ダイエット後の顔のたるみを解消する方法と予防法

↑「顔のたるみ」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

綺麗になりたくて努力をしたダイエット。成功して痩せたのに「急に老けた?どうしたの?」なんて言われてしまったら落ち込んでしまいますよね。

実際に、「ダイエットをしたら顔にたるみができて、老けて見られるようになった」という女性からの相談はたえません。

せっかく頑張って痩せたのに、元通りの若さを取り戻すために再び太るのは残念です。なんとかして美しくなった今の体型をキープしながら、たるみを解消して若々しい顔を取り戻す方法はないでしょうか?

ダイエットで老けてしまうメカニズムに密着した視点から、どのようにしたらたるみを解消していけるか考えていきましょう。

ダイエットによる顔のたるみを予防する方法も合わせてご紹介していきますから、これからダイエットを頑張る!という方も、ダイエットで老けてしまったと悩む方も参考にしてみて下さいね。

↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)

1.ダイエット後の顔のたるみは解消できる

ダイエットをしている女性の画像

肥満体型からダイエットに成功して、お腹の皮が余っている映像や写真を見たことがあるでしょうか。お腹は服を着れば見えない場所ですから、普段は隠すことができます。でもそれと同じ事が、顔に起こってしまったら……。

実のところ、顔もお腹も同じ構造をしていますから、ダイエットをすれば顔にも同様のたるみが出来ることがあります。これがダイエットで老けてしまう主な理由。

特に40代を越えると、綺麗になるためのダイエットでかえって老けてしまうということが起こりやすいようです。

1-1.美容整形は最後の手段

ダイエットでたるんだ顔を美容整形で治す女性の画像

ダイエットで顔のたるみができてしまうと、皮が余ってたるみが深刻になるケースがあります。そのため、ダイエットでたるんだお腹やヒップ、顔などは美容整形で治す!という方もいます。

お腹などに皮が余っていると、だるんと皮膚がぶら下がった状態になりますよね。こうして余った皮を切除して縫合することで、たるみを解消する手術があります。

顔の場合こうした手術にはフェイスリフトと呼ばれる方法が使われることがあります。耳の周辺で皮膚を切除して、引っ張り上げて縫合するのです。

ただしフェイスリフトでリフトアップを行う場合では効果に差は大きく、リスクもまた大きいことを知っておきましょう。手術費用は100万円前後とかなり高額になってきますので、最後の手段として考えた方が良さそうですね。

皮膚の余りが少ない場合は糸リフトなど他のリフトアップ方法もありますが、あまり焦らずにまずはセルフケアでの改善を考えてみて下さい。

1-2.ダイエットで出来た顔のたるみはセルフケアで解消可能

ダイエット後の顔のたるみを解消する女性のイメージ画像

10代、20代ならダイエットでのたるみも皮膚が自然に、かつ順調に回復してくれるためそう悩むことはありません。ですが40代以上になると回復力が衰えているために、ある程度の努力が必要になります。

でも誰でも本来、回復する力は持っているもの。ダイエットによる顔のたるみのメカニズムをしっかり考えて、回復をサポートしてあげれば自分の体は頑張ってくれますよ。

努力と言っても習慣を変えていくだけですから、ダイエットほど大変なことはしません。頑張ってダイエットに成功した方なら、きっと簡単にたるみを解消させることができるはずです。

2.ダイエットで顔にたるみができる原因

ダイエット後の顔がたるんだ女性の画像

せっかくスリムなボディーを手に入れることができたのに、老けて見えるようになってしまうのはなぜなのでしょうか。まずはダイエットによって顔にたるみができてしまうその理由を理解して、対策をとっていきましょう。

2-1.原因①皮膚が余っている

急激なダイエットをすると顔の脂肪が一気になくなります。過度なダイエットをすれば脂肪の減少は早いですが、皮膚はどうなるでしょうか。

たっぷりの脂肪でパンパンに伸びていた皮膚は、脂肪によるハリを失いますから余ってしまうことになりますよね。

通常は脂肪の量に合わせてゆっくりと縮まっていく皮膚も、脂肪の減少スピードについてこれませんから、脂肪だけが減って皮膚の面積は変わらないということが起こるのです。

例えばお腹周りの皮膚は、1年間でおおよそ2センチ程縮まっていくと言われています。つまり1年に2センチ以上痩せれば皮は余る計算になりますね。40代以上になると皮膚の再生速度も落ちていきますから、もっと時間がかかることになります。

