ほうれい線ができやすい骨格を画像で比較!矯正して解消する方法

↑「ほうれい線」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

老け顔の象徴ともいわれる「ほうれい線の溝」は年齢とともに深くなっていきますが、実は「ほうれい線ができやすい骨格」があるのをご存知ですか?

ほうれい線の原因の多くは、加齢による顔のたるみと皮膚の弾力の減少ですが、比較的若い年齢でほうれい線がはっきり刻まれている場合は、元々の顔の骨格が原因になっていることが多いのです。

「骨格が原因」と聞くと、生まれつきだから仕方がない・・・とがっかりしてしまいますが、大丈夫!ちゃんと矯正方法がありますので諦めることはありません。

この記事では、ほうれい線ができやすい骨格3パターンを画像で解説し、ほうれい線の解消法をお伝えします。ほうれい線に悩んでいる方はぜひ参考になさってください。

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1.ほうれい線ができやすい骨格を知るのが改善の第一歩

乾燥が原因のほうれい線の画像

ほうれい線ができやすい骨格は大きく分けて3パターンあります。ここでいう骨格というのは、頭蓋骨の形のことです。もし、ほうれい線ができやすい骨格に当てはまったとしても、早めに対処すれば悪化を防ぐことができるので安心してください。

それでは次にほうれい線ができやすい骨格のタイプを見ていきましょう。

2.ほうれい線ができやすい骨格は3タイプ

ほうれい線ができやすい骨格の例の画像

ほうれい線ができやすい骨格の特徴は次の3つです。

<ほうれい線ができやすい骨格>

①口周りが出っ張っている骨格をしている
②アゴが細くて面長(ほそおもて)の骨格をしている
③顔の凹凸が激しい、いわゆる目鼻立ちのはっきりした骨格をしている

それぞれの特徴について詳しくお伝えします。ほうれい線に悩んでいる方は、ほうれい線ができやすい骨格3パターンに当てはまるかどうかチェックしてみてください。

2-1.①口の周りが出っ張っている

生まれつき口の周りが出っ張っている骨格は、そうでない骨格に比べると、ほうれい線ができやすくなります。

※ほうれい線が分かりやすように、あえて目の周りを隠しています。

ほうれい線の画像

鼻から口にかけて、上の歯全体(上アゴ)が前に張り出しているので、口を動かすたびに頬との境目に負担が生じ、口横に折れ目が付きやすいからです。

老け感のないほうれい線の画像

上の画像の女性は口が少し前方に出ている骨格をしています。このタイプは、小学生くらいでも見られます。特徴は年齢とともに線がはっきりしてくることです。

2-2.②あごが細くて面長

エラがあまり張っていない、いわゆる面長(おもなが)、細面(ほそおもて)の顔は、ほうれい線ができやすい骨格といえます。

ほうれい線ができやすい骨格の画像

上の顔型を見てください。上の段、特に中央2パターンの顔型は、ほうれい線ができやすいです。一方、下の段のように、エラが発達した四角く横に張った顔の場合は、ほうれい線ができにくいです。

理由は、エラが張っていない顔は、顔の下半分の筋肉の支えが少ないからです。耳の下に位置するエラ部分には、咬筋(こうきん)という咀嚼筋がありますが、エラの骨が張り出している人は、咬筋が発達していることが多く、下部に筋肉の支えがある分、顔がたるみにくいのです。

エラが発達していないと、頬のたるみがダイレクトに真下に及び、口と頬の境目が折れ曲がりやすくなります。

ほうれい線ができやすい骨格の女性の画像

上の画像の女性は、エラが張り出しておらず、ほっそりとした顔をしています。エラが発達していないと小顔に見えて、多くの女性が憧れる顔型ですが、実は早くからほうれい線が刻まれやすいのです。

