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目の下にくま(クマ)があると、年齢にかかわらず老けて見えることがあります。元気なのに、人から「疲れてる?」と言われたり、気になって仕方ありませんね。なぜくまが出来てしまったのか?原因が思い当たらないときは、余計に不安になるものです。
実は目の下のくま(クマ)には種類があり、それぞれ原因や解消法が違います。ところが、くまのタイプを間違って判断している人が意外に多く、それが完全に解消できない原因になっていることもあるのです。
この記事では、今現在、目の下にできているくま(くま)はどのタイプなのか?の調べ方と、タイプに合わせた適切な解消法をお伝えします。まずはくまのタイプをしっかりと確実に見極めましょう。くまのタイプがはっきりすれば原因が分かり、どうやったら改善できるか理解できます。
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目次
1.目の下のくまはタイプを見極めて解消する
目の下のくまの種類は主に3タイプあります。どのタイプか自己判断するために、くまの色で調べる方法がありますが、この記事ではより的確にくまのタイプを見極める方法をご紹介します。
目の下のくまは何もせず放置しておくと、年齢とともに悪化することがあります。
目の下のくまを解消するために、早めに自分のくまのタイプを知り原因をつきとめましょう。
2.自分のくまのタイプを確実に見極める方法
自分のくまのタイプを確実に見極める方法は、くまの色のついている部分の粒子の散り方を見ること、そして指を使って皮膚の状態を判断することです。目の下のくまには次の3タイプがあります。それぞれの見極め方をお伝えします。
2-1.Aタイプ・・・色素沈着が原因のくま
見極め方・・・顔を近づけてくまを観察すると、くまの色が均一ではなく、小さな粒が集まっています。粒には濃いものがあったり、薄いものがあり、それぞれの粒が重なっていたり少し離れて散っていたりします。色素沈着が原因のくまです。
このタイプのくまを引き起こす主な原因は紫外線ですが、アイメイクが取り切れないために色素沈着を起こすことがあります。年齢関係なく現れます。顔にそばかすが多い方はできやすいので、要注意です。
2-2.Bタイプ・・・血行不良が原因のくま
血行不良が原因でくまが出来ています。全ての年代で現れます。
見極め方・・・目の下のくまの色が比較的平均しています。打ち身をした時に内出血した経験があると思いますが、ちょうどその時の色に似ています。色の見え方は皮膚の色により色々で、青く見えたり赤みがかかって見えたりします。血行不良が原因のくまです。40歳まではこのタイプが一番多いです。
こちらは、涙袋を中心にくまが出来ています。アイメイクが取り切れないことによる色素沈着も併発しています。
2-3.Cタイプ・・・たるみが原因のくま
下まぶたにたるみができ、すぐ下が影になっています。
見極め方・・・くまの横を引っ張ってみてください。くまが消え、暗く見えていた部分が一瞬で頬の色と同じ色になったら、それはたるみが原因のくまです。このタイプは40代半以上に多くなっています。
2-4.Dタイプ・・・A~Cが混在したくま
こちらは、血行不良によるくまが主体ですが、Aの色素沈着とCのたるみのタイプも混在しています。混在タイプは非常に多いです。
3.タイプ別でくまの原因を知る
自分のくまのタイプが分かったら、次に、くまが出来た原因を調べましょう。くまは生活習慣に原因があることも多いのです。
3-1.Aタイプのくまはメラニン色素が表皮にたまった状態
色素沈着が原因のくまは、表皮や真皮にメラニン色素が溜まって排出出来ていない状態です。若いころからアウトドアスポーツが好きで、紫外線を多く浴びていた方にできやすいです。
紫外線だけでなく、更年期によるホルモンのアンバランス、妊娠出産でもひどくなる傾向があります。紫外線が多い夏にくまが濃くなり、冬に薄くなる傾向があります。
3-2.Bタイプは滞った血液が皮膚を通して透けてみえている状態
血行不良が原因のくまは、目の下に血液が滞った状態です。目の下の皮膚は約0.5mmと他の部位に比べてとても薄く、その薄い皮膚から血流が滞った毛細血管が透けて見えています。
血行不良が原因ですが、どちらかというと体質によるところが大きく、両親にくまがあると子供もくまができやすくなります。くまは体調により濃くなったり薄くなります。血流が悪くなる状態、すなわち体が疲労すると濃くなります。また喫煙者にできやすい傾向があります。
3-3.Cタイプは眼窩脂肪の下が影になった状態
たるみが原因のくまは、眼球を保護している脂肪がせり出したことにより(目袋)、目の下に影が出来た状態です。眼球は頭蓋骨の中で、眼窩脂肪(がんかしぼう)という保護用の脂肪で覆われていますが、年齢とともに眼球が下がると、脂肪が圧迫されて目の下の皮膚の下側に突きでてきます。
