↑「顔のたるみ」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)
最近、鏡を覗き込むたびに気になって仕方ない顔のたるみ。つい、肌を直接触るマッサージをしたくなってくるものです。
数十年前は自分で顔をマッサージすることが必須のような風潮があり大流行しましたが、今は毎日マッサージするのは肌に負担がある、といわれるようになりました。
実際、私も肌のマッサージは効果があっても、力加減が分からずつい強い力でやってしまいがちなので、そのデメリットを避けるため自宅でのマッサージは基本的に反対の立場を取っています。
でも、マッサージをすると顔が温かくなり気持ちが良いのは事実。高い化粧品を使うでもなく、エステや美容整形にも頼らず、自分の力で解消できたら嬉しいですよね。
この記事では、肌に負担を与えずに顔のたるみに効果的なマッサージの方法をお伝えします。きちんとたるみの原因とマッサージの効果、原理を押さえていれば肌への負担も極力少なくて済みますので安心してくださいね。
目次
1.顔のたるみのマッサージは優しくすれば効果が得られる
きちんと毎日、洗顔やお風呂上りのタイミングを利用してマッサージを続けると、ある程度顔のたるみ解消の効果が実感ができると思います。顔のむくみがスッキリするからですね。
ただし、これには条件があります。顔のたるみのマッサージは、あくまで優しくすること!肌に負担を与えては、逆効果になりかねません。
1-1.マッサージの力加減を間違えると顔のたるみを加速させることに
確かに皆さんは、「顔のたるみを解消するためにマッサージするのは逆効果」という話を耳にしたことがあると思います。マッサージは顔のたるみにいいのか、悪いのか?マッサージを始める前にきちんと真実を知りたいところですよね。
ズバリ結論をお伝えすると「マッサージをすれば、顔の代謝アップやむくみの解消が狙える。その反面、乾燥が進行してしまっているお肌にはマッサージによる摩擦がかなりのダメージになるので注意が必要。」ということです。
マッサージによって得られる効果は担保しつつ、きちんと肌の乾燥をケアしながら、お肌に負担のかからない方法、適度な圧でマッサージをしてあげればたるみを悪化させずに効果を得ることが可能なのです。
2.顔のたるみの3つの原因
2-1.顔のたるみの原因を知り正しいマッサージをマスターする
まずは、顔のマッサージ法を知る前に、顔のたるみはどうして起こるのかを把握しておきましょう。
顔のたるみを引き起こす要因は大きく分けて3つあります。
乾燥と老化による肌弾力の低下
1つは『乾燥と老化による肌弾力の低下』です。乾燥によってお肌が本来持っている保湿力やバリア機能が低下し、ターンオーバーのペースが乱れてお肌のハリが失われてたるみが起こります。
また、単純に年を重ねるとお肌の水分や潤い成分であるヒアルロン酸が逃げやすくなり、コラーゲンやエラスチンの生成量もどんどん少なくなってしまいます。これも、たるみができてしまう要因の1つです。
代謝機能の低下と皮下脂肪の蓄積
2つ目は『代謝機能の低下と皮下脂肪の蓄積』。加齢や不規則な生活などで代謝機能が落ちてくると脂肪を燃焼するパワーがどんどん落ちていき、脂肪が蓄積してしまいます。これは体だけではなく顔でも同じことが言えて、顔でその現象が起きるとそれがたるみに繋がるのです。
筋肉量の低下
3つ目は『筋肉量の低下』です。皮下脂肪の増加はもちろん、筋肉量が低下すればするほど表情筋や骨格の支えがなくなるので顔のたるみは形成されてしまいます。
2-2.顔のたるみが定着してしまう悪循環からの脱却を
先ほどお話ししたように顔のたるみの原因は3つありますが、それぞれが深く関連し、悪循環を築いているのも事実です。
●肌弾力が低下してたるみが発生
↓
●代謝機能も低下している状態なのでそのたるみが定着
↓
●筋肉量もないので皮下脂肪を支えられずさらにたるみがさらに悪化
↓
●肌表面にもたるみのあとがシワとなって刻まれてしまう
このように、顔のたるみの要因がそれぞれ複雑に絡み合い、なかなか簡単には改善できない状態に陥ってしまいます。そしてたるみによって皮膚が折り込まれ、最終的に深いシワが定着します。
