↑「ほうれい線」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)
老けて見えるほうれい線を改善したくて、若返るためにエステサロンに行ってみよう!と思ったことがある方は多いと思います。エステサロンを利用する場合、一番気になるのは、果たしてエステでほうれい線が消えるのかどうか?ということでしょう。
一言で「ほうれい線」といっても、人それぞれ年齢も違えば、ほうれい線の深さも違う、そしてほうれい線が出来た原因も違います。実は、エステで消えるほうれい線と消えないほうれい線があります。
ほうれい線の状態によってはエステではなく、美容皮膚科、美容クリニックに行った方が良いこともあります。せっかくエステに行ったのに、ほうれい線が改善しなかった、ということは避けなければなりません。
この記事では、エステで消えるほうれい線と、エステでは消えないほうれい線の見分け方と、ほうれい線に向くエステサロンのメニューについてお伝えいたします。
↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)
目次
1.ほうれい線はエステで消えるものと消えないものがある
ほうれい線によっては、エステに行っても消えないことがあります。まずは、現在の自分の目的が達成されるのかどうか、その可能性をしっかりと頭に入れて、エステを利用する必要があります。
近年、美容クリニックの若返り施術の種類の増加と、低料金・短時間の手軽のものが増えてきたことで、「アンチエイジング」イコール「エステサロン」という考えは無くなってきました。
美容外科と皮膚科の間のような「美容皮膚科」という分野が登場し、なおさら、美容施術に対しての障壁が低くなりました。エステの立ち位置が以前とかわってきたようです。
ただし、エステサロンは、美容クリニック、美容皮膚科では得られないメリットもたくさんあります。ほうれい線を消したいけど、美容医療に頼るのや嫌だ、自然に改善したいという方にはとても良いと思われます。
1-1.ほうれい線によっては美容皮膚科の方が良い場合もある
ほうれい線によっては、エステサロンより美容皮膚科の方が合っている場合があります。
ところで、エステサロンと美容皮膚科との違いをご存知ですか?実は明確な違いがあります。それは取り扱う機器や薬剤のパワーの違いです。パワーが大きいほど効果が高くなります。
美容皮膚科はエステサロンと違い、医療機関です。美容皮膚科もエステサロンも美容を目的とした施設ですが、主に治療を目的としているのが美容皮膚科で、リラクゼーションや現状維持(今後老けにくくする)を目的とするのがエステサロンという位置づけです。
1-2.エステサロンと美容皮膚科の違い
エステサロンと美容皮膚科、両者のホームページを見ると、一見似たメニューが沢山あります。この2つの大きな違いは何なのでしょうか?
美容皮膚科は医師が指示を出した治療、エステサロンはエステティシャンの手技がメイン
美容皮膚科は医師の指示で治療するのに対し、エステサロンはエステティシャンが行う手技が中心です。
角質を取って肌のターンオーバーを促すケミカルピーリングは、エステサロンで使用できるのは、濃度が5%までにとどまります。しかし美容皮膚科では最大濃度50%まで使用できます。
またよく知られている脱毛も効果の高い医療レーザーをエステサロンでは扱うことができず、電気やフラッシュライトでの脱毛となります。
美容皮膚科がエステサロンより優れているとはいえない
とはいえ、すべてにおいて美容皮膚科の方が優れているということでは決してありません。美容医療は効力の強い治療を行う分、人によっては副作用がでたり体質に合わない可能性も大きくなります。また、治療の種類によってはダウンタイムがあったり、少なからずリスクを伴うこともあります。
エステサロンにあって美容皮膚科ではあまり得られないものは、何よりリラックス感です。室内の雰囲気もエステサロンの方が気配りがしっかりしていることが多いです。優雅な空間で心も肌も癒されながら、じっくり美容のケアをしたいという希望を叶えてくれるでしょう。
ただし、ほうれい線を消す、という目的でしたら、ここは慎重になりましょう。一般のエステでは改善できないほうれい線もあるからです。次の2章で、エステで消えるタイプのほうれい線なのかを見極める方法についてお伝えします。
2.エステを利用する前にほうれい線のタイプを見極める
それでは、鏡でほうれい線をよく見てください。消える可能性があるほうれい線ならエステに行くことに意味があります。エステで改善できる見込みのあるほうれい線なら、よりナチュラルにほうれい線を消したい!という望みが叶うかもしれません。
もし、残念ながらエステで消えないタイプのほうれい線だった場合は、別の方法を考えましょう。
2-1.エステで消えるタイプのほうれい線
それでは、エステサロンで消える可能性のあるほうれい線の例を見てみましょう。ご自身のほうれい線と比べてみてください。
乾燥が原因のほうれい線
上の画像は、主に乾燥によるほうれい線ができている例です。乾燥がひどくなればなるほど、ほうれい線が深くなります。
