↑「目の下のたるみ」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)
いろんなケアを試してみたけれど、なかなかしつこいのが目の下に出来るクマ!目の下にどんよりとしたクマがあると、顔のトーンが暗くなって疲れた顔に見えたり、場合によっては年齢よりもずっと老けて見られることになってしまいます。
目の下のクマは10代、20代など比較的若い頃からできるものです。ですが30代半ばくらいになると加齢も加わってクマの状態が悪化していくことも。
クマがあると「なんだか疲れている?」と周りの人に心配されてしまったり、「老けた?」と思われてしまいがちですから、なんとか改善させたいですよね。
この記事ではクマのタイプ別に、その治療法とメリット・デメリットをご紹介します。活き活きとした明るい目元を取り戻したい方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
1.クマの治療は皮膚科でできる
どうしても治らない目の下のクマは、皮膚科で治療してもらうことができます。
皮膚科と聞くと、皮膚疾患や皮膚の疾病を治す場所というイメージを持つ方もいますよね。もちろん目の下にできるクマは誰にでも起こるもので、病気ではありません。ですが、美しくあることを目的としている美容皮膚科なら、その名の通り「美容」の悩みに力を入れてあなたの「美しくありたい」という気持ちに寄り添ってくれます。
皮膚科でクマの治療をしたいという方は、美容皮膚科を選ぶと良いでしょう。
美容皮膚科ではお薬の処方だけではなく、注射・注入治療やレーザー治療など、最先端の医療を使った様々な方法での治療を受けることができます。しっかりとした診察、カウンセリングを行い、それぞれのクマにあった治療をしてくれるクリニックを見つけて下さい。
なお、目の下のたるみを解消するためにやるべき3つのセルフケアとしてまとめた『 目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア 』も参考にしてください。
2.美容皮膚科で行うクマのタイプ別治療法
クマには大きく分けて次の3種類のタイプがあります。
・目の下のたるみによる影がクマになっている「黒クマ」
・メラニンが色素沈着してしまうことでできている「茶クマ」
・血行不良によるうっ血が透けて見えてしまっている「青クマ」
それぞれにクマができてしまった原因が異なりますから、治療法も変わっていきます。
それでは、それぞれのタイプのクマにどんな治療が行われるのか解説していきましょう。
2-1.黒クマの治療
黒クマは目の下のたるみによってできた影です。私たちの眼球は眼窩脂肪(がんかしぼう)という柔らかな脂肪によって包まれています。クッションの役割をして眼球を守ってくれている眼窩脂肪ですが、困ったことに加齢などによって前に飛び出してしまい、たるみになってしまうことがあるのです。
遺伝的な顔の形状によって眼窩脂肪が飛び出しやすい人がいるため、20代など若いうちから黒クマができる人もいます。そして30代を越えるとたるみが進行し、年齢よりも老けて見られるようなクマになってしまうんですね。
影になった部分が「黒クマ」
こうした黒クマはどんな方法で治療が行われるのでしょうか。代表的なものをあげていきましょう。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸は元々皮膚の内側に存在して、うるおいで満たしながら肌のハリを作っている成分です。黒クマがある人は鏡をよく見てみましょう。たるみの下にくぼんだ部分があり、そこに影ができていませんか?
このくぼみをヒアルロン酸で満たしてハリを作り、たるみの下の影を消すのがヒアルロン酸注入による黒クマ治療です。
眼窩脂肪溶解注射
眼窩脂肪を溶かす成分を注射することで、飛び出してたるんだ部分の脂肪を減らして黒クマを消す治療法です。通常の眼窩脂肪の脱脂は下瞼の内側から脂肪を取り出す切開手術ですが、脂肪を分解する成分を注入することによってメスを使わずに黒クマを治療します。
テノール
テノールでは高周波をあてることで脂肪層まで温めることができます。高周波の熱によってコラーゲンの生成が促進され、肌にハリが生まれることでたるみがリフトアップします。黒クマ治療ではメジャーな治療方法で、青クマにも有効です。
2-2.茶クマの治療
目をこすってしまいがちな人の悩みに多いのが茶クマ。茶クマはメラニンによる黒ずみが目の下で色素沈着を起こしている状態です。メラニンと言えば紫外線によって発生するイメージが強いですが、外部刺激から肌を守るためにできるもの。そのため、こすったりする刺激だけで茶クマができてしまいます。
また、アイメイクが落としきれずに残ってしまうことで色素沈着がおこり、茶クマができることもあります。
