口元ドレープ(口元のシワ)の直し方はあるの?
口元ドレープがあると老けてみえるため、とても気になるものです。
なかには「口角を横に引くとのシワが深くなるので、できるだけ笑わないようにようにしている」という人もいるほど。
結論から言いますと、口元ドレープを直す方法はあります。
具体的には以下の4つです。
- 頬の筋肉を強化して引き上げる
- 口元の組織を厚くする
- 口元のシワを伸ばす
- 保湿する
「顔ダンス」を提唱している私「加藤ひとみ」は、これまで口元ドレープに悩んでいる多くの方に、これらのことをアドバイスしてきました。
みなさん「改善した!」と喜んでいただいています。
この記事では、そんな経験をもとに、口元ドレープができる原因と直し方を解説します。
「若々しい口元を作りたい!」という人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いた人
- 加藤ひとみ(おきゃんママ)
- たるみ改善コンサルタント
- 「たるみが消える!顔ダンス」の著者
- YouTube:チャンネル登録31万人
- Instagram:フォロワー3.4万人
目次
口元ドレープができる3つの原因
口元ドレープができる原因はさまざまですが、よくあるのは以下の3つです。
- 頬のたるみ
- 口輪筋の衰え
- 加齢による皮膚の衰え
1つずつみていきましょう。
原因①:頬のたるみ
実は、顔の中でももっとも脂肪が多いのが、「メーラーファット」と呼ばれる脂肪がある「頬」です。
つまり、頬は表情筋がゆるむことで1番下がりやすい部位だといえます。
加えて、頬が下がると「口の横の負担」が増します。
口は話したり、笑ったり、食事をしたりと常に動かすもの。
頬が口横まで下がると、口元にさまざまなしわを作ってしまいます。
上の画像で赤いラインは頬が下がった力の方向、青いラインは口の動く方向です。
2つの力がぶつかると、口元にひずみができて、さまざまなしわを作ってしまうのがイメージできますよね。
そして、頬がどれくらい下がっているかを、以下の方法で調べることができます。
- 鏡を準備する(洗面所でもスタンド式でもOK)
- 鏡に向かって軽く微笑む
- 頬の1番高い位置を調べる
- 「小鼻の位置」と「頬の1番高い部分」を比べる(画像参照)
頬の1番高い部分が、小鼻の位置より上にあれば、頬のたるみが発生していません。
口元ドレープの原因がたるみではないので、比較的簡単に直せるでしょう。
一方、頬の一番高い部分が小鼻の位置と「同じ」もしくは「下側」だと、頬が下がっているといえます。
頬がたるんだことによって、口元にしわができてしまった可能性が高いです。
この場合は、「頬をしっかりと引き上げること」が口元のしわを改善する大きなポイントですね。
原因②:口輪筋の衰え
口周りを取り囲んでいる「口輪筋」が衰えると、口周りに厚みがなくなります。
その結果、口元にシワが刻まれやすくなります。
例えば、ぎょうざの皮を思い浮かべてみてください。
手作りぎょうざの場合、こだわる人は皮から作るでしょう。
皮が薄ければ薄いほど、具を包むときに皮にドレープを寄せやすくなりますよね。
細かいひだ(しわ)をつくることができます。
一方で、ぎょうざの皮が厚ければ、ドレープを寄せるのが難しくなります。
もちろん、ぎょうざの皮と人間の口元は違いますが、理屈は同じです。
口周りの組織が薄ければ薄いほど、こまかいちりめんジワが寄りやすくなります。
最初はちりめんジワでも、放置しておくと深くなって本ジワに移行してしまうので、油断はできません。
特に「上唇のシワ」は、老けて見えるので注意が必要です。
とはいえ、口輪筋を固く強くすることで、ドレープを直すことは可能です。
安心してくださいね!
原因③:加齢による皮膚の衰え
年を重ねると、皮膚は弾力を失います。
口元に限らず、顔の皮膚に弾力がなくなると、あらゆる部分からシワが生じるように。
皮膚は上から「表皮」「真皮」「皮下組織」の順で構成されています。
なかでも、真皮には肌の弾力やハリを担う成分「コラーゲン」や「エラスチン」を生成する「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」があります。
その線維芽細胞が加齢とともに衰え、コラーゲンやエラスチンも減少。
結果、肌の弾力やハリを失い、シワが生じやすくなります。
また、真皮の下の皮下組織の脂肪が若いころより減ることで、さらに口元に「ちりめん状の細かいシワ」ができやすくなるもの。
とはいえ、真皮に厚みを出すのはかなり難しいもの。
代わりに表情筋を鍛えて、厚みを持たせましょう!
