↑「肌の赤み」を改善する方法(YouTube動画でも解説しています)
ファンデーションでもなかなか隠せない肌の赤み。ほっぺたが赤いと、「血色が良くていいね」などと言われることもありますが、本人にとってはコンプレックスでしかないですよね。
また、小鼻の横など特定の部分だけに赤みが見られることもあり、スキンケア方法を変えても改善が見られずに悩んでいる人もいるかと思います。
では、肌の赤みはどうして起きるのでしょうか?肌の赤みを改善する方法にはどんなものがあるのでしょうか?今回は、肌の赤みで悩んでいる人のために、これらの疑問にお答えしていきます。
目次
1.肌の赤みは種類に応じて対策する
肌の赤みの原因についてお話する前にお伝えしておきたいのは、肌の赤みには種類があるということです。
肌の赤みを解消したいなら、まずは自分の肌の赤みがどのタイプのものなのかを見極めることが大切です。そうすることで、その肌の赤みに合った対策を講じることができます。
肌に赤みが出る症状には下記のものがあります。
1-1.敏感肌
敏感肌の女性の約50%は、肌の赤みに悩まされているといわれています。敏感肌の人は、外部からの刺激を受けやすいので、何らかの刺激によって肌が炎症を起こし、かゆみや赤みなどの症状が現われます。
1-2.脂漏性皮膚炎
鼻や小鼻の横などに赤みが見られる場合は、脂漏性皮膚炎によるものである可能性が高いです。それらの赤みは、皮脂の分泌が盛んな部分に起きやすいのが特徴です。
悪化すると、皮膚が硬くなってかさぶたができたり、ポロポロと皮が剥けたりします。
1-3.酒さ(しゅさ)
頬や鼻、額、眉間、あごなどに、ほてりや赤みが見られます。ニキビのようなブツブツができることもあります。
1-4.ニキビや吹き出物
顔の赤みがニキビや吹き出物に起因するものもあります。できたニキビや吹き出物を放置していると、それが悪化して炎症を起こすため、赤くなるのです。
1-5.赤ら顔
赤ら顔とは、毛細血管が拡張することで見られる症状です。「りんごのように赤いほっぺた」というのは、このタイプの人です。
ただ、赤ら顔の症状は頬だけに見られるわけではなく、鼻の周りなどに糸くずのような毛細血管が透けて見えることもあります。また、気温の変化や緊張によって、赤みが強くなるという特徴があります。
1-6.菲薄化(ひはくか)
皮膚が薄くなることで炎症が引き起こされることにより、赤みが見られるようになります。40代以降の女性に多く見られます。
2.肌の赤みの原因
このように肌の赤みには、色んな種類があります。そのため、赤みが出る原因もそれぞれに異なります。
2-1.敏感肌の人の場合
敏感肌の人は、肌のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激を受けやすい状態にあります。そのため、紫外線や化粧品などのちょっとした刺激によって肌が炎症を起こしてしまいます。
肌が炎症を起こすと、少しでも早く治そうとして毛細血管が拡張し、血流が増えます。血流が増えるので、血管が透けて見え、肌が赤くなります。
2-2.脂漏性皮膚炎の場合
脂質を栄養源として生きている常在菌<マラセチア菌>が異常繁殖することで皮膚が炎症を起こすため、肌に赤みが見られるようになります。
マラセチア菌の繁殖する原因としては、偏った食生活、誤ったスキンケア、ストレスや睡眠不足などがあげられます。
2-3.酒さがある場合
酒さについては、原因がはっきりと分かっていません。脂漏性皮膚炎と区別が付きにくいのですが、ほてりがあるようであれば酒さの可能性があります。
紫外線や急な気温の変化、飲酒、香辛料などによって肌の赤みなどの症状が悪化します。
2-4.ニキビや吹き出物ができている場合
肌のターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌によって毛穴が詰まることが原因で、ニキビや吹き出物はできます。
毛穴が詰まると、皮脂をエサにしている常在菌であるアクネ菌が、その部分で増殖します。結果として、肌の炎症が引き起こされ、赤みが見られるようになります。
食生活の乱れや不規則な生活習慣、ストレス、誤ったスキンケアなどによっても、ニキビや吹き出物は悪化します。
2-5.赤ら顔の人の場合
自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れ、ステロイド外用剤の長期使用などが原因です。先天性のものである場合もあります。
気温の変化や緊張、興奮などによって赤みが強くなるので、そのような状況を避けることが大切です。
2-6.菲薄化による場合
菲薄化が見られるようになる主な原因は、加齢によって女性ホルモンが減少することにあります。美肌に欠かせない女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減るため、真皮のコラーゲンやエラスチンなどの生成も低下してしまうのです。
結果として、肌自体が痩せてしまい、皮膚が薄くなってしまいます。
40代以降の女性に多い肌の菲薄化ですが、若い人でも誤ったスキンケアなどが原因で見られることもあります。また、乾燥肌も菲薄化の原因のひとつです。
肌が薄くなると、外部からの刺激による影響を受けやすいため、ちょっとした刺激などによって肌に赤みが見られるようになります。
3.肌の赤みを改善するには?