では皮膚科での茶クマ治療にどんなものがあるのか、見ていくことにしましょう。
ハイドロキノン
ハイドロキノンはイチゴなどのベリー類やコーヒーなどに多く含まれている天然の成分。皮膚科ではこのハイドロキノンの濃度の高い塗り薬を用いて、茶クマの治療をすることがあります。
・メラニンを作る「チロシナーゼ」の働きを阻害する
・メラニンを作る工場である「メラノサイト」を減らす
ハイドロキノンにはこのような作用がある、美白効果のかなり強いお薬です。効果が高い分、副作用やリスクもありますので皮膚科医の先生の指導のもと使用するのがよいでしょう。
レーザー治療・光治療
ジェネシス、Qスイッチなどのレーザー治療、ライムライトなどの光治療など、最新の医療機器を使って茶クマを治療することができます。
シミの治療によく用いられる方法で、色素沈着部分にメラニンや色素沈着に反応するレーザーや光を照射させて、メラニンを分解したり色素のたまった角質を排除。短時間で茶クマをとりのぞきます。
ケミカルピーリング
酸を塗ってメラニンを含んだ古い角質を取り除くことで、茶クマを治療します。
古くなった余分な角質を除去すると、クマ部分がターンオーバーをしやすくなり、メラニン色素をスムーズに排出できるようになります。そのため徐々にクマ部分の色素沈着は薄くなり、茶クマが治って目元が明るくなります。
2-3.青クマ治療
目の下にある眼窩脂肪はとてもうっ血しやすい部分。目の下は皮膚もとても薄いため、血行不良によるうっ血状態が透けて見え、青クマができます。
現代ではスマホやパソコンの使用が多く、目も疲れやすいですよね。また寝不足や冷え、疲労、ストレスなどでも血行不良が起こって青クマがとてもできやすくなります。クマができると「疲れているの?」なんて思われてしまうのはこういった青クマのためです。
ではこうした疲れ顔の象徴、青クマはどうやって治療していくのでしょうか。
レーザー治療
青クマの治療にもまたレーザー治療が適しています。この場合、メラニン色素を分解する目的のレーザーではなく、皮膚の組織の回復や治癒力を促すようなレーザー治療を行います。そうしたレーザー治療で目の下の皮膚が健康な状態に導かれますので、ハリがでて代謝が高まり、血行も改善されて青クマが治ります。
2-4.混合タイプのクマ治療
クマに悩んでいる人の中には、黒クマ、茶クマ、青クマが混合したタイプのクマを持っている人も多いですよね。いくつかのタイプのクマが重なっている場合は、ひとつを改善しても症状が残ることがあります。そのため、多角的にクマを改善できる治療法が有効です。
PRP療法
自分の血液に含まれる血小板を注入することで、組織を修復して血管や皮膚を再生させることができます。このPRP療法は黒クマ、茶クマ、青クマ、3種類全てのタイプに有効なので、混合タイプのクマにも高い効果を発揮します。
3.自分のクマがどのタイプかチェックしましょう
3タイプあるクマのうち、自分のクマがどのタイプなのか把握していますか?クマは複数のタイプが混合して重なっている場合も多いので、自分が思っていたタイプだけではなかった!なんていうことも十分にありえます。
まずは自分のクマがどのタイプか、自己診断しておきましょう。
3-1.クマのタイプの見極め方
クマをチェックする時、目の下にふくらみのある人は黒クマの影によって見分けにくいことがあります。
自分の顔を上から見ると影が濃くなって判断するのが難しくなりますので、正面よりやや下から観察して下さい。
正面や下側から光をあてた時にクマが薄くなるようであれば、それは影による「黒クマ」です。光で薄くはなるが消えないという場合は、他のタイプとの混合かもしれませんから、引き続きチェックを続けましょう。
目の下の皮膚を優しくひっぱってみて下さい。この時、茶色いかなという部分が皮膚と一緒に移動して消えなかった場合は「茶クマ」です。
目の下の皮膚を優しくひっぱった時に、クマが薄くなったり肌色に変化した場合は「青クマ」である可能性が高いでしょう。青クマは蒸しタオルなどで血行を改善した時にも薄くなるという特徴があります。
4.信頼できる病院、医師を見つけましょう
目の下は皮膚が薄くとても繊細な部分です。そのため信頼できる医師を選ぶことがとても大切。周囲の人で美容皮膚科に行ったことがある人がいる場合は、その医院の話を聞いてみるのも良いでしょう。
診察を受けてみて、治療方法にリスクやデメリットは全くないと強調された場合は問題があるかもしれません。
目の下はとてもデリケートなため、ヒアルロン酸注入などの処置は高い技術が必要になってきます。注入などを行う場合は特に、信頼できる医院を見つけることが重要です。
高い技術を持った医院や医師の見つけ方は『 自分にあった腕の良い美容クリニック選びの手順 』を参考になさってください。目の下のたるみについて書いてある記事ですが、良い医師の選び方は同じです。