こうなる前にたるみが発生し続ける悪循環を断ち切ることができればいいですよね。その救世主となるのが顔のたるみを解消する適度なマッサージといえます。
3.顔のたるみに効果的なマッサージの方法
それでは、顔のたるみに効果的なマッサージ方法をご紹介いたします。
3-1.顔の真正面 頬ゾーンをほぐすマッサージ法
もっともたるみが気になる顔の正面のマッサージ法です。顔の広い範囲をしめる頬を中心にマッサージします。まず摩擦の軽減のためにも頬周りに美容液やマッサージクリームを塗って行います。
①両手の指を揃えて手のひらを自分に向けます。手はその状態で、人差し指の指先を目頭に、付け根を小鼻に当てます。ヤッホーと叫ぶ時に手を口に添えるような形をイメージしてください。その状態で頬の上を目頭の下から目尻まで流していくのですが、頬の上を滑らせる時は人差し指から小指までの4本の指を使って流していってください。
②次は頬骨周りをほぐします。①と同様に指を揃えた状態で今度は指先のみを使います。両方の頬に指を置いたら指を上に持ち上げます。この時、顎を同時に引いてください。
手のひらを自分に向けて人差し指から小指までの4本の指を頬に当てます。指はそのままの状態で、くるくるとらせんを描くように口角からこめかみまでマッサージします。
らせんは小鼻からこめかみへ向かって内側から外に向けて円を描いてください。逆向きになってしまうと意味がないのでご注意くださいね。
3-2.目から額まで お顔の上半分のゾーンに効果的なマッサージ方法
たるみと密接な関係があるのが『額』。ここが凝っている人はいわゆる『頭皮』もガチガチに凝っているという人が少なくありません。一見するとこの2か所は顔のたるみとは関係のない部分に思いがちですが、この部分の筋肉は頬の筋肉を上から引っ張って支えている筋肉なので、ここが凝ってしまうと顔にたるみが生じてしまうのです。
①まず、両手をパーの状態にして額に当てます。場所は額の中でも髪の生え際を均等に10本の指で押さえるようにしてください。
②そして、その場で指を上下させます。指を小刻みに動かすのではなく、額に当てたままにして手だけを動かしてください。その動きに連動して目や眉付近の皮膚が上に引っ張られている感覚があれば問題ありません。
③次に眉のマッサージを行います。親指と人差し指と中指の3本を使い、手の向きは、手のひらをご自身に向けた状態で、上に中指と人差し指、下に親指がくるような形で眉頭をつまんでください。その状態で少しずつ眉頭から眉尻までをつまみながら揉み解してください。
④次に親指でグッドサインを作ってください。そのまま、眉頭とまぶたの間の骨のくぼみ部分を押します。この時、机などの安定した場所に座って肘をつき、親指を当てた状態で頭の重みを利用するようにして押すと無理なく行えます。
この時、指に力を入れ続けたまま動かすのは厳禁です。少しずつでも押さえる位置を変えるごとに、頭を上げながら力を抜き、指を移動させ小刻みに押しほぐしていってください。
眉もパソコンやスマホを使う時間が長く、目を酷使している現代人にとっては非常に疲れが溜まりやすいポイントです。ここをほぐしてあげると目の周りの血流も改善されますし、目の下のたるみにも効果的です。
3-3.口周りからあごにかけてのたるみに効果的なマッサージの方法
口周りは日常生活で筋肉を酷使している部分なので、その筋肉の緊張を解きほぐし、休めてあげることと、溜まった老廃物や水分の排出を促すことの2つにより重点を置くといいでしょう。
①まず、手のひらを自分の方に向けます。親指は単独、人差し指から小指は4本を揃えます。その状態で親指の付け根から、母子球の外側を口角の下に当てます。ちょうど小顔に見せる為に両手をフェイスラインに添えるポーズから手を少し上にスライドさせたような形です。
②そのまま、口角を始点にして小鼻の脇まで頬を持ち上げます。そしてそのまま、目尻に向かって頬骨の下をなぞるようにしてこめかみまで手を動かしてください。
