目の下のふくらみ(脂肪)取り|たるみの原因と最強7つの解消法

↑「目の下のたるみ」を簡単に改善する方法(YouTube動画でも解説しています)

目の下にぷっくりとしたふくらみがあると、それだけで老けて見られてしまうものです。笑うとふくらむのが気になったり、前より目の下のたるみが大きくなったような気がして悩んだりしていませんか?

頑張ってケアをしてもしつこいのが、目の下のたるみやふくらみ。ですが、諦めてしまうのは早いです。テレビで見かける男性にもよくあるこの目の下のふくらみですが、女優さんにはあまりないですよね。

目の下のふくらみは意外と簡単に改善できるのです。しっかりと対策をして、目の下のふくらみをスッキリ解決しましょう!

↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)

1.目の下のふくらみは眼窩脂肪を取りのぞけば解消できる

目の下のふくらみに悩む女性の画像

老化かな?と気になる目の下のたるみには、実は2種類があります。1つは真皮のハリや弾力が失われて、皮膚が下がってしまうタイプ。もう1つは目の下にふくらみができて、クマのようにたるみが出るタイプです。

今回は後者の目の下のふくらみを解消する方法をご紹介していきます。

1-1.目の下のふくらみの正体は「眼窩脂肪」

目の下にはふくらみがある人と、全くない人がいますよね。どうして自分だけ目の下にたるみができてしまうのだろう?と悩んだことがある方も多いはず。ふくらみのできる人とできない人にはどのような違いがあるのでしょうか?

目の下にできるふくらみは「目袋」と呼ばれることもあります。この目袋の正体は、眼球を包んでいる「眼窩脂肪」(がんかしぼう)という脂肪です。

目の下のふくらみの原因の説明画像

上の図は眼球を横から見たものです。眼球はこの眼窩脂肪に包まれていて、強い衝撃を受けた時などに眼窩脂肪がエアバックのような役割をしてクッションになってくれます。

目の下のふくらみはこの眼窩脂肪が飛び出して出来たもの。眼窩脂肪は人によって量が違います。眼窩脂肪の量や、飛び出しやすい骨格の形成は遺伝的要素で変わってくるので、生まれつき目の下のふくらみができやすい人と、出来にくい人がいるのです。

また、加齢により眼球の位置が下に下がるので、下がった眼球の圧迫により眼窩脂肪が前に出やすくなります。

1-2.眼窩脂肪をとりのぞいて目の下のふくらみを解消する!

眼窩脂肪は「脂肪」なのですが、頬やお腹など全身につく脂肪とは少し違って、ダイエットでは解消できない特殊な脂肪。セルフケアで自然に目の下のふくらみを改善することが、理想ですが、根本解決として眼窩脂肪を取り除くことも有効です。

眼窩脂肪さえ取ってしまうことができれば、目の下のふくらみを解消することができるのです。

なお、目の下のたるみを解消するためにやるべき3つのセルフケアとしてまとめた『  目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア 』も参考にしてください。

2.目の下のふくらみができる原因

眼窩脂肪ヘルニアの画像

ぷっくりと飛び出している目の下のふくらみの正体は、「眼窩脂肪」であるということをお伝えしました。ですが、遺伝的に眼窩脂肪が多くてもふくらみにならない人もいます。また、10代くらいまではあまりたるみにはなりません。

ではどうして目の下にぷっくりとふくらみができてしまうんでしょうか?

2-1.目の下のたるみの原因①目の下の靱帯が衰えている

眼窩脂肪というのは最初から前へ飛び出しているわけではありません。目の下にはハンモックのように眼球をささえている「ロックウッド靱帯」があるのですが、この靱帯が衰えるとどうなるでしょうか。

ハンモックが伸びた状態になれば、当然眼球は重力により下がってしまいますよね。

そうして眼球が下へ下がると、ちょうど目袋の位置にあった眼窩脂肪が押しつぶされますから、前へ飛び出す形になってしまうのです。この時、骨格や眼窩脂肪の量によって飛び出した脂肪が余って、ふくらみができてしまいます。