加齢により症状がひどくなりますが、目が大きかったり眼窩脂肪が生まれつき多い人は子供のころから出来る人もいます。
3-4.Dタイプはさまざまなタイプが混在している状態
Dタイプは、Aの色素沈着、Bの血行不良、Cの目の下のたるみの中で2つ以上が複合して同時に現れている状態です。原因と解消法については、それぞれのタイプの項目を参考にしてください。
4.タイプ別で見るくまの解消法
自分のくまのタイプと原因が分かったら、下記の解消法を実施しましょう。
4-1.Aタイプ・・・色素沈着が原因のくまの解消法
色素沈着が原因のくまは、表皮や真皮にとどまったメラニン色素を排出させることと、新たにメラニンを作らないことがもっとも効果的な解消法です。
徹底的に紫外線を防いでメラニン色素の増加を防ぐ
色素沈着によるくまが出来やすい人は、もともと顔にもシミやそばかすができやすい人といえます。家の中にもシミの原因となる紫外線は侵入しますので、外出時だけでなく家の中でも日焼け止めで顔をガードしましょう。外出時はサングラスや帽子、日傘でしっかりと防御します。
美白化粧品で手入れをしてメラニンを排出する
美白効果のある化粧品で朝晩手入れをします。もっとも有効で目の下にも使えるものとしては、ビタミンC誘導体配合の美容液です。
皮膚科でシミ専用の化粧品を処方してもらうのも良いでしょう。ハイドロキノンやレチノイン酸が配合されたものは、医師の観察が必要となります。なかなか改善しない場合は、皮膚科にかかって薬による根本治療を検討しましょう。
レーザー照射で色素を焼き切る
美容クリニックには色素沈着タイプのくまに有効なレーザー機器が揃っています。代表的なものに「Qスイッチルビーレーザー」があります。694nmの単一波光がくまの原因であるメラニン色素だけを破壊するため、周囲の正常な皮膚への影響がありません。
ただし、ホルモンのアンバランスによる肝斑が原因になっている場合は、レーザー照射をするとかえってくまが濃くなる場合があります。肝斑ではないか治療前に慎重に見極めましょう。肝斑が原因の場合は、レーザーではなくハイドロキノンやレチノイン酸の塗り薬で治療を行います。
4-2.Bタイプ・・・血行不良が原因のくまの解消法
血行不良が原因のくまは、目の下だけでなく体全体の血流をよくすることが解消のポイントとなります。
運動や半身浴で全身の血流をよくする
慢性的な冷えが原因となっていることも多いです。定期的に体を動かして全身の血行を促しましょう。また半身浴も血行不良によるくまの改善に有効です。
睡眠不足やストレスを解消する
睡眠不足やストレスも自律神経の乱れから血行不良によるくまを悪化させます。適度な気分転換をはかり、深夜0時前には就寝するようにしましょう。
規則正しい栄養バランスのとれた食事を心がける
血流を改善するビタミンEが多く含まれた食材を意識して摂ると効果的です。
ビタミンEを多く含む食品は、
アボカド
はまち
うなぎの蒲焼
カボチャ
赤ピーマン
アーモンド
サフラワー油・コーン油
などがあります。
これらを摂ることが難しい場合は、サプリメントでも良いでしょう。ただしビタミンEは油溶性ビタミンで体に蓄積しますので、1日の使用量を守り、過剰摂取に注意しましょう。
貧血が原因の場合もある
頑固な目の下のくまは鉄欠乏性貧血などの病気が隠れている場合があります。鉄分が不足すると酸素を運ぶヘモグロビンを順調に作り出せなくなり、目の下の毛細血管に赤黒い血液が停滞、それが目の下のくまとなってあらわれます。
鉄分の多い食材を意識して摂り、立ちくらみの症状がある場合は思い切って診察を受けましょう。
4-3.Cタイプ・・・たるみが原因のくまの解消法
たるみが原因のくまは、目の下を中心とした表情筋を鍛えることで解消します。目の下は、表面から、皮膚、筋肉、骨の順で並んでいます。
表情筋は皮筋といって、筋肉の端が皮膚に直接くっついているため、筋肉を鍛えて引き上げれば、その上にある皮膚も一緒に上がり、たるみは解消します。
また、筋肉が強くなれば、それが盾になり、眼窩脂肪が目の奥から表に出てくることが出来ません。
また、目の下のふくらみの下側が影になることで「くま」に見えているので、その影の部分をふくらませるために頬を高くすると、さらにくまが目立たなくなります。
なお、目の下のたるみを解消するためにやるべき3つのセルフケアとしてまとめた『 目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア 』も参考にしてください。
たるみが原因のくまは、
・目の下の筋肉(眼輪筋)を鍛えて眼窩脂肪の飛び出しを防ぐ
・頬の筋肉(大頬骨筋・小頬骨筋)を鍛えて頬の位置を上げる
この2つのトレーニングを実施します。それでは次に表情筋の鍛え方を分かりやすくご説明します。
目の下の筋肉(眼輪筋)の鍛え方
それではさっそくやってみましょう!