おすすめしたい口元ドレープの直し方4選
続いて、口元ドレープの直し方を紹介します。
具体的には、以下の4つです。
- 頬の筋肉を強化して引き上げる
- 口元の組織を厚くする
- 口元のシワを伸ばす
- 保湿する
それぞれ詳しく紹介しますね。
直し方①:頬の筋肉を強化して引き上げる
「頬のたるみが原因」というあなたは、頬の筋肉強化から始めましょう。
頬にはたくさんの筋肉がありますが、特に頬の脂肪を支えているのは以下の2つ。
- 大頬骨筋(だいきょうこつきん)
- 小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
大頬骨筋(だいきょうこつきん)
小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
この2つの筋肉が衰えると、頬は重みで下がっていき口周りの負担が大きくなります。
先ほど紹介した頬のチェック法で「頬の一番高い位置が小鼻より下にある人」は、今から紹介するトレーニングを1日1回行いましょう。
頬の筋肉を強化するトレーニング
直し方②:口元の組織を厚くする
頬の位置のチェック法で「頬が下がっていなかった」という場合も、この改善法は必須です。
口元のしわが気になるのであれば、必ず実践しましょう。
口元には、口を取り囲んでいる「口輪筋(こうりんきん)」という筋肉があります。
口輪筋(こうりんきん)
試しに、口元を指で軽く押してみてください。
柔らかい感触がありますよね。
続いて、上唇と下唇を合わせてぐっと力を入れてみましょう。
その状態で口元を触ってみると、先ほどと柔らかさが変わったのではないでしょうか。
実はこれ、口輪筋が緊張したから。
つまり、普段から口輪筋を鍛えておくと、口元が固くなりしわが入りにくくなるだけでなく「今あるしわもしっかりと押し返す」ことが可能です。
以下の方法を、1日2セット行いましょう。
口輪筋を鍛えるトレーニング
①上のくちびると下のくちびるを押し合う。10秒キープ
②表側にくちびるを思い切りだす。5秒キープ
③次は内側にくちびるを思い切り巻き込む。5秒キープ
直し方③:口元のシワを伸ばす
口元のシワに限らず、顔にできるすべてのしわは、一度薄くできると表情を動かすたびどんどん深くなるもの。
そのため、最初は目立たなかったシワも、放置することで人からわかるほどに深く刻まれます。
そんな「シワの溝」が真皮に達すると、トレーニングだけでは解消できない「本ジワ」として定着する悲しい事態に。
毎日、しっかりと伸ばして、「本ジワ」になるのを防ぎましょう。
やり方はとても簡単。
頬に空気を入れてふくらまし、その空気を「右回りに5回、左回りに5回ゆっくり動かす」だけ。
口元にできるシワが伸びているか鏡で確認しながら、1日1セット行いましょう。
特に「鼻の下から上唇の間のしわが気になる人」は、上唇の上にもしっかりと空気を入れてくださいね!
余談ですが、私はこのことを、「シワにアイロンをかける」と呼んでいます。
(本当にアイロンをかけるのではありませんよ!)
直し方④:保湿する
ここまで、顔の筋トレで直す方法を紹介してきました。
これに加えて、もう1つ忘れないでいただきたいのが「保湿する」ことです。
保湿を行うと、角質層をふっくらと保つことができ、結果として加齢による真皮の弾力不足をカバーすることができます。
大きなシワになる前段階の「細かいちりめんじわ」も防げるので、今日からしっかり保湿しましょう!
おすすめの保湿方法は「顔を保湿する一番ベストな方法|乾燥しない肌つくりメソッド」の記事で紹介していますので、ぜひあわせて読んでみてください。
【番外編】すぐにできる口元ドレープの直し方
口元ドレープを、明日のお茶会までに直したい!
そんなあなたにおすすめなのが「コンシーラーで隠す」という方法です。
このとき「気になる箇所を塗りつぶす」のではなく「顔の影に明るさを与えて消す」ことで、見た人は若々しい印象を持ちます。
具体的には「通常のファンデーションのあとに口周りのしわの溝に塗って、暗い部分を明るく見せる」という方法です。
おすすめコスメと一緒に「ほうれい線を消す優秀コンシーラーおすすめ3品と効果的な使い方」の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
とはいえ、コンシーラーで隠す方法はあくまで「応急処置」。
長期的に若見えしたいのであれば、先ほど紹介した4つの直し方を実践しましょう。
まとめ:口元ドレープの直し方を今日から実践しよう
この記事では、口元ドレープの直し方について詳しく紹介しました。
改めて、この記事で紹介した4つの直し方を振り返りましょう。
- 頬の筋肉を強化して引き上げる
- 口元の組織を厚くする
- 口元のシワを伸ばす
- 保湿する
顔に限らず、筋肉が生まれ変わるまでの期間は「約3ヶ月」と言われています。
そのため、この記事でご紹介したトレーニングを少なくとも3ヶ月は毎日行いましょう。
一方で、口元のしわ、特に「ほうれい線」は100%老化が原因だとはいえません。
というのも、「骨格によりできている」というケースもあり、ほうれい線が気になる若い人に多いものだから。
自分のほうれい線が老化が原因か気になったら「ほうれい線の見た目|老けてみえない顔になる3つのケア」の記事も読んでみてくださいね!
この記事が、明るい気持ちで毎日を送るきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
関連記事:ほうれい線が片方だけ深いのはなぜ?意外な3つの原因と改善法
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