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目の下にふくらみがあると、疲れて見えます。そのせいか実年齢よりも老けて見られることも少なくありません。この目の下のふくらみの正体は脂肪です。
眼球を守るためにある眼窩脂肪(がんかしぼう)が加齢などの原因で飛び出してしまうことによってふくらみができてしまうのです。このふくらみの中身は脂肪ですから、脂肪を除去することで簡単に解消することができます。
この記事では美容医療とセルフケア、それぞれで目の下の脂肪を取る方法をご紹介していきます。目の下の脂肪でお悩みの方は、ぜひ脂肪を除去して若々しい目元を取り戻してくださいね。
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目次
1.目の下の脂肪の塊は美容医療とセルフケアで改善できる
涙袋はチャーミングですが、目の下のたるみ状のふくらみは通称「目袋」ともよばれ、涙袋とは別物となります。目の下にたるんだふくらみが出来ると老け顔の原因となります。
1-1.涙袋と目の下の脂肪によるふくらみは違う
それでは、涙袋と目の下の脂肪によるふくらみは、どう違うのか見ていきましょう。
こちらの女性、一見して若々しい目元をしていますが、実は目の下に、涙袋と脂肪の塊(目袋)の両方があるのがわかりますか?
下まつげの生え際にあるふくらみは、涙袋です。一方、その少し下にある斜めになったふくらみが、目の下のたるみの「目袋」です。
ちなみに、涙袋も目袋(目の下の脂肪)も同じようなふくらみですが、中身が違います。涙袋は目の周りを取り囲んでいる眼輪筋の一部がふくらんでいるもので、生まれつきある人とない人がいます。
下の女性は生まれつき「涙袋」が無い人です。
一方、下の人は「涙袋」がある人ですね。
涙袋の正体は眼輪筋です。
眼輪筋(がんりんきん)
目のふちにかかっている眼輪筋の端っこが、生まれつきくるっと丸まっていている人に涙袋ができます。
一方、眼窩脂肪(がんかしぼう)という眼球を守っている脂肪が前方に出てきて、目の下に袋をつくってしまうのが、目の下のたるみである「目袋」です。
それでは、目の下に脂肪のふくらみができるメカニズムを詳しくご説明しますね。
こちらは目の断面図です。眼球が加齢とともに眼窩(がんか)内で下に下がることにより、眼球を保護していた眼窩脂肪が眼球の圧力で前に押し出されます。眼窩とは、眼球が入っている頭蓋骨の穴のことです。
目の下に脂肪のふくらみができる原因は、
①皮膚の潤いと弾力不足
②筋肉の弾力不足
です。その結果③の眼窩脂肪が前に出てきてふくらみをつくるのですね。
目の下の脂肪の飛び出しがひどくなると、
これくらいひどくなってしまいます。
目の下の脂肪が気になりつつも「自分ではどうすることもできない」と諦めてしまっている人は少なくありませんが、美容医療を利用すれば目の下の脂肪を取り除いてふくらみを解消することができます。
また目の下の脂肪はセルフケアでも解消が可能です。ふくらみがあるかどうかで目の印象は大きく変わりますから、気になる目の下の脂肪はぜひ取り除きましょう。
なお、目の下のたるみを解消するためにやるべき3つのセルフケアとしてまとめた『 目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア 』も参考にしてください。
1-2.美容医療とセルフケア、どっちがいい?