①舌を軽く出し、上下の歯で舌を軽く噛む。
※舌を軽く噛む理由は、顔の下半分の力を抜いて、目の下に集中させるため。
②下のまぶただけで目を閉じるように下まぶたに力を入れる。
リズムカルに下まぶたを上げたり下ろしたりを繰り返す。
回数・・・1秒に1回上げ下ろし。30回
トレーニングのコツ・・・頬の力を使わず、できるだけ下まつ毛が生えているすぐ下あたりを引き上げるようにしましょう。
うまくできない場合・・・下まぶたの筋肉を引き上げるという動きを日常ではあまりしないため、このトレーニングは少々難しく感じるかもしれません。その際は下記の方法をお試しください
軽く上を向く→ 眩しいものを見るように目を細める→ 目を開く →くりかえす
まぶしい目をすると、少し下まぶたが動くのが分かると思います。これを繰り返していると、下まぶたを引き上げるコツが身に付きます。
表情筋は顔面神経で支配されているため、あまり動かさない部位は、なかなか動かすコツがつかめませんが、一度目の下につながる神経が活性化されると、それからは急速にうまくできるようになります。
難しく感じても、最初のうちだけですので慣れれば簡単です。どんどん動くようになるので目標を持って頑張ってみましょう。
頬の筋肉(大頬骨筋・小頬骨筋)の鍛え方
それでは次に頬を高くするトレーニングを行います。下の画像のように、たるみの下が影になることで、その部分がくまに見えています。
頬のトレーニングで目の下の凹み部分まで頬を上がれば、おのずと目の下のたるみが目立たなくなる、というわけです。
それでは頬を上げるトレーニングを行いましょう。鍛える筋肉は、頬に位置する、大頬骨筋(だいきょうこつきん)と小頬骨筋(しょうきょうこつきん)です。
大頬骨筋(だいきょうこつきん)
小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
主な頬の筋肉・・・大頬骨筋・小頬骨筋
①軽く口をとがらせます
②上の歯ぐきをむき出すようにしながら頬の上部にぐっと力を入れます。
時間・・・頬上げ1分間 → 鼻の下のばし5秒間
トレーニングのコツ・・・頬は真上に向かって上げます。
真上に向かって頬を上げる
このトレーニングを毎日続けていると、頬のふくらみが以前よりハッキリしてくるのが分かるはずです。頬が上がれば、くまに見える部分が盛り上がり、くまが解消します。
頬の筋肉が鍛えられるまで2か月程度かかることがありますが、くまの根本解決になりますので、根気よく頑張りましょう!