③次に、フェイスラインを引き締めます。手のひらを自分に向けて①と同様の形にします。そのまま親指と人差し指の間のVの字になっている部分をフェイスラインに当てます。始点は顎の中央です。手を顔にピッタリと添えていただきますしているようなポーズです。
④フェイスラインに沿って耳の付け根を挟み込み、引き上げるように動かしましょう。このマッサージで老廃物や脂肪、余分な水分の排出を促進します。ここは顔の中でも最下部に位置するゾーンなので、少し強めの力でググッと引き上げるよう意識してください。人によってはゴリゴリとした手ごたえを感じる人もいるかもしれません。
さらに首筋の凝りも解消していきましょう。
①まず右の首筋を流します。正面を向き、左手を右の首筋に当てます。この時、指は人差し指から小指までの4本を揃えた状態にしておいてください。
②この状態で左を向くと耳の付け根から鎖骨に向かう部分の筋が出っ張る角度があるのでそこで動きを止めます。すると、耳の後ろから首、肩にかけて力の入る筋があると思います。その筋と骨の間を4本の指を使って流していきます。始点は耳の後ろから始めて、鎖骨と肩の骨が交わる部分までを流します。あまり圧をかけすぎないようにしましょう。凝りを感じる場合は、押しほぐすイメージで、圧をかけるごとに指を離しながら少しずつ動かしてください。
③最後に首筋のリンパも流します。ここは②でも触れた顔を左右どちらかに傾けると浮き出てくる耳の付け根から鎖骨に向かって出っ張る筋を「胸鎖乳突筋」と言います。この筋肉をマッサージしていきます。今度は右の胸鎖乳突筋には右手を使います。人差し指と中指で胸鎖乳突筋をとらえます。そのまま耳の下から鎖骨へ向かって上から下にマッサージします。
ダイレクトに顎やフェイスラインに繋がるリンパで、ここを流すことで顔のたるみはもちろん、むくみも解消されます!リンパの流れが改善されるので、顔色もよくなりますよ。
4.顔のたるみのマッサージに必要な準備
マッサージをする前に必ず心がけていただきたいことをお伝えします。
4-1.乾いた状態でのマッサージは厳禁!かならず専用のクリームの準備を
マッサージ方法の部分でも触れましたが、素手で何もつけない状態でのマッサージは絶対にしてはいけません!顔の皮膚は体の中でも最も薄い部分です。その分、乾燥もしやすくダメージも受けやすいのです。
マッサージによる摩擦は簡単にシワの原因になってしまうのです。さらにお肌が刺激を感じ取るとメラニンが生成されてしまうため、たるみやシワだけではなく、シミまでも誘発しかねません。必ずマッサージクリームや美容液などを使いましょう。
クリームの質感も水のようにさらさらしたものよりも、なるべくクリーム状のものを選びましょう。(あまり粘度が高すぎるものもよくありませんが。)適度に油分が含まれているものだとマッサージ中に蒸発してしまうこともありません。それこそ、マッサージ専用のものであればお肌に馴染みすぎることもありませんので使いやすいでしょう。
4-2.基本的なマッサージクリームの使い方
マッサージクリームを使うのであればきちんと使い方もおさえておきましょう。
説明書をよく読んで正しく使う
まず、マッサージクリーム(美容液を代用する場合でも)は、各メーカー様々な種類があります。使うタイミングも洗顔後使えるものもあれば、日々のお肌ケアにプラスするイメージで全く別のタイミングでの使用をオススメしているメーカーもあります。
それぞれの製品ごとの使用する順番や、方法はマッサージクリームの効果を最大限に引き出す為にも必ず守るようにしましょう。
指ではなくスパチュラを使う
また、どのメーカーでも共通して言えることなのですが、マッサージクリームをすくい上げる時はできればクリームに指を突っ込むのではなく、専用のスパチュラや、なければアイスのスプーンやカフェにおいてあるようなマドラーを使いましょう。
いくら食べる物ではないとはいえ、化粧品にだって使用期限があります。指が不衛生と言いたいわけではありませんが、化粧品の鮮度を少しでも保つという意味ではきちんと清潔に保たれたスパチュラを使ってクリームを手に取りましょう。なので、多く取りすぎたからと言ってクリームをもう一度容器に戻すのも避けた方が無難です。
適正な使用量は?