もちろん皮が余ってしまえば、皮膚は脂肪の重さを押さえておくことができません。そうしてダイエットによる顔のたるみができあがってしまうのです。

2-2.原因②筋肉や皮膚の弾力が減ってしまった

ダイエットでたるみが出来てしまう理由は、皮が余ってしまうからだけではありません。実は顔をリフトアップさせていた筋肉や皮膚の弾力が失われてしまったことが、深く関係しているのです。

早く痩せて綺麗になりたい!と思うあまりに、過度なダイエットをしてしまうことってありますよね。1食をダイエット飲料だけで過ごしたり、フルーツや野菜、低カロリーの食品ばかりを選んで食べたり、そんなダイエットはたるみをもたらすので要注意です!

そうした過度なダイエットを行うと、カロリー制限によって脂肪がぐんぐん減っていきます。ですが減るのは脂肪だけではないのです。

筋肉が減る!

過度な食事制限によるダイエットでは、脂肪と一緒に筋肉もどんどん減少していきます。もちろん、そうなれば顔の筋肉だって衰えていくことに。もうお気づきかもしれませんが、顔の筋肉がなくなるということは、顔の脂肪を支えてくれる力を失うということです。顔をリフトアップする力がなくなりますから、たるみが出来てしまうのは当然です。

肌の弾力を失う

さらに過度な食事制限でのダイエットでは、筋肉、脂肪と共に肌の弾力線維までも失われていきます。お肌の真皮という場所ではコラーゲンやエラスチンなどの弾力線維が活躍して、ピンとハリのある強い皮膚を形成しています。

ですがそうした弾力線維を作っているのはタンパク質。そう、食べ物です。栄養不足によってコラーゲンが作られなくなれば、お肌はハリ弾力を失うだけではなく再生もしてくれません。余った皮膚が生まれ変わっていくだけの栄養がなければ、たるみは改善できません。

3.顔にたるみが出ないダイエット法を行うことが大切

ダイエットをする女性の画像

40代以上になると、ダイエットでたるみを作らないことは難しいのでしょうか?実際にダイエットで老化をおこさず、美しく痩せた方もいらっしゃいます。たるみを作らないダイエット方法を行って、本当の綺麗を手に入れたいですね。

ではダイエットでの顔のたるみを予防して、綺麗に痩せるにはどうしたら良いのでしょうか?

3-1.急激に痩せないこと

急激に痩せた女性の画像

1ヶ月に○○kgのダイエットに成功!など、巷にあふれるダイエット広告ではいかに早く痩せるかが注目されています。それは多くの人が、一刻も早く痩せたい!という「焦り」を持っているからかもしれませんね。

ですが「なぜ痩せたいのか」その理由を考えてみましょう。女性なら、綺麗になりたいから痩せるという目標を持っている方がほとんどだと思います。

いくら早く痩せてもそのせいで老化してしまっては逆効果ですよね。特に40代を越えれば皮膚が縮んでいく速度もそれだけゆっくりになりますから、無理なくゆっくりと痩せることが大切です。

それでも早く痩せたい!という方は、この後ご紹介する方法をしっかりと守りながらダイエットを進めてみて下さい。

3-2.表情筋トレーニングをしながら痩せる

顔のたるみ体操6

ダイエットをする時は、必ず表情筋のトレーニングをして顔のたるみを予防しましょう。

表情筋トレーニングを習慣化して、必ず毎日行います。ダイエットと合わせて行うことで、皮膚余りによる顔のたるみを引き上げつつ、筋肉が減ってしまわないようにすることができます。

表情筋トレーニングをすると顔のむくみを解消できたり、引き締まることによる小顔効果がありますから、ダイエットにも嬉しいですよね。生活習慣に取り入れることで楽しく行いましょう。

3-3.タンパク質をしっかりとる

タンパク質の画像

ダイエット中でも筋肉や肌の弾力線維を作ってくれるタンパク質を、しっかり食べるようにして下さい。タンパク質は肉や魚、大豆、卵などにたくさん含まれています。

お肉を食べたら太ってしまうんじゃないの?と思うかもしれません。ですが、お肉と野菜だけを食べて痩せた!というダイエット方法が注目されるほど、肉は太る食材ではなくダイエット中も重要な栄養素であることが新常識となっています。