肌の赤みの種類・原因はさまざまですので、改善方法もさまざまです。根本的な解決を目指すなら、皮膚科を受診して治療しないといけないものもあります。
例えば、脂漏性皮膚炎や酒さ、赤ら顔などは根本的な解決を目指すなら、皮膚科での治療が必要となります。ニキビや吹き出物が悪化した場合も、皮膚科で治療した方が早く治すことができるでしょう。
しかし、いずれの原因で引き起こされる肌の赤みも、セルフケアである程度の改善が可能です。肌の赤みを解決するために、どんな点に気を付けていくといいのか、ご紹介していきます。
3-1.肌を刺激しないスキンケアが必須
肌に赤みがあるということは、肌に炎症が起きているということです。ですから、そのような肌に刺激を与えるのはNGです。
肌の赤みを改善するためには、肌を刺激しないこと、肌をしっかりと保湿して肌のバリア機能を高めることが大切です。
3-2.赤ら顔はレーザー治療が有効
毛細血管の拡張が原因の「赤ら顔」の場合は、レーザー治療が有効です。フォトフェイシャル・フォトRF(オーロラ)・Eライト・E-maxなどの光レーザーの治療で効果が期待できます。
赤みの程度により、治療を受ける回数が異なります。レーザー治療で毛細血管の拡張が正常な状態に改善されれば、赤ら顔が改善されます。ただし事前に医師の診断が必要となります。
4.肌の赤みを悪化させないスキンケア法
肌の赤みを悪化させず、改善に向かわせるスキンケア法は、すなわち肌を刺激しないスキンケアです。
肌をこすったり、叩いたりしないことに加え、肌に刺激となる成分が含まれたスキンケアアイテムを使用しないことをいいます。
肌の赤みを悪化させないスキンケアの基本は、「こすらない」、「叩かない」、「肌に刺激となる成分を使わない」の3つです。
4-1.こすらない
洗顔時やマッサージ時、自分では意識していないものの、肌をこすってしまっていることがあります。また、クリームを塗ったり、ファンデーションを塗ったり、といった過程の中で、肌に不要な摩擦を加えてしてしまっている人は少なくありません。
メイクを落とす際は、クレンジング剤をたっぷり使用し、なるべく手のひらで肌を摩擦することのないようにしましょう。
また、洗顔料はしっかりと泡立てて、泡で包み込むように洗います。手のひらで洗うのではなく、泡の力で汚れを浮かして落とすようにしましょう。
クリームやファンデーションなどを塗る際も、力を抜いてやさしく丁寧に塗るようにしてください。急いでいる時は、特に力が入りやすいので気を付けてくださいね。
また力を入れたマッサージは赤み肌にとって逆効果になりますので避けましょう。
4-2.叩かない
化粧水をパッティングして浸透させる人もいるかと思います。その際、力が入ってしまうと肌に刺激を与え、肌の赤みが悪化する原因となります。
肌のためには、パッティングするよりも、手かコットンに化粧水を取り、スッと肌になじませるのがおすすめです。
4-3.肌に刺激となる成分を使わない
美肌のためにと使用している多くのスキンケアアイテムには、肌に刺激となる成分が含まれています。肌に負担となる成分としては、合成界面活性剤や合成ポリマーなどがあります。
■合成界面活性剤
洗剤などに含まれる肌に良くない成分として知られている合成界面活性剤。実は化粧品の油分と水分とを混ぜ合わせる目的で、多くの化粧品にも配合されています。
合成界面活性剤を肌につけると、肌のバリア機能が壊れてしまいます。いわば、肌のバリア機能に穴が空いた状態になるんです。そのため、肌は紫外線などの影響を受けやすくなり、肌の赤みが悪化します。
肌に赤みが見られる人は、何らかの原因で肌が炎症を起こした状態にありますから、特に合成界面活性剤は肌にとって負担となります。
■合成ポリマー
合成ポリマーも、多くのスキンケアアイテムに配合されています。この成分がどうして配合されているかというと、肌表面を覆ってくれる役目があるからです。
合成界面活性剤で穴が空いてボロボロになった肌を、合成ポリマーで一時的に覆うことで、何となく肌が潤っているように見せかけるのです。
しかし合成ポリマーの役割は、その場しのぎのものでしかないため、使い続けるのは肌にとっては良くありません。
5.肌をいたわるスキンケアアイテムを選ぶ
合成ポリマーなどを使ったスキンケアアイテムは、肌を潤わせてくれているように感じるものの、実は肌の乾燥などを進行させる原因となっています。
ですから、肌の赤みを改善するためには、本当の意味で肌に潤いを与えるスキンケアアイテムを選ぶことが大切です。
5-1.赤みを改善するためのおすすめのアイテム