2-2.目の下のたるみの原因②皮膚のハリ、弾力不足

目の下の皮膚はわずか0.5mm~0.6mm。とても薄くて繊細のため、どうしても衰えがち。しわやたるみ、くすみといったあらゆるお悩みの絶えない場所でもありますよね。

皮膚には真皮内に網目状のコラーゲン組織があり、ハリと弾力を保っているのですが、老化によってコラーゲン力や保水力が弱まると、伸びたネットのようになって脂肪を支えることができなくなります。

目の下のふくらみの解説画像

そのため前に押し出てきた眼窩脂肪を支えきれずに、目の下のふくらみにたるみができてしまうわけです。

2-3.目の下のたるみの原因③眼輪筋の衰え

目の周りをぐるっと取り囲んでいる表情筋が「眼輪筋」です。眼窩脂肪が前へ飛びだそうとしても、眼輪筋が目の下をしっかりガードしていれば、目の下のふくらみを押さえつけてくれます。

眼輪筋の画像
眼輪筋(がんりんきん)

しかし眼輪筋がゆるんでしまうと、目の下にはガードしてくれる鎧がない状態。皮膚だけでたるみを支えることになりますから、Tシャツ1枚で、ぽっこりと出たお腹を支えているようなものです。当然、目の下はぷっくりふくらんで、たるんでしまいますよね。

幸い、筋肉はきたえることができるものです。しっかりと眼輪筋の鎧を着て、目の下のふくらみをガードしてみましょう!

3.目の下のふくらみを取る方法

目の下のふくらみの画像

それでは、ここからは具体的に目の下のふくらみを取る方法をあげていきましょう。自分に合った方法を探して検討してみて下さいね。

3-1.目の下のふくらみを美容医療で解消する

美容クリニックのイメージ画像

美容皮膚科や美容クリニックでは、目の下のふくらみを解消する処置をしてくれます。様々な方法がありますので、ひとつひとつご紹介していきましょう。

PRP皮膚再生療法

PRP療法のイメージ図

切らないで注射をするだけなので、美容皮膚科でも行っている治療法。自分の血液に含まれる、血小板血漿を注入する方法がPRP皮膚再生療法です。

血小板には細胞を活性化させたりコラーゲンを作ったりしながら、皮膚を修復してくれる能力があります。自分自身の血小板を注入することで、アレルギー反応などの拒否反応を起こさずに安全に肌のハリを取り戻すことが出来ます。

ただし、あくまで皮膚を強化する治療ですので、ひどいふくらみやたるみよりも初期的な症状のある方におすすめです。PRP皮膚再生療法と同時に眼輪筋のトレーニングを行っていくのも有効でしょう。

初期的な目の下のふくらみの症状の目安は、下の画像を参考にしてください。

比較的若い年齢でこの程度のふくらみの場合は、PRP皮膚再生療法で改善する可能性があります。しかし、さらにふくらみの程度が大きくなっている場合は、PRP皮膚再生療法のみでは効果がありません。その他の方法を検討しましょう。

経結膜下脱脂法

下まぶたの裏側から眼窩脂肪を抜いていくことで、目の下のふくらみを解消する方法です。あかんべーをした部分の裏側から取りますから、傷跡が外側から見えないというメリットで人気の治療法です。

経結膜下脱脂法の解説画像

目の下のふくらみを多く取り除いた場合、その分皮膚が余りますからしわができてしまう可能性もあります。

下眼瞼除皺術

ふくらみ部分の脂肪と共に、余った皮膚や筋肉も全て切除して、目の下のふくらみを解消する方法です。

下眼瞼除皺術の解説画像

余った皮膚も切って縫合するため、しわになってしまうのを防ぐメリットがありますが、脂肪の取りすぎによって目の下に凹みができるケースがあります。

ハムラ法

上でご紹介しました経結膜下脱脂法、下眼瞼除皺術のデメリットをカバーした新しい治療法がハムラ法です。徹底的に眼窩脂肪を取り除くのではなく、眼窩脂肪の切除は最小限に行い、凹んだ部分に脂肪を移動させて平らにします。

