目の下のたるみを切らずに取りのぞく方法3選

↑「目の下のたるみ」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

あなたは今、目の下のたるみを取りたい!と思っていませんか?できればメスを使わなくても出来る方法、切らずに取る方法を希望しているのではないでしょうか。目の下のたるみは、そのまま何もしないで放っておくと、どんどん目立つようになります。

疲れていないのに疲れてる?と聞かれたり、ひどくなれば年齢より老けて見られることもあります。早く以前のスッキリとした目元に戻りたいものです。

この記事では特に、切らずに目の下のたるみを取る方法の中で、もっともリスクが無く効果を感じる施術、「ヒアルロン酸注入」「PRP皮膚再生療法」、そして、自宅で出来るお金のかからない目の下のたるみ取り「目の下の筋肉を鍛える」ついて、詳しくお伝えいたします。

1.メスを使わない目の下のたるみ取りは体への負担が最小限で済む

目の下のたるみを取りたいと思ったら、まずは体に負担のない方法を検討しましょう。現在、目の下のたるみを取る方法としてさまざまなものが開発されています。高額なものもあれば、手軽なものもあります。

その中でも、昔からある「切る目の下のたるみ取り」はリスクが多く、人前に出られるまでのダウンタイムがかなり長くなります。

私たちは仕事や家事で毎日忙しくしていますので、家から何日も出かけないことは大変難しいです。またダウンタイムだけでなく、メスでたるみを取る外科的施術は体に負担がかかってしまいます。仕上がりがそれほど変わらないのであれば、切らない方法を選択しましょう。

美容皮膚科では切らずに目の下のたるみを取る施術があります。切らないということは体への負担も最小限で済むということですね。

なお、目の下のたるみを解消するためにやるべき3つのセルフケアとしてまとめた『  目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア 』も参考にしてください。

2.美容皮膚科でできる主な目の下のたるみ取りは2つ

美容皮膚科の施術で目の下のたるみを取る代表的な方法としては、ヒアルロン酸を注入する方法と、PRP皮膚再生療法があります。どちらも切らずに目の下のたるみを目立たなくできます。

それでは詳しく見てまいりましょう。

2-1.ヒアルロン酸でたるみの影を埋めてふくらみを目立たなくする

ヒアルロン酸を目の下のたるみの真下に注入すれば、たるみはすぐに目立たなくなります。

目の下のたるみは、眼球を保護している脂肪が、前方に出てきたことが大きな原因です。膨らみのすぐ下が影になっているから余計に目立って見えるのですね。その影を埋めてしまおうじゃないか、というのがヒアルロン酸の注入療法です。

目の下のたるみの下が影になっている画像
目の下のたるみ状のふくらみは、その下が影になることで余計に目立っている。この部分にヒアルロン酸を注入すれば影の部分の窪みが埋まり、目の下のたるみが目立たなくなる

切る目の下のたるみ取り、すなわち、メスを使う施術には、「脱脂」という方法があります。脱脂とは、ふくらみの原因になっている脂肪を直接メスを使って取り除く方法です。

一方、ヒアルロン酸の注入は、目の下のふくらみの真下の溝を埋めて、目の下をなだらかにし、目立たなくする方法です。原因となっている脂肪はそのままですが、凹凸が無くなることでかなり目立たなくすることができます。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分ですので、アレルギーの心配はほとんどないといわれています。ただしリスクが全くないわけではありません。リスクについてはのちほどお伝えします。

次に、ヒアルロン酸注入による目の下のたるみ取りについて詳しくお伝えいたします。

ヒアルロン酸は体の結合組織の主成分

ヒアルロン酸とは、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸でできた高分子の物質で、皮膚や軟骨を構成する主成分です。人間の細胞同士をくっつける結合組織に多く含まれ、ネバネバとして粘性が高く非常に高い水分保持力をもっています。

この粘性と保水性を活用した治療が「ヒアルロン酸注入」です。ほうれい線やゴルゴ線の窪みの解消によく利用されています。目の下のたるみの場合は、たるみのふくらみの真下に注入することで、目の下の凹凸を無くし、たるみを目立たなくすることができます。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分なので、安全性の高い治療として人気です。

ヒアルロン酸による目の下のたるみ取りの手順

それでは、実際のヒアルロン酸注入の手順を見てまいりましょう。

医師によるカウンセリング

洗顔後、医師によるカウンセリングを行います。目の下のたるみに程度や皮膚の状態を見てヒアルロン酸の種類や注入量を決定します。考えられるリスクや副作用、術後のケアについての説明があります。不安なことがあればすべて質問して、納得したうえで施術を受けるか決めましょう。

