ほうれい線が気になって強いマッサージをしたら、逆効果だった……。
気になれば気になるほど、ついつい強いマッサージで刺激を与えたくなりますよね。
とはいえ、強いマッサージは、皮膚が伸びることでシワやたるみの原因に。
かえって逆効果になりかねません。
というのも、私は「たるみ改善コンサルタント」として、ほうれい線に悩む方へ正しいケア方法をレクチャーしてきました。
そのなかで「強いマッサージを長年続けてかえってほうれい線が深くなった」という声は本当によく聞きます。
実は、マッサージでほうれい線を解消するには、以下のような「強く刺激しない方法」を選ぶのがおすすめです。
- 表情筋トレーニング
- リンパマッサージ
- ツボ押し
この記事で詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いた人
- 加藤ひとみ(おきゃんママ)
- たるみ改善コンサルタント
- 「たるみが消える!顔ダンス」の著者
- YouTube:チャンネル登録31万人
- Instagram:フォロワー3.4万人
目次
ほうれい線の改善に強いマッサージは逆効果
最初に紹介したように、ほうれい線の改善に強いマッサージは逆効果です。
よくあるのが「口横から耳前ににかけて指を滑らす」という方法。
以下の流れで、皮膚に栄養分を行き渡らせるようにします。
- 皮膚の上から刺激を加える
- 皮膚の深い部分を刺激して血行を促す
- 老廃物を流す
しかし、この方法だと、手を滑らせた方向に皮膚が伸びて余ります。
それがほうれい部分にたまり、かえって折り目を深くしかねません。
ほうれい線のもとになる「頬のたるみ」の原因
そもそも、ほうれい線が生じるのは「頬のたるみ」がきっかけ。
その「頬のたるみ」は、以下の2つが原因で発生します。
- 皮膚の弾力が低下する
- 表情筋が衰える
人間の皮膚はとても繊細な構造で、少しの引っ張りでも簡単に伸びてしまうものです。
それでいて、表情筋が衰えると重力で脂肪が垂れ下がりやすくなり、皮膚が伸びます。
伸びた皮膚によって折れ目や影が生じ、ほうれい線となって顔に現れるのです。
さらに詳しい情報は「ほうれい線(法令線)ができる原因と改善法」の記事で紹介していますので、あわせて読んでみてください。
強いマッサージで「一時的に良くなった」と感じる理由
強いマッサージをした直後は、「良くなった」と感じたかもしれません。
しかし、これは「マッサージにより一時的にむくみが流れた」ことによるもの。
つまり、むくみが流れ終わると、元の状態に戻ります。
それでいて、皮膚には「1度伸びたら元に戻らない」という性質があります。
そのため、強いマッサージにより、かえってほうれい線が悪化するという結末を迎えることに……。
ほうれい線のマッサージが逆効果にならない3つの方法
とはいえ、ほうれい線は「皮膚の内側からのマッサージ」だと逆効果になりにくいもの。
特に以下の3つの方法がおすすめですので、それぞれ詳しく解説します。
- 表情筋トレーニング
- リンパマッサージ
- ツボ押し
また、どうしても皮膚の上から行いたい場合は「パッティング」がおすすめです。
こちらも最後に簡単に紹介しますね。
方法①:表情筋トレーニング
血行を促すという目的であれば、「皮膚の上から」でなく「皮膚の下にある『表情筋』を動かす」ことでも十分に達成できます。
肩が凝っているときに、肩周りの筋肉を自力で動かすことで解決した経験はありませんか?
これは、血行がよくなることで、肩こりの原因である「疲労物質」を流したのが理由。
表情筋も同じ原理で、動かすことで血行を良くし、老廃物を流せます。
表情筋を内側から動かすトレーニングは、以下の通りです。
頬のたるみを改善する効果も期待できますので、早速やってみてくださいね!
【表情筋トレーニングの方法】
①口角を限界まで片方に寄せ、5秒キープ
②反対側も同じ動作を行い、5秒キープ
このとき「あごの骨のラインがしっかり出るまで、口を横に移動する」のがポイント
これを1日1回、2セット行いましょう。
▼YouTubeでも解説しています
方法②:リンパマッサージ
リンパ液はリンパ管を通って、血管の圧力や筋肉の動きなどによって流れるもの。
この流れを良くし、老廃物を集めて排出する「リンパマッサージ」もおすすめの方法です。
というのも、心臓のポンプ運動の力で血管内を流れる血液と違い、リンパ液は「受動的な流れ」となるから。
そのため、リンパ液は疲労、冷え、ストレスなどの影響を受けやすく、流れが滞りがちに。
しかし、リンパ液は「手の重みくらいのちょっとした圧力だけで、容易に流れを促す」ことが可能です。
今から紹介するマッサージ方法で、優しくリンパを押し流しましょう!
【リンパマッサージの方法】
①両耳を人差し指と中指で挟むようにし、耳から首にかけて軽く抑える。
②手を耳から鎖骨まで、ゆっくりと3回やさしくすり下ろす
③鎖骨のくぼみを10秒間もみほぐす
このとき「手を皮膚に密着させて、手の重みだけで軽く抑える程度に動かす」のがポイント。
「顔や首にたまっているリンパ液を、リンパ管のほうにゆっくりと流す」という様子をイメージしましょう。
方法③:ツボ押し
体内をエネルギーが循環する道のことを東洋医学では「経絡(けいらく)」といいます。
内臓に不具合が出ると、その臓器に関係した経絡に異常が生じます。
そのなかでも特に反応が強いところが、いわゆる「ツボ」です。
ツボを押し、適度に刺激を与えることで、経絡を通して気の流れが整えられます。
顔の場合は、肌がイキイキとして調子がよくなりますよ!