タンパク質をとらずに脂肪と一緒に筋肉を減らしてしまえば、たるみが発生するのは当たり前です。それに筋肉が減ってしまえば体の代謝能力まで極端に下がってしまいますから、太りやすい体ができあがってリバウンドもしやすくなってしまいます。

またタンパク質をとらないとメンタルも不安定になってしまいますから、ダイエット中のイライラを起こしてダイエットを続けることができず、挫折をしたりリバウンドもおこしやすくなります。

ダイエットによる顔のたるみを起こさないためにも、スリムな体型をキープするためにもタンパク質は欠かさないようにしましょう。

筋肉を作るためにはビタミンCなどのビタミン類も欠かせませんから、野菜も積極的にとるようにして下さいね。

4.ダイエットが原因でたるみが出来た場合の対処法

ダイエット後の顔のたるみに悩む女性の画像

3章ではたるみを起こさないダイエットの方法をご紹介しました。しかしすでにダイエットによるたるみが出来てしまったという場合は、どうしたら良いのでしょうか?

4-1.顔のたるみ解消は表情筋作りが鍵!

ダイエット中にたるみを予防する方法と、ダイエット後のたるみ解消方法に大きな違いはありません。40代を越えると皮膚を再生させて余った皮を縮めるのは大変ですし、かなりの時間がかかります。

けれど筋肉はトレーニングすることで、たるみに対して目に見える効果を出すことができます。ですから、いかにして顔の筋肉を作るかが、たるみ解消のキーポイントとなってきます。

表情筋の画像

~たるみ解消のキーポイント~

・表情筋トレーニングで顔を持ち上げる力を強化する

・タンパク質とビタミンCをとって筋肉作りをサポートする

せっかくスリムになったのですから、たるみも解消して美しく若々しい笑顔を作れるようにしましょう。落ち込んで暗い顔ばかりしていると、表情筋が衰えて老化が進んでしまいますよ。普段から口角を上げて過ごすことも大切です。

にこやかな顔をしているだけで、表情筋が刺激されるだけではなく脳にもポジティブなホルモンが分泌されて、明るい気持ちで頑張ることができるようになります。

5.ダイエットで出来る顔のたるみと、鍛える表情筋の種類

ダイエットに成功したと思ったら、出来てしまった顔のたるみ。一体どんな部分にたるみは現れやすいでしょうか?ダイエットでよく出来る顔のたるみ別に、鍛える筋肉を選んでいきます。

5-1.ブルドッグ顔を作るマリオネットライン

ダイエットをしたら、ブルドッグのように両頬から口元にかけてたるみができてしまったと悩む女性は多いです。このブルドッグのようなたるみは、口元にいわゆるマリオネットライン呼ばれる老化現象を起こします。

このマリオネットラインを消すためには、「内側翼突筋(ないそくよくとつきん)」「外側翼突筋(がいそくよくとつきん)」といったフェイスラインの表情筋を鍛えましょう。また、口の周りの口輪筋(こうりんきん)を鍛えることも大切です。

内側翼突筋の画像
内側翼突筋(ないそくよくとつきん)

外側翼突筋の画像
外側翼突筋(がいそくよくとつきん)

口輪筋の画像
口輪筋(こうりんきん)

5-2.ほうれい線をつくる頬のたるみ

顔の真ん中部分にあたる頬のたるみは、ほうれい線を深くします。とてもたるみを起こしやすい場所でもありますし、ほうれい線が目立つようになると老けて見えます。

この部分の筋肉を鍛えて、真ん中の頬をリフトアップさせましょう。「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」と「小頬骨筋(小胸骨筋)」のトレーニングが効果的です。

大頬骨筋の画像
大頬骨筋(だいきょうこつきん)

小頬骨筋の画像
小頬骨筋(小胸骨筋)

6.たるみ予防&解消のためのトレーニング方法

ではいよいよ、たるみ解消のトレーニングを実践していきましょう!覚えてしまえばテレビを見ながら、家事をしながら、お風呂に入りながらなどいつでもできるようになります。

