目の下のシワとたるみを自分で解消して今より10歳若返る方法

↑「目の下のたるみ」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

目の下のシワとたるみはとても気になるものですね。若いころにはなかったシワとたるみができてしまったら、なんとかして自分で改善したいと悩んでしまいます。

目の下のシワは皮膚に原因があります。また目の下のたるみは、皮膚よりさらに深い部分、筋肉に原因があることがほとんどです。シワとたるみを改善するためには皮膚と筋肉にしっかりとアプローチしていくことが重要です。

私も以前は目の下のシワとたるみに真剣に悩んだ経験があります。色々試した結果、自分で自然に改善できる方法があることが分かりました。

この記事では、私自身が実践して効果があった目の下のシワとたるみを自分で改善する方法について詳しくお伝えしています。ぜひ参考になさってください。

1.目の下のシワとたるみは皮膚と筋肉へアプローチして改善する

目の下のシワに悩む女性の画像

人は相手の目を見ることで会話をしたり、どういう人だろうかと判断します。そのため、目の周りの印象はとても大切。目の下にシワやたるみがあると一気に老けた印象を与えてしまうことになりますから、なんとか解消したいですよね。

メイクで隠しにくいのも、目の下のシワやたるみのやっかいな点です。ですが実はシワやたるみの根本的な原因である「皮膚」と「筋肉」、それぞれに的確にアプローチをすれば、改善できることが多いのです。

1-1.皮膚にアプローチする

それでは、まずはシワに関してお伝えしてまいります。皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層が順番に重なることで構成されています。このうち、シワに関係するのは肌の最も上にある「表皮」と、その下にある「真皮」です。

シワの構造
シワができている部分の皮膚内部

表皮と真皮のうち、真皮にはコラーゲンやエラスチンといった繊維が網目のように張り巡らされていて、その網目の中をヒアルロン酸のように水分をたっぷりと貯水できるような保水成分で満たされることで、ぷるんとした肌の弾力が保たれています。

この、肌の弾力の元となっている「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」は、同じく真皮の中に存在する「線維芽細胞」によって次々に生み出されます。こうして肌の弾力は真皮でつくられているため、真皮はハリのある若々しい皮膚にはとても大切な部分なんですね。

しかしながら、真皮に対して自分の意思でどうにかしようと思っても、これは正直な話大変難しいことなんです。年齢とともに体は老化していきますが、ハリをつくっている線維芽細胞の衰えは、加齢により引き起こされてしまうものだからです。

よって私たちが直接アプローチできるのは、一番上の層の「表皮」、それも一番上の角質層の部分のみとなります。

自分で出来るシワの改善法は、角質層に水分をたっぷり保てるよう肌を整えてあげること。肌が元々持っている力を引き出すことです。そうすればシワが出来にくくい肌になります。

1-2.筋肉にアプローチする

次は、目の下のたるみについてお伝えしましょう。目の下のたるみは顔の筋肉である表情筋にアプローチして改善していきます。目の下にできるたるみの真下には、表面から見えない顔の筋肉「表情筋」があります。

表情筋のイラスト画像
顔の表情筋

年齢とともに、この表情筋も衰えていきます。実は表情筋のほとんどが、私たちが普通に生活している日常の中で十分に使われていません。そのため、顔の筋肉は弱ってしまいやすい部分でもあるのです。弱った筋肉は薄くなって下がり(ゆるみ)ます。これは体の筋肉も同様ですね。

皮膚の下にある筋肉がゆるむと、組織全体が薄くなり一番上の皮膚が余ります。顔の脂肪がダイエットなどで急激に減っても同じ現象が起こります。皮膚が余ると、目の下のたるみが目立つようになります。

幸い、真皮の線維芽細胞と違い表情筋の筋繊維はいくつになっても鍛えることが出来ます。目の下にハリを与えるために、顔の筋肉、特に目の周りの筋肉を鍛えることはとても重要なのです。

2.目の下のシワの改善法

目の下のシワの画像

第1章で、目の下のシワの改善には、表皮にある角質層にしっかりと水分を保てるようにすることが重要であることをお伝えしました。それでは、どうすれば水分を保てるようになるのでしょうか?