写真撮影

最近では、施術前に写真撮影をすることが増えています。基本的に施術経過を確認できるようにすることですが、医師の研究にも使われます。ただし、同意がないのに勝手にクリニックのHPなどで公開されることはありません。

マーキング

医師がヒアルロン酸を注入する部位を決めてペンでマーキングをします。

麻酔

注入部位に麻酔クリームの塗布や麻酔注射などをします。麻酔の形態はクリニックにより異なります。注入個所を冷却器で冷やすだけの場合もあります。

ヒアルロン酸の注入

いよいよ注入です。マーキングに合わせてヒアルロン酸をゆっくり注入していきます。注入時間は約10分程度です。マーキングや注入後のアイシングも合わせてトータル30~40分ほどで終了します。

アイシング

腫れを最小限に抑えるため、ヒアルロン酸を注入した部位をアイスノンで冷やします。しかし、アイシングをしないクリニックもあります。

注入直後にアイシングをすると、炎症を抑え、腫れだけでなく内出血の出方も違うので、クリニック選びの際には、アイシングがあるか事前に聞いた方が良いです。アイシングをしないクリニックは避けた方がよいでしょう。

終了

施術後は針穴がふさがるまで4時間程度シャワーやお風呂を控えます。帰宅後も保冷材をガーゼで巻いて注入部位を冷やすと、腫れが早く引きます。

施術直後からメイクが出来るとHPで謳っているクリニックもありますが、刺激になることは出来るだけ避けた方が良いです。また直後に激しい運動をすると、注入時は大丈夫でもあとで内出血する可能性があるので、美しい仕上がりのためにできれば1晩は体を安静にしておきましょう。

ヒアルロン酸注入の効果の持続期間

効果の持続期間は注入したヒアルロン酸の種類によりますが、平均して半年から1年程度です。ヒアルロン酸に似た、半永久的な充填物もありますが、長期経過の安全性が確認されていないものもありますので、「半永久的に持続する」と謳っているものは使用しない方が無難です。

ヒアルロン酸の種類

現在、日本のクリニックでよく使われているものは、Q-MED社のレスチレインの(Restylane)と、ALLERGAN(アラガン)社のジュビダーム(Juvederm)です。どちらも安全性の高さで評価されています。

それぞれ7種類以上のラインナップがあり、注入部位により使い分けて注入します。持続期間もそれぞれ違います。リドカインという麻酔薬が含まれているものもあります。

目の下のたるみには、粒子の細かい柔らかい性状のヒアルロン酸がよく使われます。目の下は皮膚が薄いため、固いヒアルロン酸を注入すると凹凸が目立ちやすくなります。ただし粒子が細かいぶん、仕上がりは美しいのですが、早く吸収されるデメリットもあります。

ヒアルロン酸注入の費用

費用はクリニックにより異なります。目の下のたるみに注入した場合の料金を代表的な複数のクリニックで調べてみました。

・Aクリニック・・・21,000円
・Bクリニック・・・120,000円
・Cクリニック・・・60,000円
・Dクリニック・・・63,000円
・Eクリニック・・・90,000円

このようにクリニックによりかなりの違いがあります。目の下、ほうれい線、眉間、額、等、一部位いくらと定めている場合や、部位に関係なく1アンプルいくらと設定していて何アンプル使ったかで料金が決まっている場合もありました。

目の下のたるみのみの場合、相場は両目で7~8万円程度くらいです。クリニックが決まったら、料金を事前に電話で確かめましょう。ただし、注入量によって料金が変わる場合は、目の下のたるみの程度をカウンセリングで確かめないと値段が決まらないことあります。

またあまりにも安すぎる場合は、ヒアルロン酸の質が心配です。技術料も含めての金額ですので、2~4万円など安さを宣伝文句にしているクリニックは避けた方が無難です。

目の下のヒアルロン酸注入のリスクとデメリット

ヒアルロン酸注入にもリスクはあります。もともと体内に存在する成分で安全性が高いのですが、やはりどんな施術にもリスクやデメリットはあるものです。下記に考えられるデメリットを挙げてみます。

注入量が多いと強く腫れる可能性がある

一度の多くのヒアルロン酸を一度に注入した場合、翌日にひどく腫れることがあります。時には熱を持つこともあります。理由はヒアルロン酸には注入後、周囲の水分を集めて膨張する性質があるからです。

