眼窩脂肪(がんかしぼう)を燃焼させて、目の下のたるみを改善したい……。
アラフォー以降の世代にとって、頭を抱えさせる悩みになりますよね。
しかも、ダイエットをして痩せても眼窩脂肪がなくなるわけではないので、たるみを解消するのは難しいと感じてしまうでしょう。
結論から言いますと、眼窩脂肪を燃焼させるには、以下2つの方法があります。
- 美容整形
- トレーニング
それぞれのメリット・デメリットを表にまとめましたが、私のおすすめは「トレーニング」での燃焼。
効果が出るまで時間がかかるものの、リスクや費用がかからないゆえに安心して改善できるからです。
メリット | デメリット | |
美容整形 | ・すぐに効果が出る | ・リスクがある ・料金が高い |
トレーニング | ・失敗のリスクがない ・費用がかからない | ・効果が出るまで 時間がかかる |
この記事では、眼窩脂肪が目の下のたるみの原因になる仕組みと、燃焼する2つの方法について解説します。
あなたにぴったりの方法を見つけて、たるみなしの目元を目指しましょう!
この記事を書いた人
- 加藤ひとみ(おきゃんママ)
- たるみ改善コンサルタント
- 「たるみが消える!顔ダンス」の著者
- YouTube:チャンネル登録31万人
- Instagram:フォロワー3.4万人
目次
眼窩脂肪を燃焼すれば目の下のたるみが改善できる
眼窩脂肪を正しく燃焼させるためには、目の下のたるみとなるメカニズムを知っておくのが大切。
本題に入る前に、この章をぜひチェックしていただけると嬉しいです。
(お急ぎの方は、こちらから先に進んでください)
目の下のたるみの原因は眼窩脂肪
若い時はない目の下のたるみですが、加齢とともにどうしてもできてしまうもの。
そんな目の下のたるみの原因は「眼窩脂肪」。
眼窩脂肪は歳をとるにつれてできるものではなく、人間の身体にもともと備わっているものです。
加えて、あなたの体重に関係なく眼窩脂肪はあるものです。
では、どうして若い時はない「目の下のたるみ」が加齢とともにみられるようになるのでしょうか?
眼窩脂肪が飛び出て「目の下のたるみ」になる理由
眼窩脂肪が飛び出て「目の下のたるみ」になる理由は「眼球を支える靭帯の衰え」です。
理科室で見かける頭蓋骨には、目を置くための穴がありますよね?
その穴こそ「眼窩(がんか)」で、本来はそこに眼球が収まっています。
そして、眼窩脂肪は「眼球をのせるクッション」のような役割をしています。
しかし、加齢とともに、眼球を支えている靱帯はゆるむもの。
その結果、眼球が下へ下へとおりていき、眼窩脂肪が眼球の重みによって押し出されて前に突き出ます。
こうして、眼窩脂肪は「たるみ状の膨らみ」となり、目に見える状態となります。
眼窩脂肪は燃焼できる
ここまでを読んで、お気づきかもしれません。
原因となる眼窩脂肪の燃焼さえできれば、目の下のたるみは改善できます。
たしかに、眼窩脂肪は通常のダイエットではなかなか落ちにくい脂肪です。
そのため「眼窩脂肪は燃焼しない」と思うかもしれません。
しかし、眼窩脂肪はあくまでも脂肪ですから、燃焼させるのにふさわしい条件がそろえば改善可能です。
次の章で「眼窩脂肪を燃焼させる方法」について詳しく解説しますので、このまま読み進めてくださいね。
眼窩脂肪を燃焼させる2つの方法とメリット・デメリット
目の下のたるみの原因となる眼窩脂肪を燃焼させる方法は、大きく分けて2つあります。
- 美容整形
- トレーニング
そして、これらのメリットとデメリットについて以下の表にまとめました。
メリット | デメリット | |
美容整形 | ・すぐに効果が出る | ・リスクがある ・料金が高い |
トレーニング | ・失敗のリスクがない ・費用がかからない | ・効果が出るまで 時間がかかる |
この章で詳しく解説しますね。
方法①:美容整形
まずは「美容整形」です。
美容整形では、眼窩脂肪を燃焼させるというよりも、以下の方法でたるみをなくします。
- メスを入れる
- 穴をあける
- 脂肪溶解注射で溶かす
美容整形のメリットは、「施術によっては即効性がある」という点です。
メスを入れたり、穴を開けたりして眼窩脂肪を除去してしまえば、その日から目の下のたるみが気にならなくなります。
一方で、以下のようなデメリットがあります。
- 失敗するリスクがある
- 費用がかかる
特に、思うような効果が得られなかったり、事故につながったりするのは避けたいもの。
美容整形で治す場合は、医師の評判をチェックしてから予約しましょう。
方法②:トレーニング
眼窩脂肪は「眼輪筋を鍛えるトレーニング」などをすることによって、自力で燃焼させることもできます。
眼窩脂肪を自力で燃焼させることのメリットは、なんといっても「費用がかからない」こと。
それでいてメスを入れるする必要がなく、安全性に目の下のたるみを改善できます。
一方で、美容整形と違って「すぐには成果が出ない」のがデメリット。
特に間違った方法でトレーニングをしていると、思うような効果が得られないかもしれません。
とはいえ、費用面や安心感は何よりも変え難いもの。
そのため、私は「トレーニングで燃焼する」方法をおすすめしたいです!
