイメージ画像

さて、美容鍼(美顔鍼)の手順やデメリットが分かったところで、気になるのは料金ですよね。料金は治療院により異なりますが、一般的に施術範囲と本数で決まります。

上記、第2章の手順に沿った場合の1回の施術料金を、複数の治療院で調べてみました。

※顔への施術前に体の調整の施術(手足・腹部・背中など)があり、本数は平均的な20~30本、施術後に首肩の軽いマッサージ付き
※( )内は施術のトータル時間

・A治療院 16,200円(60分)
・B治療院 13,000円(70分)
・C治療院  9,800円(50分)
・D治療院 12,500円(60分)
・E治療院 11,000円(60分)

このように治療院によりかなりの差があります。

美容鍼の料金を調べていると、3,000円や4,000円の安いところもありました。詳細が記載されていないので、詳しい施術内容は分かりませんが、お値段からみて、おそらく顔に10本程度刺す施術のみで、体へのアプローチが無いと思われます。

継続するには安いに越したことはありませんが、ほうれい線の改善のためには、体の調子を同時に整えた方が効果が高いので、少し高くても、確実な効果を望むには、1回あたり、1万円前後のところがお勧めです。

5.美容鍼の施術を行う治療院の選び方

美容鍼(美顔鍼)サロンの画像

さて、実際に美容鍼を受けに行こう!と思ったら、もっとも大切なのは治療院選びです。

美容鍼の治療院(鍼灸院・鍼灸サロン)には、体の施術のついでに顔も行う付属的な考えのところと、顔だけに鍼を打つ顔のみ専門の治療院、顔と体をトータルに考え、顔も含めた全身の改善で美を追求する治療院があります。

おすすめは、お顔だけでなく全身トータルの美と健康を目指した治療院です。それなりに相応する知識や技術が必要となるため、安心して任せられます。

ただし、美容鍼にはリスクもありますので、治療院のHPだけでなく、口コミ、評判もしっかりと調べてから決めましょう。

6.美容鍼以外のほうれい線改善法

ほうれい線を改善する美容鍼について詳しくお伝えしてまいりました。

それでは、美容鍼以外で、ほうれい線を改善する方法は他にあるでしょうか?美容クリニックの施術以外で自分でできる方法としては、表情筋を鍛える方法があります。

次の章で、表情筋を鍛えるとなぜほうれい線が改善するのか?の理由と、ほうれい線に効果的な表情筋トレーニングをお伝えします。

6-1.表情筋を鍛えて顔全体をリフトアップする

美容鍼は、コラーゲンを増やして肌の弾力をアップさせると同時に表情筋への刺激で筋肉を引き上げることで、ほうれい線を改善します。

美容鍼で真皮を刺激することも筋肉を刺激ことも、ほうれい線に悩む人にとっての最終目的は、ほうれい線の改善なわけです。

結局、頬が上がればほうれい線は改善できるので、実は、表情筋を自分の力で鍛えても、同じ目的を達成できるのです。

ここまで読んでも美容鍼の施術に抵抗がある方は、ぜひ下記の表情筋トレーニングをお試しください。ようは頬を上にあげれば、ほうれい線が改善できるのです。

頬を上げる画像

頬をリフトアップする表情筋トレーニング法

1、軽く口をとがらせます。

2、上はぐきをむき出すようにしながら頬の上部にぐっと力を入れます。

●時間・・・頬上げ1分間 → 鼻の下のばし5秒間 慣れたら頬が疲れるまでやると効果的

 

●トレーニングのコツ・・・頬は真上に向かって上げます。

注意点としては、口を横に広げて頬を上げないように。目の下に頬をくっつけるイメージでやるとうまくいきます。

ほうれい線を改善する表情筋トレーニングは他にもあります。詳しく知りたい方は、「 ほうれい線を消す表情筋エクササイズの効果的な方法 」を参考になさってください。

7.美容鍼まとめ

美容鍼は顔全体をリフトアップさせるため、ほうれい線の改善にある一定の効果があります。ただし、効果の持続時間が短いため、2週間に1回程度は通院が必要になり、コスト的に高くつくのがデメリットといえます。

美容のためにお金をいくら使えるか?ということだと思いますが、例えば、同窓会などどうしてもすぐに顔を上げたい!という時など、一時的な利用でも良いと思います。その後は、表情筋を鍛えて維持する、というのが理想的な形かもしれません。

美容鍼(美顔鍼)を検討している方はこの記事が参考になれば幸いです。

また、顔のたるみが進行すると、ほうれい線は深く目立ってきます。顔のたるみを引き上げる方法は、『 ほうれい線は顔のたるみを引き上げて解消する 』をぜひ参考になさってください。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で若見えラボをフォローしよう!

おきゃんママ流たるみ改善3大セオリー ステップ1 【顔の重心を上に上げる!】 「たるみ改善プログラム」
ステップ2 【 その引き上げを維持する 】 コラーゲンで真皮の弾力アップ!
ステップ3 【 斜め毛穴の下垂を防ぐ 】 無添加化粧品でケミカル断ち!
実践された方からの(比較画像満載) 嬉しいお便り
●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。