腕の良い医師はヒアルロン酸の特性を考えて注入する量を考えますが、施術に慣れていない医師にかかると多く入れすぎて腫れが出る場合があります。その場合は、しばらく冷やし、安静にしておきます。2日程度で回復しますが、ズキズキと痛みが出て腫れがひどくなる場合は受診しましょう。

効果を持続させるためには繰り返しの注入が必要

ヒアルロン酸はいずれは体内に吸収されて無くなります。よって効果を持続させるには繰り返しの注入が必要となります。1回数万円の料金が定期的にかかることになり、トータルのコストが高額となります。

注入したヒアルロン酸成分が吸収されず残ることがある

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質なので、多くは吸収されますが、繰り返し同じ部位に注入すると、一部は吸収せずに残ることがあり、場合によればしこりとなることがあります。また、残ったヒアルロン酸が少しずれた部分にふくらみを作って、逆にそれがたるみに見えてしまう場合があります。

内出血後した場合、色素沈着がしばらく残ることがある

目の下は皮膚が薄く毛細血管が多いため、特に内出血しやすい場所です。内出血後が起こると色素沈着が長く続くことがあります。最初は赤色でだんだんと青色に変化し、その後は黄色くなって消失します。色素沈着は下方へ降りて消えていく傾向があります。

内出血は施術後のアイシングをしっかりとすればかなり防ぐことができます。また、万一内出血をすることを考えて、人前に出る大切な日がある場合は、1週間前には注入を終えましょう。

2-2.PRP皮膚再生療法で目の下の皮膚の弾力を増やす

目の下の皮膚は加齢とともに弾力が減り、たるみやすくなります。PRP皮膚再生療法は自分の血液を使って目の下の弾力を取り戻す方法です。

PRPというのは、Platelet=小板 Rich=豊富な Plasma=血漿の頭文字をとったもので、「多血小板血漿」と呼ばれています。自然に傷が治るときには、血管や皮膚が切れたことが刺激になって血小板が集まって傷の修復をしますが、PRP療法では、注射の刺激がコラーゲンやヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞(せんいがさいぼう)の活性化を促します。

血小板は、ケガをした時など体の中で血を止めたり、壊れた血管の修復をする働きをしています。血小板にはEGF、FGFなどの成長因子が含まれています。EGFは、皮膚細胞の成長促進や血管の新生、FGFは組織を修復したりコラーゲン、ヒアルロン酸の産生を促します。

これらの成長因子は線維芽細胞という肌の真皮の細胞に働き、コラーゲンなどの弾力を増やす成分の生成を促します。よって様々な肌の悩みの改善に効果を発揮します。目の下の皮膚の弾力を増やしてたるみを目立たなくさせることができます。目の下のたるみだけでなく、上まぶたの窪みや、ほうれい線の改善にも有効です。

PRP皮膚再生療法は自分の血液を使いますので、アレルギーの心配がないといわれています。

PRP皮膚再生療法による目の下のたるみ取りの手順

それでは、次にPRP皮膚再生療法の手順の手順をご説明します。

カウンセリング

症状を見て注入部位の確認を行います。

血液採取

専用のキットで腕の静脈から約10cc~20ccの血液を採取します。

麻酔クリームの塗布

注入部位に麻酔クリームを塗布します。麻酔が効くまで約60分かかります。その間にPRPの抽出を行います。

遠心分離機で血漿の分離

血液を専用の機械にかけて、PRP(多血小板血漿)を採取します。

PRPの抽出

遠心分離後3分程度チューブを静置して高濃度のPRPを抽出します。血小板の濃縮率は通常2倍程度ですが、濃度を6~10倍に高めたことを売りにしているクリニックもあります。

希望部位にPRPの注入

極細の特殊ハリで抽出したPRPを患部に注入していきます。腕の良い医師の場合、腫れや内出血がほとんどありません。採決から注入まで約30分で終了しますが、カウンセリングや麻酔の時間を含めるとトータル70分程度となります。

PRP皮膚再生療法の効果の持続期間

注入後、すぐに肌のハリを感じます。最初のハリ感はPRPが注入されたことによるふくらみで、実際には注入した部位が改善したわけではありません。その後、1週間かけて肌の引き締まりを実感するようになります。

PRP皮膚再生療法は線維芽細胞を活性化させることにより、膠原繊維のコラーゲン、弾性線維のエラスチン、ヒアルロン酸を時間をかけて生成していきます。効果のピークは1~2ヶ月後に現れ、その後1年~2年かけて効果が持続します。