それには、ケミカル断ちが有効です。

2-1.「ケミカル断ち」で肌バリアを育む

ケミカル断ちとは、皮膚を乾燥させる化粧品中の「合成界面活性剤」や「合成ポリマー」を一切排除した化粧品(お手入れ品)を使うことです。

肌表面からのケア、お手入れ法を見直すと目の下のシワが改善しやすくなります。赤ちゃんや子供だった頃のお肌を考えてみましょう。アレルギーなどの肌疾患がなければ、化粧水などを使わなくても私たちの肌にはうるおいが保たれて、健康的な肌が絶えず作られていましたよね。

私たちの皮膚には本来、肌を守っているバリア機能と回復力が備わっていて、健康な状態を保ってきました。「過保護にしすぎると肌はかえって弱くなる」というのを聞いたことがあるかもしれません。化粧水、美容液など添加物の含まれる基礎化粧品を繰り返し使っていることにより、肌のバリア機能が弱まってしまうことがあるのです。

ケミカル断ちでは、肌が本来持っている肌のバリア機能を壊さないお手入れをするだけけなので簡単に行えます。これは目の下のシワにも有効です。肌が元々持っている本当の力を取り戻して、シワのない目元を目指しましょう。

2-2.皮膚の水分量を保つケミカル断ちの方法

肌がもともと持っているバリア機能には、紫外線や排気ガスなどの外部刺激から皮膚を守ってくれるだけではなく、肌の内側にうるおいを保ってくれる役割があります。

このバリア機能が壊れてしまうことで皮膚の表面は荒れて毛羽立ち、肌内部の水分が蒸発しやすくなってカサカサに乾燥してしまうことに。

乾燥が目の下のシワをひどくしている

皮膚の最も表面にあたる部分には、わずか0.02mmの角質層があり、肌を包んで守っています。
肌が乾燥するとこの角質層の水分量が減ってしまうため、ふっくらとしたハリのある状態を保てません。その結果、目の下の皮膚はますます薄くなり、目の下にシワが出来やすくなります。

皮膚の構造の画像
角質層にたっぷりと水分を蓄えられる肌つくりをする

乾燥によってバリア機能が壊れてしまったガサガサの肌では、さらに水分が逃げ出してしまうため乾燥の悪循環にはまってしまうことに。水分をしっかりキープできる肌に育てることが、目の下のシワの改善に重要です。

肌バリアを壊さない手入れで皮膚を強くする

皮膚の一番上の角質層はとても保湿性が高く、正常な状態では15~20%の水分を含んでみずみずしくうるおっています。

角質細胞の中には「天然保湿因子(NMF)」と、角質細胞同士のすき間を満たしている「角質細胞間脂質」といったうるおい成分があり、肌の水分が逃げないようにしっかりとバリアをつくっています。

細胞と細胞の間をうるおいで満たしている「細胞間脂質」は、セラミドなどの脂質の層と水分子の層がミルフィーユ状に交互に重なりあった「ラメラ構造」によって形成されています。

こうした規則正しいうるおい構造が、柔軟でしっかりとしたバリアー機能の役割を果たしていることで、たったの0.02mmの角質層が肌内部にうるおいを保つと共に強い盾となって肌を守ってくれているのです。

また、天然の保湿クリームである肌表面の「皮脂膜」も肌の潤いを保つ働きをしています。

皮膚の水分保持の画像

これらの機能が正常に働いていれば、肌は乾燥することはありません。

肌のバリア機能の画像

ケミカル断ちで目の下にシワができにくい肌づくりをする

ところが、普段使用している化粧品に「合成界面活性剤」と「合成ポリマー」が含めれていれば、肌のバリア機能は壊れやすくなります。普段のお手入れ品から合成界面活性剤と合成ポリマーを排除すると、肌のバリアを壊さないため、水分をしっかりキープできる丈夫な肌になれます。