そんなツボ押しですが、先ほどのリンパマッサージと同じく「やさしくゆっくり」がポイント。
指の腹を使い、爪を立てないよう注意しましょう。
今回は、顔にある以下の2つのツボ押しについて紹介します。
- 巨りょう(こりょう)
- 地倉(ちそう)
それぞれ「ほうれい線が始まる場所」と「終わりの場所」ですので、この機会に覚えて1日1回押しましょう。
巨りょう
「巨りょう(こりょう)」は、ほうれい線の原因になる「頬肉」の下に位置するツボです。
「巨りょう」の「巨」は中国語で言う「巨分」のことで、鼻横から口にかけてハの字に伸びている溝を意味しています。
つまり、日本語で言うと「巨分=ほうれい線」となります。
また、「りょう」は漢字表記で「髎」。
「凹んだところ」という意味です。
そんな「巨りょう」の見つけ方は、以下の通り。
- 鏡を用意し、まっすぐ前を見る
- 正面を見たときの黒目から、真下に線を引く
- 小鼻の先端から外側へ向かって、横にまっすぐ線を引く
②と③が交わる位置にあるのが「巨りょう(こりょう)」のツボです。
下の画像のように「顔のやや内側、ちょうど頬骨の下のくぼみ付近」にあります。
「巨りょう」に滞りがあると、優しく押しても重たい痛みを感じることがあります。
そのため、慣れると鏡を見なくても探せるようになるでしょう。
【「巨りょう」のツボを押す方法】
- 左右の巨りょうを中指の腹で同時に押さえる
- 5秒間押したあとに離す
- これを3回繰り返す
【「巨りょう」のツボを押すと期待できる効果】
- たるみをリフトアップする
- お肌のハリを取り戻す
- 顔のむくみやたるみを解消する(ほうれい線周りだけでなく「目元」も)
- お肌の皮脂が最適な量になるようにコントロールする
地倉
「地倉(ちそう)」は、口の両端のすぐ外側にあるツボです。
「地倉」というツボの名前には、「大地の恵みである五穀を、口から胃といった倉に収める」という意味があります。
そのため、口元にありますが、「胃への効果も高い」ことで知られています。
そんな「地倉」ですが、口角から0.5〜1cm 離したところにあります。
「巨りょう」と比べて、すぐに見つけられるでしょう。
【「地倉」のツボを押す方法】
- 中指の腹を使って左右の地倉を同時に押さえる
- 5秒間押したあとに離す
- これを3回繰り返す
※くるくると優しく円を描きながら押すのもおすすめ
【「地倉」のツボを押すと期待できる効果】
- 顔のむくみが緩和される
- 口周りにハリを取り戻してたるみを解消する
- 口元の筋肉がほぐれる
おまけ:パッティング
私はどうしても、皮膚の上からマッサージしたい!
こう思うのであれば「パッティング」を取り入れましょう。
マッサージとは違って指を移動しないので、皮膚が伸びる心配がないですからね。
ただし「パチンパチン」と音がするパッティングは、皮膚の毛細血管が切れてしまうので避けましょう。
【パッティングでマッサージする方法】
- 指をくっつけ、指の腹を使って軽く叩く
- ①を1日100回繰り返す
※化粧水を含ませたコットンを使うのもおすすめ
ほうれい線のマッサージで強いものがいいなら、プロに任せるのがおすすめ
「それでも、強いほうれい線のマッサージは気持ちいい」
こう思う人もいるかもしれません。
この場合は、自分で強くマッサージするのではなく、サロンなどでプロのエステティシャンに任せましょう。
プロのエステティシャンは、筋肉の流れを熟知し、マッサージ専用のクリームやオイルなどの緩衝剤を上手に使ってくれます。
皮膚への悪影響がなく、効果が出るように施術してくれますよ!
また、サロンでのマッサージは日ごろの疲れを癒す「リラックス効果」も期待できます。
アロマの香りで、ホッとするひと時は格別なもの。
表情筋トレーニングやリンパマッサージ、ツボ押しを行いながら、自分へのごほうびとして、プロのマッサージを取り入れるのもいいですね。
まとめ:ほうれい線に逆効果な強いマッサージを避けよう
この記事では、ほうれい線に強いマッサージが逆効果になる理由と、おすすめの方法について解説しました。
ほうれい線を解消しようと強いマッサージをすると、皮膚が伸びることで、かえってほうれい線が深くなります。
むくみが取れることで一時的に良くなったとしても、すぐ元に戻るので、強いマッサージはできる限り避けましょう。
一方で、以下3つの方法だと、肌の内側からのアプローチでほうれい線の改善を期待できます。
- 表情筋トレーニング
- リンパマッサージ
- ツボ押し
今日からぜひ、生活に取り入れてくださいね!
この記事が少しでもヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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ママ様
こんにちは。
日頃より、ブログを拝見したり、本を読ませてもらっていますが、こちらのサイトはすごいですね!
ママさんの研究心というか、妥協しないその探究心に感動です~~~!
今年の誕生日が来ると、四捨五入で60歳になってしまう、その半ばあきらめ感の中(笑)、
このサイトに出会えてなんか元気が出ました。
もう何年も前からずっと、マッサージやら顔筋体操やら、試行錯誤で続けてきましたが、
やっぱり更年期過ぎるとダメージ早いですね。。。
もういいやって思えればすごく楽なんですが、
そう思えない自分がいて、苦しいし悔しい。
でも、絶対あきらめません!!
ママさんが頑張ってるから。
私も負けずに毎日がんばります!!
本当にここは良いサイトです~~~
どんどん増やして下さいね^^