余ったふくらみは取り除いて、足りない部分に脂肪を入れるので、最も美しく自然に仕上がる処置になります。

ハムラ法の解説画像

下まつげの際から脂肪を取り除くので、傷口が目立たなくなるまでメイクで隠すことができます。傷跡の大小は医師の技術に左右されますから、腕の良い医師を選ぶことがとても重要でしょう。

なお、「ハムラ法」「下眼瞼除皺術」「経結膜下脱脂法」それぞれの術法やリスク、費用については、『 目の下のたるみ取り手術は失敗しない?手術の種類と費用とリスク 』で詳しくご説明しています。

3-2.目の下のふくらみをセルフケアで解消する

目の下のふくらみに悩む女性の画像

美容医療で目の下のふくらみを取るには、どうしてもリスクやコストがかかってしまうので心配になりますよね。それに痛みを伴うのが恐かったり、ダウンタイムと呼ばれる術後の腫れなどの期間が気になったりするものです。

美容医療の力を使わなくても、目の下のふくらみはセルフケアで改善することができます。美容クリニックに行くのはちょっと迷ってしまうという方は、まずセルフケアを試してみてはいかがでしょうか?

目の下にハリを取り戻す!

目の下の皮膚に弾力を作ることで、ふくらみによるたるみをはね返しましょう。皮膚のハリに重要なのは、深い保湿。化粧水や美容液でケアをしたら、クリームやアイクリームなどで水分を逃さないようにベールをかぶせて丁寧にケアをしましょう。

しかし、添加物の多い化粧品はいくら美容成分や保湿成分をお肌に与えているとしても、ダメージまで肌に与えてしまうことになります。特に目の下の皮膚はとても薄く繊細な部分ですから、大切に守りたいですよね。

私も目の下のたるみやほうれい線に悩んだ時、肌バリアを壊さない美容クリームを探してみました。ですがなかなか良いものが見つからないというのが正直なところでした。

そこで理想的な化粧品を目指して、自分で作ったものが「機能性無添加コスメSelif(セリフ)」です。Selifについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

ほうれい線をしっかりケアするおすすめコスメと顔の筋トレ

また、真剣に肌のハリや弾力を取り戻したいなら、食事にしっかりと気をつかいましょう。特に食事制限によるダイエットをしている人は注意が必要です。

ビタミン類はもちろん、タンパク質もしっかりと摂取しないと肌はハリを保てません。お肉や魚、卵や大豆などから多く摂取できるタンパク質ですが、たくさん食べるのは難しいという方はプロテインで補うことでもお肌のハリを取り戻せるはずです。

眼輪筋トレーニング

皮膚のハリよりも強力に目の下のふくらみをガードしたい場合は、眼輪筋を鍛えることが有効です。眼輪筋は目の下の眼窩脂肪が前に飛び出してくるのをしっかりと押さえてくれますから、トレーニングをして目の下をスッキリとリフトアップさせましょう。

4.目元スッキリ!眼輪筋の鍛え方

①眼輪筋の下側を鍛えるトレーニング法

1、舌を軽く出し、上下の歯で舌を軽く噛む。※舌を軽く噛む理由は、顔の下半分の力を抜いて、目の下に集中させるため。

2、下のまぶただけで目を閉じるように下まぶたに力を入れる。

リズムカルに下まぶたを上げたり下ろしたりを繰り返す。

目の下のたるみの表情筋トレーニング画像

・回数・・・1秒に1回上げ下ろし。30回 慣れたら、目の下がだるくなるまで。

・トレーニングのコツ・・・頬の力を使わず、できるだけ下まつ毛が生えているすぐ下あたりを引き上げるようにしましょう。

・うまくできない場合・・・下まぶたの筋肉を引き上げるという動きを日常ではあまりしないため、このトレーニングは少々難しく感じるかもしれません。その際は下記の方法をお試しください。