なぜ乾燥がほうれい線に?と思うかもしれませんね。実はお肌は水分などのうるおい(バリア機能)によって老化の原因からもしっかりと守られているんです。
<肌のバリア機能>
・水分の蒸発を防ぐうるおいのベール「皮脂膜」
・細胞内をうるおいで満たす「天然保湿因子(NMF)」
・細胞と細胞の間にはさみこむようにして水分をがっちり保持する「セラミド(細胞間脂質)」
お肌の一番上にある角質層では、この三大保湿因子がうるおい状態を保ってお肌をガードしています。ラメラ構造と言われるミルフィーユのような形状を作っているセラミドや脂質は、まさにお肌の防壁。
バリア機能となって私たちの肌を紫外線やアレルギー物質などの、さまざまな老化原因ダメージから肌を守っています。
ところが乾燥によって水分バランスが崩れると、肌表面が毛羽立って老化原因から守ってくれるバリア機能が壊れてしまいます。一生懸命保湿をしているのに、肌から水分がどんどん蒸発してしまうのはこのせい。
水分を失った肌はうるおいによるふっくら感を失うため、乾燥によるしわや折り目が付きやすくなります。
うるおいによるバリア機能が壊れてしまうと、外側からのダメージが肌の弾力を作る繊維にまでアタックしてハリがなくなり、ほうれい線部分にもさらにしわが目立ちやすくなってしまうのです。
こうして乾燥肌が進行したことによるほうれい線は、しっかりケアをしないと消えにくいほうれい線に変化してしまいます。水分はお肌のハリをふっくらと底上げしてくれますから、進行してしまう前に深い保湿を行ってバリア機能を維持する必要があるでしょう。
乾燥タイプのほうれい線は、エステでしっかりと保湿することで、改善する可能性が高いです。保湿メインのメニューを選ぶと良いでしょう。
初期のたるみが原因のほうれい線
こちらは加齢により頬のたるみと、ほうれい線周りの肌弾力低下でほうれい線ができているタイプです。加齢が原因の場合は、エステだけでの改善は難しいのですが、まだ比較的若い年齢であることから、軽いリフトアップのエステ術で、改善する可能性があります。
笑顔が原因のほうれい線
こちらのほうれい線は、笑顔が多い人によく出来るタイプです。ほうれい線といえない程度のものですが、口の下側にも折り目が伸びているので、若くても気にする人は気になるでしょう。
笑顔が多いのは良いことです。基本的にこの口横のシワは老けては見えないので、悩む必要がありません。
ただ、こちらを「消える可能性があるほうれい線」の分類に入れたのは、エステで肌の手入れをすることにより肌に光沢感を与えることができるからです。肌がピカっと光れば、ほうれい線の溝がテキメン目立たなくなります。ほうれい線は肌にツヤがないと目立つのです。
2-2.エステで消えないタイプのほうれい線
次に、エステサロンでは消えないほうれい線の例です。
頬のたるみが進行しているほうれい線
上の画像のように、頬のたるみが進行している場合は、エステでの改善は難しいです。頬のお肉がほうれい線の真上に乗っており、口横からアゴにわたってシワが深くなっています。エステでの保湿や軽いリフトアップ程度では、満足した結果が出ません。
骨格が原因のほうれい線
こちらは、若くてもほうれい線ができる例です。骨格的に口周りが前に少し出っ張っています。
こちらは口元の拡大写真です。口を動かすたびに口横に負担が生じるため、若い頃からほうれい部分に折り目が付きやすいのです。ほうれい線の原因が骨格ですので、エステでお肌のお手入れをしても、ほうれい線の溝は改善しません。
顔の脂肪が少ないタイプのほうれい線
次はこちら。顔の脂肪が少ないタイプのほうれい線です。脂肪が少ない分、皮膚が余りほうれい線が刻まれやすいのです。
エステでは顔をふっくらさせるよりシャープになることが多いです。このタイプの場合は、顔に脂肪を付ければほうれい線が薄くなります。しかしエステで顔に脂肪を付けることはできないので、エステに通ってもほうれい線は改善しません。
このように、エステでは改善しないほうれい線の場合は、次の3章「エステで行うほうれい線を消すメニュー」を飛ばして、第4章『 エステで消えないほうれい線は美容クリニックか表情筋エクササイズがおすすめ 』に進んでください。
3.エステで行うほうれい線を消すメニュー
ほうれい線がエステで消えるタイプと分かったら、さっそくエステサロンに行ってみましょう。ほうれい線の改善にお勧めのメニューと目安の金額をお伝えします。
3-1.最新機器を組み合わせたメニュー
超音波+EMS+高周波+LEDなど、最新機器を組み合わせたメニューです。表皮や真皮の浅い部分を刺激して、コラーゲンの生成を促します。ただし機器のパワーは美容クリニックのものより劣ります。
超音波
ジェルを塗って肌に超音波による振動を送り込みます。肌の奥深くの細胞ひとつひとつにはたらきかけるので、新陳代謝が高まって血流がよくなることで肌本来の回復力が高まります。
EMS
筋肉部分に専用のシートを貼り、微弱な電流刺激を流すことで筋肉を鍛えることができるのがEMSです。表情筋にはたらきかけてリフトアップをはかります。
ただし筋肉はトレーニングを続けないと簡単に衰えるものですから、その場だけの施術ではカバーできない部分もあるでしょう。
高周波