5.今すぐくま(クマ)を目立たなくしたい時のメイクテクニック
今すぐ目の下のくまを目立たせなくする方法があります。それはメイクによるカモフラージュです。
どのタイプのくまも改善までの期間には個人差があり、人によっては時間がかかる場合があります。ただ、目の下はとても目立つ部位なので、大切な日にはとりあえず綺麗に見せたい!という時もありますよね。
そんな時にたよりになるのがメイク。しかし、くまの上をファンデで厚塗りすれば、かえってくまを目立たせることになってしまいます。しかし、ちょっとしたコツで目の下のくまはほとんど見えなくすることができます。
ここでは効果的な目の下のくまの隠し方をお伝えいたします。
5-1.Aタイプ・・・色素沈着によるくまをメイクで消す方法
色素沈着によるくまには、イエロー系と、肌より少し濃いオークル系、明るめのベージュ系の3種類のコンシーラーを使います。オークルとベージュはファンデーションでも代用できます。イエローは、レモンイエローではなく、ハッキリとした黄色を使います。
シミが密集して濃い部分と薄い部分がありますので、濃淡に合わせてつける量を調節し、丁寧に塗りつぶしていきます。
①イエロー系のコンシーラーをくまのみに塗ります。濃い部分には2度づけします。
②くまからはみださないように指で軽くたたいて馴染ませます。
③肌より濃いオークル系のコンシーラーをくまのみに付けます。
④くまからはみださないように指で軽くたたいて馴染ませます。
⑤明るめのベージュ系のコンシーラーをくまから5ミリ程度はみ出してくま全体に塗ります。
⑥綺麗にぼかして完成!↓
そばかす状の粒を塗りつぶすようにすると上手くいきます。
くまが自然に消えましたね!
5-2.Bタイプ・・・血行不良によるくまをメイクで消す方法
血行不良によるクマは、オレンジ系の赤みのあるコンシーラーとベージュ系のコンシーラーのダブル使いで目立たなくできます。
①まず、クマの部分からはみ出さないようにオレンジ系のコンシーラーを塗ります。上から指で軽く押さえて定着させます。その際、他の範囲にコンシーラーがはみ出さないよう注意します。
②肌より明るいベージュ系のコンシーラーでクマの範囲から5ミリ程度外側まで広範囲に塗ります。境界線を中心に指で軽く馴染ませます。
④最後に光沢のある仕上げ用パウダー(あまりラメの入っていないもの)を目の下全体にブラシで軽くのせて完成!
とてもナチュラルに消すことができました!
5-3.Cタイプ・・・たるみによるくまをメイクで消す方法
たるみによるクマは、コンシーラーを使う位置に注意します。通常通りファンデーションを顔全体につけたあと、コンシーラーを使います。色味は肌の色より2トーンくらい明るめがお勧めです。
①まずは、両目の目頭からナナメ下に向かってコンシーラー塗ります。
その後、指でベースのファンデとなじませます。このとき、なじませすぎないようにします。ハッキリとトーンの明るさが目立つことがポイントです。
②次に、目尻の3分の1にコンシーラーを入れます。
同様に軽くなじませます。目尻のくすみが取れ、目のアウトラインがハッキリと際立ちます。
③次に、目の下のたるみのすぐ下、影になっている部分(くまの上)にコンシーラーを入れます。このとき、目の下のふくらみ部分に入れないよう気を付けます。
真正面から見て、「目の下の暗くなっている部分のみ」にコンシーラーを入れ、コンシーラーとベースの境目だけをほんの軽くぼかします。このとき、目の下のふくらみ部分にはコンシーラーが広がらないよう注意します。
<間違ったコンシーラーの入れ方>
この画像では、目の下のたるみ全体にコンシーラーを塗っています。これでは目の下のたるみが余計に目立ってしまいます。コンシーラーを入れる位置にはくれぐれも気を付けましょう。
コンシーラーは目の下のたるみの真下の影の部分と、目頭、目尻のみに入れます。こうすることで、目の下のたるみによるくま(クマ)を目立たなくすることができます。
5-4.Dタイプ・・・混在タイプのくまをメイクで消す方法
さまざまな原因によるくま(クマ)が混在したタイプは、上記A~Cの消し方を参考になさってください。どの部分がどのタイプか分からない場合は、2章の『自分のくまのタイプを確実に見極める方法』を参考になさってください。
この画像の人は男性ですが・・・・
うまくやれば、ここまでくまが消えて、美しくなります。
6.目の下のくま(クマ)解消まとめ
目の下のくまには色んなタイプがあり、それぞれ原因と解消法が違うことをご理解いただけたと思います。まずはしっかりと原因を見極めることが、解消の大切なポイントでしたね。くまの改善までに時間がかかったら、その間はメイクで隠せばよいのです。
そして何より笑顔!笑顔があれば目の下が不思議と明るくみえるものです。悩みを解消して元気な毎日を送ってまいりましょう。
あとは、疲れるとくまができやすくなりますので、朝のうちから一日疲れにくい体になるために『 午後からの疲労感を減らす朝飲むべき手作りドリンクレシピ10選 』をぜひ参考になさってください。
なお、体の中から目の下のくま(クマ)を改善するにはコラーゲンサプリが有効です。
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