肌を刺激しない、本当に潤いを与えてくれるスキンケアアイテムを選びたいなら、合成界面活性剤や合成ポリマーなどが配合されていないアイテムを選ばないといけません。
セリフ(Selif)のスキンケアアイテムは、合成界面活性剤や合成ポリマーはもちろんのこと、シリコンやパラベン、合成香料、着色料などを一切配合せずにつくられています。そのため、使い続けるうちに本当の意味で潤う肌を目指すことができます。
セリフのスキンケアアイテム
やさしく洗い上げ、しっかりと潤すセリフのスキンケアアイテムをご紹介します。肌自体の潤う力を引き出して、健やかな肌へと導くアイテムです。
■クレンジングミルク
合成界面活性剤・合成ポリマー・パラベン不使用でおだかやに汚れを落とすクレンジングミルク。肌に赤みがある方も刺激なくメイク落としができます。
■洗顔せっけん
豊かな泡立ちでお肌の潤いを守りながら、お肌の汚れをすっきり落とします。肌に赤みがある場合は泡のみで洗うようにするのがおすすめです。
■化粧水
赤み肌に刺激の可能性がある、合成界面活性剤・合成ポリマー・シリコン・パラベン・合成香料・着色料を一切使用せずつくられた化粧水。さっぱりした使用感でニキビ肌にも使用できます。
■美容液
たっぷりのうるおい成分で外部環境から肌を守り、肌をベストなコンディションにみちびく保湿美容液。美容液にありがちな合成ポリマーが一切配合されていないので、肌の赤みが気になる方も安心して使用できます。
■フェイスクリーム
合成界面活性剤・合成ポリマー・シリコン・パラベン・合成香料・着色料が完全無配合にもかかわらず、伸び、コクともに最高級のフェイスクリームです。
赤み肌は、肌のバリアがとても弱くなっている状態です。肌を優しく保護して肌バリアを育むためにおすすめです。
6.メイクで肌の赤みをなかったことにする方法
肌の赤みはスキンケア方法を変えるだけでも、ずいぶん改善するかと思いますが、すぐに効果が出るわけではありません。しばらくの間は、肌の赤みと付き合う必要があります。
また、赤ら顔などを根本から解消するためにはレーザー治療などが必要となりますが、費用がそれなりにかかるのも事実です。そのため、「メイクで隠せるなら隠したい」という人もいることでしょう。
しつこい肌の赤みをメイクで隠すポイントをご紹介していきます。
6-1.赤みが広範囲に見られる場合
赤みが頬全体などの広範囲に見られる場合は、コントロールカラーを使って肌の赤みをカバーします。コントロールカラーは、肌の色に合わせて、イエロー・グリーン・ブルーの中から選びます。
赤みが強い場合はブルーベースかグリーンベースのコントロールカラーを、赤みがほんのりとある程度の場合は、イエローベースのコントロールカラーを選ぶのがおすすめです。
肌の赤みが思うように隠れない場合は、イエローにブルーのコントロールカラーを混ぜて、色を調整しながら使ってもいいでしょう。
それでも隠れないならコンシーラーをプラスして!
コントロールカラーで肌の赤みをある程度隠せたら、その上にリキッドファンデーションを塗って、パウダーで仕上げます。しかし、赤みが強くてコントロールカラーでは隠せないという場合は、コンシーラーをプラスしましょう。
コンシーラーは、イエローベースのものかブルーや薄いグリーンベースのものを選ぶのがおすすめです。
コンシーラーブラシなどを使って、カバーしたい部分に薄くのせてください。厚塗りすると、不自然になるので、薄くのせるようにしましょう。
6-2.鼻の横などポイントで赤みが見られる場合
ニキビや吹き出物などが原因で肌の赤みがポイントで見られる場合は、コンシーラーで隠します。ベージュやイエローベースのコンシーラーを、気になる部分にちょんちょんとのせて、ブラシなどで伸ばしてください。
もしも脂漏性皮膚炎で鼻の横などだけに赤みが見られる場合は、その部分にオイルコントロール効果のある下地を塗った上で、コンシーラーで色を消しましょう。オイルコントロール効果のある下地を使うことで、メイク崩れを防ぐことができます。
7.まとめ
しつこい肌の赤みは、多くの場合スキンケア方法を見直すことで改善することができます。ただし、赤みの原因によっては皮膚科での治療が必要なものもあります。また赤ら顔はレーザー治療が効果を発揮します。
1日も早く肌の赤みが改善されるよう、この記事を参考になさってください。
なお、体の中から肌の赤みにアプローチすることも大切ですね。『 美肌によい食材|ランキングTOP10~カラダの中から綺麗を目指そう 』の記事は、肌の赤みだけなく、お肌の悩み全般に有効な食材についてお伝えしています。こちらも併せて参考にしてください。
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