美容の根本である細胞にはたらきかけてくれるのが高周波です。高周波によって体の内部からジュール熱が広がることで、細胞が活性化して本来の若々しさを呼び戻します。
血流やリンパの流れ、筋肉にもはたらきかけることが可能。細胞が活力を取り戻すことで、コラーゲンなどのハリや弾力を作る成分の生成を促進するなど、細胞レベルからほうれい線にアプローチすることができます。
LED
LEDでの施術では、光を当てることによって肌細胞を活性化させます。LEDの光照射による美容へのアプローチは、NASAの研究によって開発されたのがはじまりだそうで、現在も大きな成果をあげているそうです。
その中でも赤色LEDは肌の細胞にはたらきかける光。細胞レベルから肌の弾力を強くすることでたるみのリフトアップをはかるため、ほうれい線の改善にも活躍します。
料金の目安
50分 9,000円
60分 12,000円
体験コース 3,000円(30分程度 その後本契約のアドバイスあり)
3-2.イオン導入メニュー
イオン導入では、電気の反発し合う力を使って、イオン化した美容成分を真皮まで浸透させます。肌の表面に塗るだけでは、皮膚の深部に浸透せず有効成分が届きません。
肌の角質層より下にはバリアゾーンがあり、水分など外側からの異物が通過しないようにできているのです。そのため、化粧水や美容液などの美容有効成分は肌の深部まで届かないようになっています。
もしこのバリアがなかったら、私たちの体の内部にはお風呂のお湯も異物も全て浸透してしまい、悪いものまで簡単に入り込んでしまいますよね。そこで微弱な電流を流すことによって、より深く、より多く、肌の奥まで美容成分を浸透させていくことができるようにしたのがイオン導入です。
肌に塗る美容液は、ビタミンC誘導体、プラセンタ、トラネキサム酸などがあります。ほうれい線には、コラーゲンの生成を促すビタミンC誘導体がおすすめです。ビタミンC誘導体は美白にも有効です。
料金の目安
60分 15,000円
70分 23,000円
体験コース 3,000円(30分程度 その後本契約のアドバイスあり)
3-3.手技がメインのメニュー
これぞエステサロンの醍醐味!といえるのは、「手技」をメインとしたメニューです。手技がメインの場合は、サロンによって異なりますが、だいたい次のような流れとなることが多いです。
<エステサロンの手技がメインのメニューの流れ>
1.カウンセリング
2.フットケア
3.クレンジング
4.デコルテ洗浄
5.フェイシャル洗浄
6.デコルテトリートメント
7.フェイシャルマッサージ
8.タッピング(吸引・振動)
9.マスク
10.ヘッドケア
料金の目安
70分 15,000円
体験コース 9,000円(本コースと同じ70分、その後本契約のアドバイスあり)
4.エステで消えないほうれい線は美容クリニックか表情筋エクササイズがおすすめ
第2章でエステサロンでは消えないほうれい線だと分かったら、エステ以外の方法でほうれい線を改善しましょう。ほうれい線が消える!とエステに期待したけど、がっかりすることになる可能性が高いからです。
リラクゼーションのために行く、ぐらいの軽い気持ちが良いです。実際、ほうれい線への効果はさておき、気持ちが良いものです。
エステで効かないほうれい線には、美容クリニックか表情筋エクササイズがお勧めです。
4-1.美容クリニックでほうれい線を改善する
ここで言う美容クリニックとは、「美容皮膚科」と、「美容外科」の両方を指しています。美容クリニックでほうれい線を消す施術には、ダウンタイムが短いものや長いものがあり、料金もお手軽なものから、お高いものまでさまざまです。
美容クリニックでほうれい線を消す方法は「 ほうれい線を美容整形で改善|失敗しないポイントと費用 」に詳しく書いていますので、参考になさってください。
4-2.表情筋エクササイズでほうれい線を改善する
自分のほうれい線はエステでは効果がない、と分かっても、人工的な施術に抵抗を感じる方もおられるでしょう。そのような方は、顔のたるみを引き上げる表情筋エクササイズがおすすめ。
表情筋を鍛えて頬を引き上げると、ほうれい部分の負担が取れ、ほうれい線が目立たなくなります。
表情筋エクササイズでほうれい線を改善する方法は、「 ほうれい線を消す表情筋エクササイズの効果的な方法 」に詳しく書いています。ぜひ参考にしてください。
5.まとめ
エステは1回が高額な場合が多く、また効果を出すためには月2回が理想的なことから、長く通えばそれだけ高額になります。
エステサロンでしか得られないメリットと、ほうれい線の改善が出来る可能性があるかどうかをしっかりと考えて、かしこく利用しましょう。
なお、ほうれい線をできにくくするにはどうしたらよいか?も気になりますね。日常生活での習慣で無意識にほうれい線をつくっているかもしれません。ほうれい線を予防することも大切です。『 ほうれい線を日常生活で予防する方法7選 』も併せて参考になさってください。
↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)
最新情報をお届けします
Twitter で若見えラボをフォローしよう!
Follow @tarrumi