使用量も各メーカーの表記に従ってほしいのですが、なければサクランボ大1個分を目安にしてみてください。お肌への摩擦軽減を考えると、あまり少量で済まそうとせず、ちょっと贅沢に多めに使うよう心がけましょう。
そして指に乗せたあと体温で少し溶かしながらお顔に塗布してください。馴染みをよくしてリラックスにもなるので、マッサージ前に手を温めておくのもいいかもしれませんね。
5.顔のたるみにマッサージが効果的な理由
顔のたるみに効果的なマッサージ法についてお伝えしてまいりましたが、ここで改めて顔のたるみにマッサージが効果的な理由をまとめてみたいと思います。
5-1.理由その①血液とリンパの流れを良くしてくれる
血液には食事から摂取したお肌に必要な栄養分を届けてくれる役割があります。さらに血色も良くなるのでお肌自体が明るくなり、パッとした見た目にも若々しくハリ感が生まれやすくなります。
リンパとは血液と同じように全身を巡っている液体のことで、主に老廃物を流すことが役割なのですが、このリンパの流れを良くすることが、顔のたるみをキレイすっきり解消するために外せない第一のステップになります。
5-2.理由その②溜まった老廃物や余分な水分の排出を促してくれる
マッサージで血液やリンパの流れを良くしたあとは、これもまたマッサージで停滞してしまっている老廃物や余分な水分を排出する手助けをしてあげる必要があります。詰まりを解消したとしても、代謝機能の落ちてしまっている状態では自力で老廃物を排出することが難しいからです。
たるみが気になる人ほど、滞りの解消と排出の手助けができるマッサージが効果的なのです。
5-3.理由その③顔のたるみに関係する部分すべてにアプローチができる
自分で行うセルフマッサージのメリットは顔だけに留まらず、顔のたるみに関係しているすべての部分にアプローチができるという点です。たとえば血液やリンパの流れ、リンパ節の滞りなども解消されたとしても顔周りだけのケアをしているようでは意味がありません。
例えるならば長いホースが詰まった時は詰まった部分を解消するだけではなく、きちんと詰まったものを出す出口を確保し、きちんと入口から新しい水を流すことで初めて詰まりが解消されますよね。
これと同じで、いくら顔のたるみが気になるからといって顔だけを重点的にマッサージしたとしても、その顔に流れている血液やリンパは全身を巡っているということを忘れてはなりません。関連する部分の滞りもきちんと解消するためにも、マッサージはたるみの解消に適した方法といえるでしょう。
6.マッサージで顔のたるみを解消しながら一緒に乾燥ケアを!
冒頭で、顔のたるみには3つの大きな原因があるとお伝えしました。3つの原因がそれぞれ悪循環で繋がっているのは確かですが、顔のたるみを解消してくれるマッサージを実践するにあたり、解消、対策が打てる原因があります。それがお肌の乾燥です。
6-1.顔のたるみが気になる人のお肌は年中乾燥の脅威にさらされている
筋肉を鍛えたり、代謝機能を活性化させようとしても一朝一夕でできることではありません。一度のマッサージで改善はできても、きちんと筋力を定着させたり、代謝機能を維持するためには毎日の積み重ねが必要になります。
しかし、乾燥についてはお肌の内側、根本からの解消はターンオーバーを繰り返す必要があるにしても、肌表面の乾燥はケアする化粧品で補ってあげることができます。
顔のたるみを解消しようと頑張って顔の筋肉を鍛えても、たるみ解消のマッサージをしても、お肌が乾燥した状態、ないし乾燥を引き起こしてしまうようでは、シワやたるみを自分で作ってしまうことになります。きちんと乾燥ケアも並行して行ってあげましょう。
6-2.乾燥対策も同時にできる顔のたるみに効果的なマッサージ方法
お肌の乾燥を防いであげる役割をメインに、顔のたるみの原因になる凝りを解消してくれるマッサージ方法をご紹介します。保湿クリームをタップリ塗るのがコツです。
肌をこすることなく押す動きがメインになります。ピンポイントでツボ押し効果があるので肌の新陳代謝を促し、減りがちな皮脂分泌を適度に整えます。
①クリームをお顔に塗りましょう。場所は額、鼻筋、両頬、顎の5カ所です。
②手のひらを自分に向けて、両手で握りこぶしを作ります。人差し指~小指の第二関節を頬に当てて内側から外側に円を描きます。口角からスタートし、フェイスラインを通り、目の下を通る順番で下から上へと頬を持ち上げるイメージです。
③握りこぶしはそのまま、②と同じ動きで手を動かしながら、親指の第一関節でピンポイントに頬骨の 奥をほぐすようなイメージでマッサージしていきます。
③最後に眉頭の下を、同じ親指の第一関節で押しほぐしましょう。これも、うつむき加減に頭の重みを利用するとマッサージしやすいです。
7.まとめ
顔のたるみを解消するマッサージ方法、いかがでしたでしょうか?とても沢山の手順、慣れるまではマッサージクリームの扱い方など要点が沢山あるので、最初のうちは手順をきちんとおさえながら丁寧にすすめていってください。
慣れるとたるみの解消だけではなく、リラックス効果も高いマッサージ。是非ともマスターして毎日のケアに取り入れてみてください。
ただし、顔のたるみのマッサージは強く行えば逆効果になることは、本文で何度もお話しました。指にどうしても無意識に力が入ってしまう人は、ぜひ表情筋のトレーニングをお試しください。肌に直接触らず顔の土台である筋肉を鍛えて引き上げ、たるみを解消することができます。
またクリームなど不要でいつでもどこでもできます。『 顔のたるみを体操で解消!1日3分「ながら」でできる簡単メソッド 』の記事では、「ながら」でできる簡単な顔のたるみに効果のあるトレーニングをご紹介していますので参考にしてください。
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