5.各治療のメリットとデメリット
皮膚科でのクマの治療はメスが使われませんから、処置が早く簡単に済むものが多いです。ですが、それぞれにメリットとデメリットがある場合がありますので、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
5-1.ヒアルロン酸注入のメリットとデメリット
ほんの数分の治療で即効性があり、処置が終わった後すぐに若返った目元を確認できることは嬉しいメリットですよね。
稀に内出血を起こすことがある以外はほとんどダウンタイムがなく、内出血もほぼコンシーラーで隠せる程度で、通常は数日程度でおさまります。
デメリットとしては、自分の思っていたのと違うデザインになる場合があることでしょうか。ですがヒアルロン酸注入は、気に入らなかった場合は溶かすことができるので、処置後に修復することが可能です。
『 目の下のたるみをヒアルロン酸注射で取る|値段とメリット・デメリット 』で目の下のたるみへのヒアルロン酸注入の詳細をお伝えしていますので、検討されている方は参考になさってください。
5-2.眼窩脂肪溶解注射のメリットとデメリット
脂肪溶解注射は、切らずに脂肪を減らせるというメリットがあります。しかしダウンタイムが大きく、腫れることも多い治療でした。
昨今では腫れが少なくダウンタイムが少ない治療法も出てきました。
しかしリスクが大きいというデメリットがあります。脂肪が減った分だけ皮があまって、余計にたるみが出てしまったという声も少なくありません。
5-3.テノールのメリットとデメリット
テノールの施術は熱で行うため、痛みがほとんどありません。ダウンタイムもありませんが、熱のために一時赤くなる場合があります。
軽度の場合1回の治療で完了することもありますが、多くの場合、複数回受けなくてはならないというデメリットもあります。おおよそ、1週間~10日感覚で5回くらいの治療になることが多いです。
5-4.ハイドロキノンのメリットとデメリット
ハイドロキノンは塗り薬のため、注入や特別な処置を必用としません。家で手軽にホームケアをすることができます。
ですがハイドロキノンは非常に強い効果のあるお薬ですので、副作用がデメリットとなってきます。体に合わなかった場合は炎症を起こして赤みが出てしまう場合があります。
また、長期の使用で肌が白抜きの状態になってしまうというリスクが多く報告されました。
ハイドロキノンを塗って紫外線を浴びると、色素沈着が濃くなってしまうことがあるため、医師の指示にしっかり従って使用しましょう。
5-5.レーザー治療のメリットとデメリット
レーザーでの施術では、自身のお肌が活力を取り戻して美しく健康になることがメリット。
ダウンタイムは多少出るものと、ほとんど出ないものがあります。
色素沈着をはがすレーザー治療では、数日間小さなかさぶたができることが多いです。かさぶたがはがれるまではおおよそ1~2週間程度の時間が必用になります。
5-6.ケミカルピーリングのメリットデメリット
薄い色素沈着なら肌色をパッと明るくしてくれるのがケミカルピーリングの嬉しいメリット。
徐々に明るくしていきますので、デメリットとしては通院が必用になるということがあげられます。おおよそ5回程度の処置をすることが多いようです。
5-7.PRP療法のメリットとデメリット
どのタイプのクマにも効果的で、傷ついた肌状態を改善してくれることはPRPの大きなメリットです。
ただし血小板が徐々に状態を整えて行くため、効果が出るまでは1~2ヶ月かかります。ダウンタイムの腫れは1~3日程度ですが、内出血が起こった場合は1週間程度の時間が必用になります。ですが内出血はコンシーラーで隠せる程度であることがほとんどです。
費用が高いこともデメリットですが、長期の間、効果を維持できます。
6.まとめ
生活習慣を見直したりと、クマはまず自分で改善を目指すことも可能です。ですが、クマには「黒クマ」「茶クマ」「青クマ」と3つのタイプがありますから、ケアを間違えてしまうと解消していくのが難しくなってしまうんですよね。
何をしても一向に良くならない!というしつこいクマは、皮膚科の医師の助けを借りることも1つの手段だと思います。
治療法には様々な種類がありますから、医師と相談して自分にあった方法を見つけましょう。本来の透明感のある目元を取り戻して、活き活きとした明るい笑顔で毎日を過ごして下さいね。
なお、目の下のたるみが原因の「黒クマ」はクリニックに行かなくても改善できます。黒クマを治療に頼らず自分で解消したい方は『 目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア 』をぜひ参考になさってください。
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