トレーニングで眼窩脂肪を燃焼させる方法
トレーニングで眼窩脂肪を燃焼させるには「眼輪筋を鍛える」のが効果的。
この章では「初級編」「中級編」に分けてトレーニングを紹介します。
初級編
それでは、まずは初級編です。
初級編では「眼輪筋全体を鍛えて、眼窩脂肪の燃焼をサポートするトレーニングとストレッチ」について紹介します。
- 顔を上げて天井を見る
目だけは下の方を見るのがポイント - そのままの姿勢で、ゆっくりとまばたきを10回程度行う
- 顔を下に向けて床を見る
この時、目だけは上の方を見ましょう - そのままの姿勢で、ゆっくりとまばたきを10回程度行う
トレーニングが終わったら、ストレッチも行いましょう。
ストレッチ方法(初級編)
- まぶたに力を入れて、5秒間目を閉じる
(眼球に力を入れないように注意) - 目を思い切り見開いて、5秒間まっすぐに前方を見る
- これを5回程度繰り返す
中級編
初級編の眼窩脂肪燃焼トレーニングに慣れたら、今度は中級編に進みましょう。
中級編に移行する目安は、初級編が楽にできるようになった頃。
個人差はありますが、大体2週間程度で慣れてくるでしょう。
中級編は初級編と違い、1回に実施する回数が多くなります。
さらに眼輪筋を活性化させて、強化させるのが目的です。
そして、眼輪筋が強くなれば、突出していた眼窩脂肪が本来のスペースに戻されます。
その結果、目の下のたるみの改善につながるのです。
以下の2つの部分についてのトレーニングを紹介しますので、ぜひやってみてくださいね!
- 眼輪筋の下
- 眼輪筋の横
眼輪筋の下部分を集中して鍛えるトレーニング(中級編)
まずは眼輪筋の下側を鍛えるトレーニングです(画像の位置)。
- 舌を軽く出し、上下の歯で舌を軽く噛む
※舌を噛むのは、顔の下部の力を抜いて目の下に集中するため - 下のまぶただけで目を閉じるイメージで、下まぶたに力を入れる。
- 下まぶたをリズムカルに上げたり下ろしたりする
このとき「頬の力を使わず、できるだけ下まつ毛が生えているすぐ下あたりを引き上げる」のがポイント。
1日30回行いましょう。
YouTubeでも解説しました
眼輪筋の横を集中して鍛えるトレーニング(中級編)
次は目の横側のトレーニングです(画像の②の部分)。
動作自体は普通のまばたきの延長なので、先ほどの下まぶたを引き上げるトレーニングより簡単です。
そのぶん回数は増えますが、しっかりと鍛えましょう。
- 舌を上下の歯で軽く噛んだまま、片目をつぶってウインクする
- これを1秒おきに左右交互に繰り返す
このとき、下まぶたを意識する必要はありません。
力を入れずに、リラックスした状態でウインクしましょう。
もしトレーニング中に目尻にシワが出て気になったら、両目の横に人差し指を縦に当てましょう。
これでシワを出さずにトレーニングができますよ!