美容医療ではまぶたの際を切開したり、脂肪を分解する成分が入った液を注入したりすることによって脂肪を取り除きます。美容医療のメリットは、効果が高いという点と比較的すぐに効果があらわれやすいという点が挙げられます。
しかしお金がかかりますし、治療法によってはダウンタイムが一定期間あるため、他の人にバレやすいというデメリットがあります。また医師の技術力も仕上がりに違いをもたらしますので、高いお金を払ったにもかかわらず思ったような仕上がりが得られないということも起こり得ます。
セルフケアのメリットは、お金がかからないという点です。また美容外科に通う手間も省けますし、安全面でも問題がありません。デメリットは、美容医療と比較して効果があらわれるまでに時間がかかるということ、また地道にケアを続けていく必要があるという点です。
どちらにもメリットとデメリットとがありますので、両方のメリットとデメリットを比較して自分にピッタリの方法で目の下の脂肪を取り除きましょう。
2.美容医療での目の下の脂肪取り
美容医療では目の下の脂肪をさまざまな方法で除去することができます。メスを使用して脂肪を取り除くのが長く行われている方法ですが、最近では脂肪を分解する薬剤を注入することで目の下の脂肪を除去することもできますので、いろんな方法を比較して治療法を選ぶようにおすすめします。
2-1.下まぶた脱脂術(メスによる手術)
局所麻酔を使用して、下まぶたの裏側、もしくは下まぶたにメスを入れて脂肪を取り除く方法です。外科的手術になるのですが、下まぶたの裏側にメスを入れた場合は傷跡が目立ちません。下まぶたの裏側からの手術は軽度の脂肪の飛び出しの場合に有効です。
しかし脂肪のふくらみがある程度大きくなっている場合は、脂肪だけでなく皮膚や筋膜まで切除した方が綺麗に仕上がります。
ダウンタイム
メスで脂肪を取り除く場合、人に会っても気付かれないくらいまで傷跡が目立たなくなるまでの期間は、簡単な手術の場合は、1週間から2週間程度、脂肪だけでなく、余った皮膚や筋膜までしっかりと切除した場合は3か月程度と長くなります。
やはり手術となるとやり直しができませんから、失敗は許されませんね。目の下の脂肪に悩んで手術を検討する場合、気になるのは失敗はないのかどうか?だと思います。『 目の下のたるみ取り手術は失敗しない?手術の種類と費用とリスク 』でそのあたりのことを詳しく解説していますので、手術を検討している方は参考にしてください。
2-2.切らない脂肪取り
下まぶたの裏にレーザーなどで小さな穴を開けて、そこから余分な脂肪を取り除く施術です。目の下には脂肪の袋が片側に3個ありますので、状態を見ながらどの袋から脂肪を除去するかを決めます。
1つの袋だけから取り除くこともありますし、3個すべてから取り除くこともあります。メスを入れないので体にかける負担も軽いですし、施術時間も10分~30分程度と短時間で済むというメリットがあります。
ダウンタイム
傷が小さいのでダウンタイムはほとんどありませんが、稀に腫れや痛みが2~3日程度出ることがあります。1週間もすれば特に通常とは変わらない自然な感じになります。
2-3.メソセラピー(脂肪溶解注射)
脂肪の代謝を促す薬剤を目の下のふくらみ部分に注入して脂肪を除去する治療法です。溶けた脂肪は血中から体外へと排出されます。メスを用いないので、比較的気軽に受けやすい施術といえます。
ダウンタイム
個人差がありますが、1週間程度腫れがみられることがあります。また医師の技術によって仕上がりに差が出やすく、稀に腫れが1ヶ月ほど引かないこともあるので注意が必要です。
3.目の下の脂肪取りをセルフケアで行う方法
第1章で目の下に脂肪のふくらみが出来る原因についてお伝えしました。
目の周りを取り囲んでいる筋肉、眼輪筋が弱くなってくると、目の奥から出てくる脂肪を支え切れなくなりふくらみがひどくなります。
出てきた脂肪を奥に戻せるくらい眼輪筋を強くすれば、目の下の脂肪のふくらみである目袋は解消します。眼輪筋を強くするために顔の表情筋を鍛えることをおすすめします。
ただし、目の下のふくらみを解消するには、目の周りの筋肉を鍛えるだけでは不十分です。目の下のふくらみはふくらみの下が影になることで余計に目立つので、この部分まで頬の脂肪を引き上げていくと、さらに効果的です。
目の下のふくらみの下は影になります。この溝に向かって頬を引き上げていくイメージです。
よって目の下の脂肪のふくらみを解消するためには、眼輪筋だけではなく、頬を上げるために頬の筋肉まで鍛えることが重要だと分かりますね。
目の下の脂肪によるふくらみを解消する表情筋トレーニングは全部で3つあります。眼輪筋は輪状になっているので、目の下と目の横を分けて鍛えます。そして最後は頬の引き上げトレーニングですね。
<目の下の脂肪によるふくらみを解消する表情筋トレーニング>
①眼輪筋の下を鍛える
②眼輪筋の横を鍛える
③頬の筋肉を鍛える
それでは、目の下のふくらみを解消する3つのトレーニング法を詳しくお伝えします。
3-1.脂肪のふくらみを解消する表情筋トレーニング
まずは眼輪筋(がんりんきん)を鍛えていきます。眼輪筋がゆるめば目の下の脂肪がどんどんと飛び出してきて目袋は悪化していきますので、しっかりとトレーニングを行いましょう。
眼輪筋は輪状になっているため、目の下と目の側面に分けてトレーニングします。
・眼輪筋の下を鍛える・・・①
・眼輪筋の横を鍛える・・・②
①目の下を鍛える方法
それではさっそくやってみましょう!