ケミカル断ちとは、肌のバリアを壊さない手入れのことです。

合成界面活性剤が肌バリアを壊している

化粧品に配合されている合成界面活性剤は、肌バリアを壊し、乾燥を招きます。乾燥がひどくなると、目の下にシワが出来やすくなります。

では、なぜ合成界面活性剤は皮膚に悪い影響を与えるのでしょうか?合成界面活性剤には乳化作用があります。この作用が肌のバリアを壊す原因です。界面活性とは界面(物質の境の面のこと)の性質を変化させること。

構造としては、1つの分子の中に、水になじむ親水性と、油になじむ親油性を持ち、水と油のように本来は混ざらないものを混合させる働きをします。

しかし、この乳化作用が角質層の細胞間脂質や皮脂膜を溶かしてしまい、肌のバリア機能を壊すのです。細胞間脂質の結合がゆるまれば、角質層に穴があき、その穴から肌の水分にどんどん逃げていってしまいます。

肌のバリアが壊れた画像

よって次第に乾燥肌に移行していきます。

目の下の皮膚は乾燥でさらに薄くなり、シワが出来やすい状態になります。これらの理由から目の下のシワを改善するためには、日常使う化粧品から合成界面活性剤を排除することが重要です。

合成ポリマーはビニール成分と同じで肌に負担をかける

化粧品に含まれる合成ポリマーも肌に負担をかけてしまいます。

合成ポリマーとは、石油などを原料にした合成樹脂や合成セルロースであり、これらを高分子化した物を合成ポリマーと呼びます。疑似的に肌に潤いがあるように見せる成分です。

合成ポリマーを化粧品に配合する場合、ファンデーションに配合すると肌にツヤがあるように見えますし、ヘアートリートメントに配合すると、つるつるの手触りを与えることが出来ます。

合成ポリマーは皮膚をぴったりと覆うため、皮膚の健康を維持する環境が保てにくくなります。合成ポリマーの中では皮膚の常在菌が増殖できず、本来の皮膚の機能である皮脂膜の形成に悪影響を与えるからです。

肌は潤いを保ちにくくなり、結果的に乾燥しやすい肌になってしまいます。

合成ポリマーが皮膚を覆っている画像

肌バリアを壊す成分・表示名リスト

それでは、どうすれば合成界面活性剤と合成ポリマーを普段のお手入れから排除することが出来るのでしょうか?化粧品の容器や箱、商品のホームページを見ても、成分名がカタカナで表示されていて、どれが合成界面活性剤・合成ポリマーなのか分かりにくいですよね。

そこで、成分名を見てすぐわかるように、最も避けるべき合成界面活性剤と合成ポリマーを下記に記しました。50音順に並んでいるので、参考になさってください。

成分表にこれらの表示があれば、肌バリアを壊す可能性があるので、目の下のシワに悩む方はこれらの成分が配合されていない化粧品を使うようにしてください。

私は、本当に肌バリアを壊さないコスメが欲しくて試行錯誤しましたが、なかなか自分で納得できるコスメに出会えず、結局、自分でつくりました。「Selif(セリフ)」は、肌バリアを壊す合成界面活性剤・合成ポリマーを一切使用していない機能性無添加コスメです。

どんな化粧品を使ったらいいのか迷う方は、「Selif(セリフ)がどうして肌バリアを壊さないのか?」をぜひ参考になさってください。

<肌バリアを壊す成分・表示名リスト> ※ クリックすると表示されます。

合成界面活性剤(ア行)

合成界面活性剤(カ行)

合成界面活性剤(サ行)

合成界面活性剤(タ行)

合成界面活性剤(ナ行)

合成界面活性剤(ハ行)

合成界面活性剤(マ行)