2-3.③顔の凹凸が激しい

顔の凹凸が激しい、いわゆる目鼻立ちのはっきりした顔は、ほうれい線が刻まれやすい顔タイプです。

の画像の男性のように、目が大きく窪んで、鼻が高いタイプです。

ほうれい線ができやすい骨格の画像

顔は一枚皮でつながっていますが、目鼻立ちがハッキリしていると、顔を動かすたびに皮膚が大きく移動し、それだけシワが刻まれやすいのです。

3.ほうれい線ができやすい骨格の矯正法

骨格に悩む女性の画像

それでは、生まれながらにほうれい線ができやすい骨格の場合、どうすれば良いでしょうか?すぐに頭に浮かぶのは「骨格の矯正」ですね。

骨格に原因があるのなら、変えてしまいたいと思うでしょう。特に①の「口が前に出ているタイプ」の場合、出っ張っている部分を引っ込めて矯正したいと考えるのは当然です。

しかし、一時期はやった小顔矯正、美顔矯正などのように、頭蓋骨の形そのものを外部から力を加えて変えてしまうという施術は、実は根拠がなく危険だとされています。

3-1.小顔矯正・美顔矯正は根拠がない

小顔矯正の画像

一時期「小顔矯正」なるものが大流行しました。多くの整体院、接骨院、エステサロンのメニューに「小顔矯正」「美顔矯正」などのメニューがありました。

しかし、消費者庁は、頭蓋骨(ずがいこつ)のゆがみやずれを矯正すれば小顔になるとうたった施術の効果に根拠は無いとし、これらは景品表示法違反(優良誤認)に当たるとしました。

複数の施術院に再発防止を求める措置命令を出したのです。下記に2016年6月30日の記事を引用します。

    消費者庁は、頭蓋骨(ずがいこつ)のゆがみやずれを矯正すれば小顔になるとうたった施術の効果に根拠は無いとし、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、東京、大阪、福岡、長崎の4都府県の美容整体9業者にそれぞれ再発防止を求める措置命令を出したと発表した。28〜29日付。

    同庁によると、9業者は「●●」、「●●」、「●●」・・・。(※業者の名前。この部分は削除しました)

    2014年5月以降の1カ月から2年間、ウェブサイトで「頭蓋骨の形を整え、顔が縮まる」「頭蓋全体を矯正し、ねじれを取る」「形状記憶する矯正」「1回だけで効果が実感でき、元に戻らない」などと宣伝した。

    同庁は美顔が持続する効果を裏付ける資料の提出を求めたが、科学的な根拠は示されなかった。9業者の多くは年1000万〜1億円弱を売り上げたという。一部を除き、多くの業者は指導を受け入れて広告の表現を削除するなどし、同庁の調査や取材に「命令を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」などとしている。

    4月からは不当表示をした業者に課徴金を科す制度が始まり、一部の業者は対象になる可能性があるため、同庁が調査を進める。(共同)毎日新聞2016年6月30日

    このように、頭蓋骨の矯正は根拠がないだけでなく、頭蓋骨に無理な力を加えることで、首を痛めたり打撲などの報告もあります。

    ほうれい線の原因がもともとの骨格にある場合は、頭蓋骨そのものを変えようとするのではなく、安全で確実な方法を選択しましょう。

    3-2.骨格が原因のほうれい線は表情筋を鍛えるのがもっとも効果的

    どのタイプの骨格が原因であなたのほうれい線が目立っているのかわかりましたか?これが原因かな?と思ったら、ほうれい線ができやすい骨格に合わせて、自分に合ったほうれい線対策をしましょう。

    ほうれい線ができやすい骨格①②③タイプとも、顔の筋肉、表情筋を鍛えることで、それぞれの骨格のデメリットをカバーすることができます。

    表情筋のイラスト画像

    顔には約30種類の表情筋がありますが、表情筋を部分的に強化することで、それぞれの骨格の特徴に合わせて、ほうれい線のできやすい部分をしっかりと保護することができるのです。

    4.ほうれい線ができやすい骨格に効果的な表情筋トレーニング

    それでは、①、②、③それぞれの骨格のパターンに合わせて、表情筋トレーニングが骨格が原因のほうれい線に有効な理由と、表情筋トレーニングの方法について説明します。

    4-1.①「口の周りが出っ張っているタイプ」は口横の組織を固くする

    ①の骨格のタイプは、上アゴが前に張り出しているので、口を動かすたびに頬との境目に負担が生じるのが、ほうれい線ができやすい原因でしたね。線が付きやすいのなら線を付きにくくすれば良いのです。