PRP皮膚再生療法の費用

PRP皮膚再生療法の費用はクリニックにより異なりますが、一部位につき20万円前後のことが多いようです。

PRP皮膚再生療法のリスクとデメリット

基本的に自身の血液を注入するわけですので、リスクはほどんどないといわれています。しかし、施術である以上、全くないわけではありません。考えられるリスクやデメリットを挙げてみます。

まれに注入部位が腫れたり赤みが出る場合がある

注入部位が腫れたり赤みが出る場合があります。特に量を多く入れ過ぎると、ふくらみすぎることがあります。ただし、腫れた場合もほとんどの場合、12日ほどで治まります。

体質によっては内出血が出る場合がある

まれに注入部位の周囲に内出血がおこることがあります。しかし、メイクで隠れることがほとんどです。

即効性がない

ヒアルロン酸注入のように凹んだところを即、膨らませて持続させる効果はありません。注入直後だけふくらみを感じる程度です。その後、ふくらみが元に戻り、効果が無くなったように感じますが、成長因子の働きで注入部位の皮膚に弾力が出てきます。効果を実感するまで1~2か月かかります。

目の下のたるみの程度によっては、効果を実感しにくい

目の下のたるみ状のふくらみが大きい場合は、あまり改善効果を見込めません。凹んだ部分を盛り上げるヒアルロン酸注入の方が適しています。

繰り返しの施術が必要

PRP皮膚再生療法の持続期間は約2年なので、効果をキープする場合は、定期的な施術が必要となります。その分、コストもかかります。

3.外科的施術でないと改善しない目の下のたるみがある

これまでは、切らずに目の下のたるみを取る方法を見てまいりました。しかし目の下のたるみの症状が強い場合は、ヒアルロン酸やPRP皮膚再生療法では効果が思うように出ない場合があります。その場合は、外科的施術の対象となります。

ただし、「どの程度の改善で良しとするか?」が重要です。目の下のたるみがひどくて、それでも完全に消したい!取りたい!という思いがつよく、人前に出られるまでの時間もいとわない、切ることに抵抗が無い場合は検討することにあるかもしれません。

それではどの程度のたるみでしたら外科的な施術が必要なのでしょうか?下記の画像をご覧ください。

程度が強い目の下のたるみの画像

こちらは目の下のたるみの例ですが、このくらいふくらみが大きくなると、外科的な方法でないと完全な改善が難しくなります。

3-1.程度の強い目の下のたるみには外科的方法も検討する

目の下のたるみの程度が強い場合は、美容皮膚科領域の施術のみでは改善しにくいです。ヒアルロン酸注入とPRP皮膚再生療法は、どちらかというと軽めのたるみの場合に効果を発揮します。

美容皮膚科領域の施術で改善する軽い目の下のたるみの画像
この程度までは、ヒアルロン酸もしくはPRP皮膚再生療法で十分改善できる

しかし、さきほどの画像のように、眼窩脂肪(がんかしぼう)によるふくらみの程度が強く、皮膚のたるみも多い場合は、外科的方法を検討した方が良い場合があります。

それでは、次に目の下のたるみ取りの外科的方法についてご説明いたします。

目の下のふくらみの原因になっている脂肪を取り除く「脱脂術」

脱脂術は目の下の膨らみの原因になっている眼窩脂肪を、下まぶたの裏から取り除く治療法です。下瞼のまつ毛の生え際を切って取る場合もあります。手術の正式名称は、経結膜脱脂法もしくは、下眼瞼脱脂術といいます。

原因になっている脂肪そのものを取り除くので、術後はすぐに目の下がスッキリしますが、数年後に目の下がへこんだように感じることがあります。そこで突出した眼窩脂肪を完全に取り除くのではなく、ふくらみのすぐ下の溝を埋めるように脂肪を平均にならす「ハムラ法」が最近では多く行われています。

目の下のたるみ状の膨らんだ部分の脂肪を少し減らし、その脂肪でたるみの下の凹んだ部分を膨らませる、まさに脂肪を有効利用する方法です。

脂肪を残して窪んだ部分に移動する「ハムラ法」

ハムラ法は、目の下の膨らんだ部分の脂肪を、その下の窪んだところに移動する、とても理にかなった治療法です。

ハムラ法の説明画像

こちらの目の下のたるみの程度は、ヒアルロン酸で十分改善できるのですが、ハムラ法を分かりやすく説明するために使っています。脂肪の多い部分から少ない方へ移動して均等にならす治療がハムラ法です。