合成界面活性剤(ヤ行)

合成界面活性剤(ラ行)

合成ポリマー

3.目の下のたるみ改善法

目の下のたるみの画像

次は、目の下のたるみの改善法についてお伝えします。目の下のたるみの原因は、眼球を保護している脂肪が前方の皮膚側に飛び出てきたことが原因です。

目の周り、特に目の下の筋肉がゆるむと、脂肪が飛び出しやすくなりますので、目の下の筋肉を鍛えて強くすることが、目の下のたるみの改善に有効です。

3-1.下まぶたのトレーニングで目の下のたるみを解消する

それでは、下まぶたの筋肉を鍛える方法をお伝えします。

今回、トレーニングで鍛える筋肉は、眼輪筋(がんりんきん)という目の周りを取り囲んでいる筋肉です。眼輪筋を鍛えれば、なぜ目の下のたるみが解消するのかを説明いたします。

目の下のたるみの真下の眼輪筋を強くすると脂肪の飛び出しを防げる

目の下のたるみの下には筋肉があります。目の周りを取り囲んでいる「眼輪筋」という筋肉です。ウインクをしてみましょう。目をぐるっと囲んでいる筋肉がしっかり動いているのがわかりますか?

眼輪筋はこのように目をぎゅっと閉じたり、涙の袋を開いたりするはたらきをしている筋肉で、皮膚とつながっています。

目の下のたるみのできる部分は目袋と呼ばれたりもしますが、この目袋がふくらんでたるんでしまうのはなぜなのでしょうか。

目袋の下には眼輪筋があることをお話ししましたが、そのさらに下には「眼窩脂肪」というもったりとした脂肪があります。「眼窩脂肪」は眼球を包むクッションの役割をしている大切な組織ですが、眼球を支えているロックウッド靱帯がゆるむと、眼球の重みで「眼窩脂肪」が前に飛び出してしまうのです。

この時「眼輪筋」がしっかり鍛えられていると、目の奥から出てくる脂肪に対して、筋肉が「盾(たて)」になって前方への飛び出しを防いでくれます。

眼輪筋の画像

目の下の筋肉をトレーニングする方法

それでは、目の下の筋肉(眼輪筋)を鍛えるトレーニング法を解説いたします。眼輪筋の鍛え方を知って、目の下のたるみを解消していきましょう。

①まずは、舌を軽く出し、上下の歯で舌を軽く噛みます。

※舌を軽く噛むと、顔の下半分の力を抜くことができます。

②次に、下のまぶただけで目を閉じるように下まぶたに力を入れてください。

うまく、下まぶたが上がったら、目の力を抜きます。そして、上げたり下したりを繰り返します。1秒に1回、上げ下ろしのペースで。30回頑張りましょう。

※リズムカルに下まぶたを上げたり下ろしたりを繰り返します。

下まぶたのトレーニング画像

●回数・・・1秒に1回上げ下ろし。1日30回 

●トレーニングのコツ・・・頬の力を使わず、目のすぐ下の筋肉のみ動かすようにします。

4.目の下のシワとたるみ解消まとめ

どんなにお肌をお手入れしていても、目の下にシワがあったり、たるみがあったりするだけで老けて見られてしまいます。しっかりとハリを復活させて若々しい印象をキープしていきたいですよね。

目の下のシワとたるみは、日ごろのお手入れを見直し、目の下の筋トレを毎日実践することで大いに改善が期待できます。目元のうるおいを保ち、眼輪筋をしっかり鍛えることが、自分でできるもっとも有効な方法です。

整形などの手段を考えなくても、自分の体さえあれば無料で行うことができます。

なお、目の下のたるみ改善に効果がある表情筋トレーニングについて、さらに詳しく知りたい方は、『 目の下のたるみを劇的に解消!最強トレーニング徹底解説 』を併せてご覧ください。実際に改善した方の画像も載せています。1日も早く若々しい目元を取り戻しましょう。

 

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●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。