①舌を軽く出し、上下の歯で舌を軽く噛む。
※舌を軽く噛む理由は、顔の下半分の力を抜いて、目の下に集中させるため。
②下のまぶただけで目を閉じるように下まぶたに力を入れる。
リズムカルに下まぶたを上げたり下ろしたりを繰り返す。
●回数・・・1秒に1回上げ下ろし30回
●トレーニングのコツ・・・頬の力を使わず、できるだけ下まつ毛が生えているすぐ下あたりを引き上げるようにしましょう。
●うまくできない場合・・・下まぶたの筋肉を引き上げるという動きを日常ではあまりしないため、このトレーニングは少々難しく感じるかもしれません。その際は下記の方法をお試しください。
軽く上を向く→ 眩しいものを見るように目を細める→ 目を開く →くりかえす
まぶしい目をすると、少し下まぶたが動くのが分かると思います。これを繰り返していると、下まぶたを引き上げるコツが身に付きます。
※表情筋は顔面神経で支配されているため、あまり動かさない部位は、なかなか動かすコツがつかめませんが、一度目の下につながる神経が活性化されると、それからは急速にうまくできるようになります。
難しく感じても、最初のうちだけですので慣れれば簡単です。どんどん動くようになるので目標を持って頑張ってみましょう。
②目の横を鍛える方法
次は目の横側を強化します。
①舌を上下の歯で軽く噛んだまま、片目をつぶってウィンクする。これを踏切の信号機のように繰り返す。
●回数・・・1秒に右と左のまばたき左右30回
●トレーニングのコツ・・・まばたきは通常の目を閉じる動きで大丈夫です。
このトレーニングで目じりのシワが浮き出るのが気になる方は、目じりに指を置いてシワを防いでトレーニングなさってください。また目をぎゅっと閉じる必要はありません。普通の瞬き程度の力で十分効果があります。
眼輪筋は専用のトレーニングをしないと、年齢とともに眼輪筋そのものが緩くなり、薄く下がってしまいます。目の下の脂肪のふくらみ改善には、眼輪筋のトレーニングは大変重要となります。
③頬を鍛える方法
それでは次に、3つ目の頬を高くするトレーニングを行います。鍛える筋肉は、頬の大頬骨筋(だいきょうこつきん)と小頬骨筋(しょうきょうこつきん)です。
主な頬の筋肉・・・大頬骨筋・小頬骨筋
主な頬の筋肉・・・小頬骨筋
他にも頬にはたくさんの筋肉がありますが、この2つの筋肉は特に頬の脂肪を支える働きをしています。それではトレーニング法を詳しくお伝えします。
1、軽く口をとがらせます
2、上の歯ぐきをむき出すようにしながら頬の上部にぐっと力を入れます。
●時間・・・頬上げ1分間 → 鼻の下のばし5秒間
●トレーニングのコツ・・・頬は真上に向かって上げます。
真上に向かって上げる
3-2.効果的なトレーニングの回数と効果が出るまでの期間
それぞれのトレーニングをどれくらいやれば効果が出るのかですが、
①の目の下を鍛えるトレーニングは、下まぶたの上げ下げを30回を1日1回実践します。②目の横を鍛えるトレーニングは、ウインクを30回1日1回実践します。③の頬を鍛えるトレーニングは、1分間キープ、5秒間鼻の下のばしを1日1回実践します。
すべてのトレーニングを毎日続けていると、だいたい3カ月から半年程度で、目の下の脂肪が目立たなくなってきます。ただし、ふくらみの程度により効果の出方は個人差があり、早い人は2か月くらいで効果を実感できますが、すすんだふくらみの場合は、1年くらいかかる方もいます。
セルフケアは美容医療での脂肪取りに比べて、効果が出るまで時間がかかりますが、人工的な方法に抵抗がある方は、時間がかかっても表情筋を鍛えて解消することをおすすめします。
4.メイクで目の下のふくらみを隠すテクニック
目の下のふくらみは、メイクである程度目立たなくすることができます。目の下のふくらみを隠して若々しい目元を演出するメイク方法をご紹介します。
4-1.目の下は明るいファンデーションを選んで!