外科的なたるみ取りの費用

目の下のたるみ取りの手術費用はクリニックにより異なりますが、脱脂術は平均して20万円後半~30万円後半が相場です。また、ハムラ法の場合は30万円後半~40万円前半のところが多いです。

外科的な目の下のたるみ取りのリストとデメリット

メスを使った外科的な改善法は、切らずに改善する美容皮膚科領域の施術と違い、はるかにリスクが大きくなります。またデメリットも当然ですがあります。考えられるリスクとデメリットを挙げてみます。

・メスを使った外科手術のため、ダウンタイムが長い。
・腫れと内出血が強く出る場合がある。
・まれに眼窩脂肪を取りすぎて、下瞼がくぼんでシワが生じることがある。
・手術そのものが高額である
・目の下を外科的に操作することで、血行不良を起こし、皮膚が青みを帯びて長期間にわたり、クマが取れないことがある。

これらのリスクとデメリットは、施術の前に医師から説明があると思いますが、目の下のたるみが改善するどころか、新たな悩みを生み出すことがあることを十分理解して受ける必要があります。

私はたるみ改善コンサルタントとして多くの目の下のたるみに悩んでいる方にお会いしましたが、メスを使った手術を受けて後悔しているケースも多く見てきました。

まずは、失敗しても元に戻せる方法、すなわち美容皮膚科領域の方法を試し、それでも改善しない、悩みが解消しない場合に、最終手段としてメスを使う方法を検討することをお勧めします。

4.目の下の筋トレはお金がかからず体が負担が無いのに効果が絶大

これまで美容皮膚科領域、メスを使う外科的領域の目の下のたるみ取りの説明をしてまいりました。実は、これ以外に、お金も使わず体に負担もない目の下のたるみ取りの方法があります。それは、目の下のたるみの真下にある筋肉、「眼輪筋(がんりんきん)」を鍛えることです。

実際に、目の下のたるみが改善した方の画像を、『 目の下のたるみを劇的に解消!最強トレーニング徹底解説 』でご紹介していますので参考にしてください。

 ここで改めて、目の下のたるみがなぜ出来るのか、原因を見てみましょう。筋肉を鍛えることでなぜ目の下のたるみが取れるのかご理解いただけると思います。

4-1.目の下のたるみが出来る主な原因は眼窩脂肪の突出

目の下のたるみは、眼球を保護している脂肪が皮膚側に突き出てきたことが、もっとも大きな原因です。

眼球は眼窩(がんか:眼球が入っている頭蓋骨の穴)の中で、脂肪のクッションに守られて存在しています。しかし加齢とともに眼球を支えている靭帯が弱り、眼球が下がります。その際、眼球の下にあった眼窩脂肪(がんかしぼう)が眼球の重さで前方に出てきます。これが目の下のたるみの大きな原因です。

目の下のたるみの原因の説明画像
下まぶたを横から見た断面図・・・眼球が下がることにより、眼窩脂肪(がんかしぼう)が前方へ押し出されている。

また、皮膚内の真皮には、弾力とハリを保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分が含まれています。しかし、年齢を重ねるごとにこれらが減少します。眼窩脂肪(がんかしぼう)と皮膚の弾力不足、この2つの原因が複合して、目の下にたるみを作っているのです。

分かりやすく言うと、眼球の下から飛び出てきた脂肪の圧力に、目の下の皮膚を含めた組織が負けて、膨らんだ状態。加齢による皮膚の厚みの減少、眼輪筋という目の周りの筋肉が緩むことにより、ますます膨らみが大きくなり目の下のたるみが目立つようになります。

4-2.目の下の筋肉を鍛えて目の下のたるみを取る

目の下のたるみは目の周りを取り囲んでいる筋肉がゆるむことで、眼窩脂肪が前方に飛び出している状態です。

目の下の筋肉を強くすると、筋肉がダムになり、奥から脂肪が飛び出しにくくなります。またすでに出てきて入る脂肪を筋肉の力で奥に押し込み元に戻すこともできます。目の下の筋トレなら、もともと自分が持っている筋肉(眼輪筋)を鍛えるだけですので、体を傷つけることもなく、お金もかかりませんね。

実際に、表情筋を鍛えて目の下のたるみが改善した方の画像を、『 目の下のたるみは表情筋トレーニングで改善できる!2つの筋トレ法 』でご紹介していますので、ご確認ください。