YouTubeでも解説しました
美容整形で眼窩脂肪を燃焼させる方法
そうはいっても、費用もリスクも承知のうえで、即効性がある「美容整形」がいいという人もいるでしょう。
以下のようにいろんな方法がありますので、自分に合ったものを探してみてください。
- 下眼瞼脱脂術
- 脱脂術+脂肪注入
- 下眼瞼皺取り術
- PRP療法
方法①:下眼瞼脱脂術
下眼瞼脱脂術は名前の通り、下まぶたの眼窩脂肪を取り除く施術です。
大きくわけて2種類あります。
- 下まぶたにメスを入れる方法(切開法)
- 下まぶたの裏からアプローチする方法(経結膜法)
どちらの場合でも皮膚の切除をせず、単純に眼窩脂肪のみを取り除きます。
そのため、術後に皮膚が余ることでシワっぽく見えるかもしれません。
それぞれの方法について、簡単に紹介しますね。
切開法
切開法は「下まぶたの際(きわ)の部分にメスを入れて、そこから余分な眼窩脂肪を除去する方法」です。
下まぶたの際の部分にメスは入るものの、下まぶたの皮膚は薄いため傷跡はほとんどわからなくなります。
手術してから1週間程度は、大きな腫れがみられることもありますが、入院の必要はありません。
経結膜法
経結膜法とは「下まぶたの裏側をレーザーメスなどで切開したり、レーザーで小さな穴を開けたりして余分な眼窩脂肪を取り除く施術」です。
下まぶたの裏側からのアプローチなので、顔表面に傷跡が残ることがない点がメリット。
加えて、切開法と違い、大きな腫れも3日程度と短期間で済みます。
方法②:脱脂術+脂肪注入
下まぶたの眼窩脂肪を除去しただけでは、目の下が凹んでしまうこともあります。
そこで誕生したのが、「除去した脂肪を処理して不純物を取り除いたあとに、目の下に自己脂肪を再注入する」という方法です。
このとき、脂肪は太ももなど別の場所からから採取します。
ただし、注入した脂肪がすべて定着するわけではなく、何パーセントかは吸収される点がデメリット。
加えて、しこりができる可能性もあります。
対策として、脂肪の代わりにヒアルロン酸を注入する方法もあります。
とはいえ、ヒアルロン酸もいずれは吸収されるので、定期的な注入が必要です。
方法③:下眼瞼しわ取り術
下眼瞼しわ取り術は「下まぶたの際を切開し、眼窩脂肪だけでなく余分な皮膚を切除する方法」です(画像参照)。
下まつげの2〜3mmほど下の部分を切開し、縫合するため、抜歯するまでは糸が見えるのが特徴です。
とはいえ、下眼瞼しわ取り術は下眼瞼脱脂術と違い余った皮膚を切除するので、抜糸したあとは目元がスッキリとします。
方法④:PRP療法
PRP療法とは「自分の血液の中から血小板だけを取り出し、皮膚に注入する方法」です。
血小板を注入することでコラーゲンの合成が促進され、下まぶたにハリが出てたるみの解消が期待できます。
また、自分の血液を使用するため、「アレルギー反応などの心配もない」というメリットもあります。
ここまで4つの方法を紹介しましたが、どの方法であってもリスクがともないます。
「目の下のたるみ取り手術は失敗しない?手術の種類と費用とリスク」の記事にて詳しく解説しましたので、ぜひ1度読んでみてください。
マッサージで眼窩脂肪は燃焼できる?
実は、「目の下の眼窩脂肪をマッサージで燃焼できるのでは?」と考える方もいます。
しかし、マッサージだけで脂肪を燃焼させるのはおすすめできません。
目の周りは非常にデリケートなので、力を入れてマッサージしてしまうと、逆に皮膚がたるんでしまう可能性が高いからです。
マッサージに効果がないわけではない
とはいえ、マッサージにも一定の効果はあります。
マッサージによって目の周りのリンパの流れを良くなれば、目のむくみの解消が可能です。
また、むくみが解消されることで、脂肪が燃焼しやすくなるというメリットもあります。
そのため、眼輪筋トレーニングを行うとともに、目の周りのマッサージを週に2~3回程度行いましょう。
しかしながら、先ほども言ったように目の周りはとてもデリケート。
マッサージするときは力を入れ過ぎないように、ソフトタッチを心がけましょう。
具体的には「軽く指先でタッピング」すること。
夜のお手入れの最後に、薬指で目の下の気になる部分を20回ほど優しくタッピングしましょう。
ツボ押しがおススメ
とはいえ、マッサージをするときにどうしても無意識に力が入ってしまう人もいるでしょう。
そんなあなたには「ツボ押し」がおすすめ。
特に、上の画像の位置にある「承泣」というツボは、目の周囲の血行を改善する効果が期待できますよ。
詳しくは「目の下のたるみにツボが効く!押す場所とツボ押しの方法」の記事で解説していますので、あわせて読んでみてくださいね。
まとめ:眼窩脂肪の燃焼にはトレーニングがおすすめ
この記事では、眼窩脂肪を燃焼させる方法について解説しました。
燃焼させる方法には「美容整形」「トレーニング」の2種類があり、それぞれ以下のメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
美容整形 | ・すぐに効果が出る | ・リスクがある ・料金が高い |
トレーニング | ・失敗のリスクがない ・費用がかからない | ・効果が出るまで 時間がかかる |
効果が出るまで時間はかかりますが、リスクと費用を抑えられる「トレーニング」での改善を私はおすすめしたいです。
1日数分でできますので、早速今日からやってみてくださいね。
この記事が、あなたの目の周りをスッキリするきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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