    具体的に言うと、口の周りの組織を強くするのです。薄い部分は細かなシワが生じやすいですね。私はよくギョーザの皮に例えて説明するのですが、皮が薄ければ薄いほど、具を包んだ時に細かなシワが寄せやすいものです。

    口輪筋の画像

    ほうれい線とギョーザの折り目は違いますが、理屈は同じで、口横に線が付かないように、筋肉を含めた組織を固く強くすると、骨格が原因でほうれい線に負担があっても、線そのものが付きにくくなります。

    口周りのほうれい線をはね返すためにトレーニングする筋肉は、口輪筋(こうりんきん)です。上の図にある口周りの筋肉を、口輪筋といいます。私たちはこの口輪筋を、口を閉じたり、前にとがらせたりする時に使っています。でも口を閉じる時にぐっと力を入れる人はいませんし、吹奏楽などをしている人以外は口をとがらせる機会もあまりないですよね。

    赤ん坊の頃、この口輪筋は授乳のためによく使われていました。でも成長するとあまり使われなくなるため、衰えやすい筋肉でもあります。寝ている時やぼーっとしている時に、口がぽかんと開いてしまうという人や、口から食べ物をこぼしやすいといった人はこの口輪筋がかなり衰えているかもしれません。

    口元が前に出ている人は、特にこの口輪筋をしっかり鍛えることで口周りを固くしましょう。ほうれい線をはね返す力をつけることで、ハリのある若々しい口元を作っていきます。

    口周りの組織を固くするトレーニング

    それではトレーニング方法を説明します。口は口輪筋という輪状の筋肉で取り囲まれています。この筋肉を固く強く強化します。

    1、上のくちびると下のくちびるを押し合う。10秒キープ

    ほうれい線を消すトレーニング画像1

    2、表側にくちびるを思い切りだす。5秒キープ

    ほうれい線を消すトレーニング画像2

    3、次は内側にくちびるを思い切り巻き込む。5秒キープ

    ほうれい線を消すトレーニング画像3

    ●回数・・・2セット

     

    上唇と下唇を垂直に押し合い、口周りの筋肉をしっかり緊張させます。

    4-2.②「アゴが細くて面長のタイプ」は頬を下がりにくくする

    ②の骨格のタイプは、アゴが細くエラの張り出しが少ないため、頬の下がりがダイレクトに口の横に負担を与えるのがほうれい線ができやすい原因でした。対処法は頬を下がりにくくすること。具体的には頬の筋肉を強化します。

    頬の筋肉を強くすることで、アゴに力が足りず支えられなかった頬のたるみを解消していきましょう。頬の筋肉は沢山の種類がありますが、特に頬を釣り上げている大頬骨筋(だいきょうこつきん)、小頬骨筋(しょうきょうこつきん)を鍛えます。

    大頬骨筋も小頬骨筋も笑顔の筋肉と言われ、笑う時に口元をひっぱり上げたり頬を引き上げたりしている筋肉です。

    大頬骨筋は口の端からこめかみにかけて斜めに伸びている、頬の大きな筋肉。この部分が弱っていると頬がたるんで重力に従って下がってしまいます。エラ部分にある咬筋(こうきん)によって上手なバランスで支えられている頬のたるみですが、エラが足りず下から支えられない部分を上から引っ張り上げることでほうれい線を解消します。

    頬を引っ張り上げるのに必要なもう一つの筋肉があります。大頬骨筋より内側、上唇から目尻にかけて斜めに伸びている小頬骨筋です。小頬骨筋は上唇や頬を吊り上げてくれる表情筋。ぐっと片目をつぶった時に、頬が引っ張り上げられるのを感じられるでしょうか?

    この引っ張り上げる力を強化して頬のたるみを引き上げ、ほうれい線を解消していきます。

    頬を下がりにくくするトレーニング

    1、上の歯ぐきをむき出すようにしながら頬の上部にぐっと力を入れます。

    頬を高くするトレーニング解説画像 頬を高くするトレーニング詳細解説の画像

    ●時間・・・頬上げ1分間 → 鼻の下のばし5秒間。 1日1回

     