それではさっそく眼輪筋を鍛える方法をご説明します。最初は難しく感じても何度もくりかえすうちに必ずコツをつかめます。

①舌を軽く出し、上下の歯で舌を軽く噛む。

※舌を軽く噛む理由は、顔の下半分の力を抜いて、目の下に集中させるため。

②下のまぶただけで目を閉じるように下まぶたに力を入れる。

リズムカルに下まぶたを上げたり下ろしたりを繰り返す。

目の下のたるみを取るトレーニングの画像

回数・・・1秒に1回上げ下ろし。30回

トレーニングのコツ・・・頬の力を使わず、できるだけ下まつ毛が生えているすぐ下あたりを引き上げるようにしましょう。

うまくできない場合・・・下まぶたの筋肉を引き上げるという動きを日常ではあまりしないため、このトレーニングは少々難しく感じるかもしれません。その際は下記の方法をお試しください

軽く上を向く→ 眩しいものを見るように目を細める→ 目を開く →くりかえす

まぶしい目をすると、少し下まぶたが動くのが分かると思います。これを繰り返していると、下まぶたを引き上げるコツが身に付きます。

※表情筋は顔面神経で支配されているため、あまり動かさない部位は、なかなか動かすコツがつかめませんが、一度目の下につながる神経が活性化されると、それからは急速にうまくできるようになります。

難しく感じても、最初のうちだけですので慣れれば簡単です。どんどん動くようになるので目標を持って頑張ってみましょう。

5.今すぐ目の下たるみを目立たなくしたい場合はメイクを工夫する

今すぐ目の下のたるみを取りたい!目立たなくしたい!と思ったら、コンシーラーをうまく活用しましょう。目の下のたるみはある程度メイクの技でごまかすことができます。今までさまざまな目の下のたるみを取る方法をご紹介してまいりましたが、どの方法も改善まではある程度の時間がかかります。

この項では、目の下のたるみを、今すぐ隠したい!という方のために、コンシーラーを使って目立たなくする方法をお伝えしたいと思います。

5-1.目の下のたるみが目立たなくなるコンシーラー術

通常通りファンデーションを顔全体につけたあと、コンシーラーを使います。コンシーラーの色味は肌の色より2トーンくらい明るめがお勧めです。

まずはベースメイクを済ませ

ベースメイクを塗った女性の画像

①両目の目頭からナナメ下に向かってコンシーラー塗ります。

コンシーラーを目がしらに塗った画像

その後、指でベースのファンデとなじませます。のとき、なじませすぎないようにします。ハッキリとトーンの明るさが目立つことがポイントです。

②次に、目尻の3分の1にコンシーラーを入れます。

コンシーラーを目尻に塗った画像

同様に軽くなじませます。目尻のくすみが取れ、目のアウトラインがハッキリと際立ちます。

③目の下のたるみのすぐ下の影になっている部分にコンシーラーを入れます。このとき、目の下のふくらみ部分に入れないよう気を付けます。

目の下のくまにコンシーラーを塗った画像

真正面から見て、「目の下の暗くなっている部分のみ」にコンシーラーを入れ、コンシーラーとベースの境目だけをほんの軽くぼかします。このとき、目の下のふくらみ部分にはコンシーラーが広がらないよう注意します。

5-2.間違ったコンシーラーの入れ方

間違ったコンシーラーの入れ方の画像

この画像では、目の下のたるみ全体にコンシーラーを塗っています。これでは、目の下のたるみが余計目立ってしまうので、コンシーラーを入れる位置に気を付けましょう。

コンシーラーは目の下のたるみの真下の影の部分と、目頭、目尻のみに入れます。こうすることで、目の下のたるみを目立たなくすることができます。

6.目の下のたるみ取りまとめ

これまで、目の下のたるみを取る方法として、切らない方法だけでなく外科的方法も含めお伝えしてまいりました。

私の考えとしては、目の下のたるみ取りは出来るだけ体にリスクが無くお金をかけない方法をおすすめします。切る方法には大きなリスクがつきものだからです。

当然ですが、寝不足や過度なストレスを避け、規則正しい生活を送ることも重要です。バランスの良い食事も目の下のたるみ取りには大切なことです。皆さんにこの記事を参考にして頂き、明るい毎日を送って頂ければこれほど嬉しいことはありません。

なお、目の下のたるみに効果的な表情筋のトレーニングについて、もっと詳しく知りたい方は、『 目の下のたるみは表情筋トレーニングで解消できる!2つの筋トレ法 』を参考になさってください。

 

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●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。