目の下のふくらみ部分は、他の部分と比べて明るめのファンデーションを使用するようにするのがおすすめです。ふくらみの下には影ができやすいので、明るいファンデーションを選ぶことで暗い印象になるのを避けることができます。
4-2.ハイライトを味方に付けて
ファンデーションを塗ったら、仕上げにハイライトを入れましょう。ハイライトを目の下に入れると、目元が明るくなって若々しい印象を与えることができます。目の下だけにハイライトを入れると不自然な仕上がりになることもありますから、Tゾーンにもハイライトを入れて全体的なバランスを整えましょう。
目の下の脂肪によるふくらみを隠すメイク法を『 目の下のたるみを隠すメイク術|上級テクニックノウハウ 』で解説していますので参考になさってください。
5.若くても目の下にふくらみができることもある
目の下のふくらみは眼輪筋などの筋肉が衰えてくる40代くらいからみられることがほとんどですが、20代の若い人でも目の下にふくらみができることがあります。若いのに目の下に脂肪のふくらみがあるという場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
5-1.若い人の場合は遺伝的要素が大きい
若い人で目の下にふくらみがみられる場合は、遺伝的な要素が原因のことが少なくありません。生まれつき眼窩脂肪が多い場合は、若い頃から目の下にふくらみがみられるようになります。また骨格や眼球の大きさなども目の下のふくらみをつくる原因となり得ます。
とはいえ、若い人で目の下にふくらみがみられても、皮膚にハリがあればふくらみはそんなに気になりません。しかし加齢とともに肌にたるみがみられるようになると、ふくらみが目立ってきて一気に老けた印象を与えてしまうので注意が必要です。
6.誤ったケアは目の下のふくらみを悪化させる
目の下のふくらみは正しく対処すれば改善することができますが、逆に誤ったケアを続けているとふくらみを悪化させてしまいます。
最後に目の下のふくらみを悪化させかねない誤った習慣・ケアについてお伝えしますので、もし思い当たる点があれば改善するようにしましょう。
6-1.アイメイクを落とす時、つい目の下をこすってしまう
ウォータープルーフタイプのマスカラは、なかなか落ちにくいため、アイメイクを落とす時についつい目の下をこすってしまうという人もいると思います。しかし、目の下をこすってしまうと、皮膚がたるんできてしまいますので、目の下のふくらみを悪化させてしまいます。
ウォータープルーフタイプのマスカラを使う場合は、専用のリムーバーを使って綿棒などで丁寧に落とすようにしてください。
またマスカラを使う前にマスカラ下地を使うと、ウォータープルーフタイプのマスカラでもスルンと落ちるのでおすすめです。目の周りの皮膚は非常に薄いので、アイメイクを落とす時にはとにかくこすらないように注意しましょう。
6-2.目の周りのマッサージをする時に指に力が入っている
目の周りのマッサージをすることは目の周りの血行を良くして、たるみを防止するのに効果的ですが、マッサージをする時に指に力が入ってしまっていると、逆にたるみの原因になってしまいます。
マッサージをする際には、アイクリームやマッサージクリームをたっぷりと塗って指の滑りを良くした上でマッサージするようにしましょう。その際に力が入りやすい人差し指ではなく、人差し指や中指を使ってマッサージすると、余分な力が入らずにマッサージをすることができますよ。
6-3.紫外線対策は真夏だけやっている
肌のたるみをつくる大きな原因に紫外線があります。ですから、目の下のふくらみを悪化させないためには紫外線対策が欠かせません。
紫外線対策というと夏の暑い時期にだけやればいいと考えている人は少なくありませんが、実は紫外線は真冬の寒い日でも降り注いでいます。また曇った日でも同様です。つまり紫外線対策は真夏だけでは不十分です。季節・天候を問わずにやるのがおすすめです。
7.まとめ
目の下の脂肪のふくらみは老け顔の原因ですので、ぜひとも解消するようにしたいものです。この記事でご紹介しましたように、美容医療を利用するのもいいですし、地道にセルフケアを続けて脂肪を取るのもいいでしょう。
目の下のふくらみがなくなるだけでも、目元がスッキリとして驚くほど若返ることができます。ぜひ早めに対策を講じて若々しい目元を取り戻しましょう。
なお、目の下の脂肪は、皮膚の弾力不足で余計に目立つようになります。目の下のたるみ状のふくらみをケアできるお手入れ品を『 目の下のたるみにおススメの化粧品|口コミ人気ランキング 』でご紹介していますので、こちらの記事と併せて参考になさってください。
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