6-1.翼突筋を鍛える表情筋トレーニングの方法

あごの翼突筋(よくとつきん)を中心に鍛えると、ダイエットでたるんでいたフェイスラインがキュッと引き上がります。

あごの翼突筋を鍛えよう

1、口角を限界まで片方に寄せる。5秒キープ  

口を寄せた反対側のアゴのライン(フェイスライン)がはっきりと出るように、しっかりと口を片側に寄せます。

顔のたるみ改善トレーニング画像1

2、反対も同様に。口角を限界まで片方に寄せる。5秒キープ

顔のたるみ改善トレーニング画像2

回数・・・2セット 1日1回

口を横に寄せると、ほうれい線の溝が深くなります。線として定着しないよう、人差し指を溝に当て、ほうれい線ができないよう予防します。ただし、指で無理に口角を引っ張り上げないよう注意しましょう。

このトレーニングは、内側翼突筋(ないそくよくとつきん)、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)など、顔の下半分の多くの筋肉を鍛えます。また、あごは効果の出方が早く、毎日きちんと続ければ、10日程度でフェイスラインのたるみが解消されるのが分かるでしょう。

6-2.口輪筋を鍛える表情筋トレーニングの方法

口の周りを囲んでいる口輪筋からは、あらゆる表情筋が放射状に伸びています。この部分を鍛えることは、顔全体の筋肉に影響を与えることにもなります。

口周りを取り囲んでいる口輪筋(こうりんきん)を鍛えよう

1、上のくちびると下のくちびるを押し合う。10秒キープ

ほうれい線を消すトレーニング画像1

2、表側にくちびるを思い切りだす。5秒キープ

ほうれい線を消すトレーニング画像2

3、次は内側にくちびるを思い切り巻き込む。5秒キープ

ほうれい線を消すトレーニング画像3

●回数・・・2セット

 

6-3.大頬骨筋と小頬骨筋を鍛える表情筋トレーニングの方法

大頬骨筋と小頬骨筋を鍛えて、顔の真ん中部分のたるみを解消していきます。

頬の筋肉を鍛えよう

1、軽く口をとがらせます

2、上の歯ぐきをむき出すようにしながら頬の上部にぐっと力を入れます。

頬を高くするトレーニング解説画像 頬を高くするトレーニング詳細解説の画像

●時間・・・頬上げを1分間継続 → 鼻の下のばし5秒間。 1日1回

 

●トレーニングのコツ・・・頬は真上に向かって上げます。黒目の下に頬を近づけるつもりで。

頬を高くするコツの画像
真上に向かって上げる

●1分間、頬を上げ続けると、頬の筋肉である大頬骨筋(だいきょうこつきん)、小頬骨筋(しょうきょうこつきん)が引き上がります。顔の中心部の頬が上がると、見た目にも、とても若返ります。

頬の筋肉は広範囲のため鍛えるのに少々時間がかかり、効果は3週間目から感じることが多いです。

7.まとめ

以前は「どれだけ早く痩せることができるか」ということに注力されてきたダイエットも、現在では「いかに健康的で美しく痩せるか」にシフトされてきたような気がしています。

美しさを手に入れたい女性にとって、「ただ痩せればいい」というダイエット方法はもう古いのですね。

ダイエットではスリムになることができるけれど、美容にとっても健康にとってもデメリットが大きいということが理解されるようになったのかもしれません。

海外の有名女優やモデル、美しさを維持し続けるセレブたちも、今や健康的に美しく痩せるダイエット方法を日頃から実践しています。この記事を参考に、本当の美しさを手に入れていただければと願っています。

なお、かなり急激に短期間で痩せてしまい、顔の皮膚がたくさん指でつまめるほどにたるんでしまった場合は、自力での改善が難しい場合があります。できるだけセルフで改善する方が良いのですが、この記事でお伝えした方法を試しても改善しない場合は、整形も視野に入れましょう。

ただし、整形には必ずリスクが伴います。『 顔のたるみを整形でとる|費用と失敗のリスク・ダウンタイム 』を参考にしてよく考えることが大切です。

また、たるみには外側だけでなく、内側からもアプローチすると早く効果が見えます。『 美肌サプリランキング|人気おすすめ品と効果的な組み合わせ 』も併せて参考になさってください。

↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)

 

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実践された方からの(比較画像満載) 嬉しいお便り
●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。