    「頬を上げるトレーニング」のコツ
    ■ 頬を黒目の真下にもっていくように引き上げるとうまくいきます。

    頬を上げている画像

    1分間ほほ上げの状態を続けても、ほほが痛くならない場合は、口に力が入っている可能性があります。口の周りはリラックスさせた状態で、頬上げを行いましょう。

    4-3.③「顔の凹凸が激しいタイプ」はシワをリセットする

    ③の骨格のタイプは、目鼻立ちがハッキリしている分、顔を動かすたびに顔の皮膚が大きく移動するのが、ほうれい線をできやすくしている原因でした。皮膚が大きく移動する特性は仕方がないので、シワを毎日リセットすることで対処します。

    ほうれい線ができやすい部分の皮膚をしっかりと引き延ばし、同時にアゴの筋肉を鍛えて頬を下がりにくくします。

    ほうれい線をストレッチするトレーニング

    ほうれい線周りの筋肉を動かして、口から頬の筋肉をほぐしながら、ほうれい部分の皮膚をストレッチします。頬のたるみを解消する効果もあります。

    1、口角を限界まで片方に寄せる。5秒キープ

    顔のたるみ改善トレーニング画像1

    2、反対も同様に。口角を限界まで片方に寄せる。5秒キープ

    顔のたるみ改善トレーニング画像2

    回数・・・2セット 1日1回

    ●トレーニングのコツ・・・あごの骨のラインがしっかり出るまで、口を横に移動します。

    5.口角力を磨くとほうれい線ができにくい

    ほうれい線ができやすい骨格の人は、他の人に比べて頬が下がらないよう日ごろから心がけておく必要があります。なぜなら頬が下がると、ほうれい線がさらに深くなってしまうからです。

    そのためには、4章でご紹介した表情筋トレーニングに加えて「口角力」を磨くことをおすすめします。口角力とは、「真顔でも自然に口角が上がった状態」を維持できる力のことです。

    自然体で生活をしている時、口角が下がった状態になっていませんか?接客業をしている女性には、口角が自然に上がっている人も多いでしょう。これは普段から口角を上げたほほえみを作っている時間が長いため、口横の筋肉をしっかりと使っていて口角がキュッと上向きになっているのです。

    反対にデスクワークなどで表情をあまり動かさない人は、口角力が落ちて口元が下がってしまっているケースが多いです。

    口角力を磨くことで、表情筋トレーニングをするだけに比べてさらに頬から口周りの筋肉が鍛えられます。すると頬が高く維持され、口周りの筋肉がしっかりと固くなり、ほうれい線ができにくくなります。

    口角を上げていると脳に「今笑顔です」という信号が行くため、頬だけではなく気持ちも上向きになりますよ。ぜひ試してみて下さい。

    5-1.口角力を磨く方法

    口角力を磨く方法は簡単です。普段から口の横に力を入れて、キュッと引き締めておくだけです。口角を決してゆるめないように頑張ります。

    口角を上げる画像

    この状態でいつでもどこでも保ちます。最初は大変で意識しなければすぐに真顔に戻りますが、だんだんと無意識のときでも口角を上がられるようになります。

    口角を上げた口元が楽にできるようになるまで3週間くらいかかる場合がありますが、その頃にはほうれい線ができにくくなっているはずです。

    6.まとめ

    ・口元が前に出ている
    ・細面でエラが張っていない
    ・目鼻立ちがハッキリとしている

    このように、ほうれい線ができやすい骨格をしていても、諦めたり落ち込んだりする必要はありません。ちゃんと対策をとることでほうれい線を改善して、人よりも若々しくいることだってできるのです。

    ほうれい線ができたのは骨格のせいかも?!と不安な方はこの記事を参考にして頂き、ご自身の骨格の特徴をしっかりつかんで、今後も若く魅力的なお顔を維持して頂ければと思います。

    なお、ほうれい線対策には日ごろの肌のお手入れが欠かせません。シワのできにくい肌にするため、常に潤いを保つ方法を詳しく解説した、『 ほうれい線は乾燥で悪化する!潤いキープで消すセルフケア法 』を、ぜひ併せて参考になさってください。

    また、ほうれい線には外側だけでなく、内側からもアプローチすると早く効果が見えます。『 美肌サプリランキング|人気おすすめ品と効果的な組み合わせ 』も併せて参考になさってください。

    ↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)

     

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    ●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

    ABOUTこの記事をかいた人

    1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
    一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
    ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
    著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。