軽く上を向く→ 眩しいものを見るように目を細める→ 目を開く →くりかえす

まぶしい目をすると、少し下まぶたが動くのが分かると思います。これを繰り返していると、下まぶたを引き上げるコツが身に付きます。

②眼輪筋の横側を鍛えるトレーニング法

1、舌を上下の歯で軽く噛んだまま、片目をつぶってウィンクする。これを踏切の信号機のように繰り返す。

・回数・・・1秒に右と左のまばたき。左右30回 慣れたら、目の横がだるくなるまで。

・トレーニングのコツ・・・まばたきは通常の目を閉じる動きで大丈夫。下まぶた上げより簡単かと思います。

このトレーニングで目じりのシワが浮き出るのが気になる方は、目じりに指を置いてシワを防いでトレーニングなさってください。また目をぎゅっと閉じる必要はありません。普通の瞬き程度の力で十分効果があります。

眼輪筋は専用のトレーニングをしないと、年齢とともに眼輪筋そのものが緩くなり、薄く下がってしまいます。若々しい目もとのためには眼輪筋を鍛えることはとても大切です。

5.ヒアルロン酸注射で目立たなくする

ヒアルロン酸注射のイメージ画像

美容皮膚科や美容クリニックでは、ヒアルロン酸を注入することで目の下のふくらみを目立たなくすることもできます。

これは直接目の下のふくらみにアプローチするのではなく、目の下のふくらみのさらに下にある凹んだ部分にヒアルロン酸を注入することで段差をなくす方法です。

目の下のふくらみ部分は取り除かないのですが、見た目がフラットに近づきます。

効果は人によりますが、およそ6ヶ月~1年。ただし目の下はとても繊細で処置の難しい部分なので、腕の良い医師の力を借りる必要があります。

万が一失敗したりデザインが気に入らなかった場合は、ヒアルロン酸溶解注射によって元に戻すことができるので、リスクが小さいことも大きなメリットでしょう。

ヒアルロン酸注入のメリットやデメリットについては、『 目の下のたるみをヒアルロン酸注射で取る|値段とメリット・デメリット 』にて詳しくお伝えしています。

6.目の下のふくらみに過度なマッサージは逆効果?

目の下のふくらみを解消する方法の解説画像

目の下のふくらみをなんとかしようと、一生懸命にマッサージをする方もいます。血行をうながしてリンパを流してくれるマッサージは、ハリを取り戻したりむくみやクマなどにも効果的です。

ですが目の下の皮膚はとても繊細。摩擦で引っ張られることによって伸びたり傷んだりしやすいですから、自己流でマッサージをしすぎてしまうと逆効果になってしまいます。

目の周りのツボを押すことも、目の下のたるみを解消してくれますので、まずは無理矢理こすらずにそっとツボを押してあげましょう。

目の下のたるみを解消するツボについてはこちらの記事を参考にして下さい。

目の下のたるみにツボが効く!押す場所とツボ押しの方法

https://self-lifting.jp/blog/facial-pot-of-slack-eyes-1537

7.まとめ

自分ではなかなか解消方法がわからない目の下のふくらみは、本当に悩み深いものですよね。ですが解消する方法はありますから、諦める必要はないんです。セルフケア、美容医療、自分にぴったり合った解消法を見つけてみて下さい。

美容医療にも、目の下のふくらみを除去する方法から目立たなくさせる方法まで、様々な治療法があります。クリニックではしっかりとカウンセリングをしてくれますので、まずは医師に相談してみるのも良いでしょう。スッキリと自信の持てる目元を手に入れて、どうか理想の毎日を過ごして下さいね。

なお、目の下のふくらみやたるみのセルフケアについてさらに詳しく知りたい方は、『 目の下のたるみを自分で改善する3つの簡単セルフケア 』を参考になさってください。表情筋トレーニングやお肌のお手入れ、また栄養の摂り方など、目の下のふくらみ、たるみを自分で解消する方法ついて、より詳しい記事になっております。

↑私が実践している美肌を維持する方法(YouTube動画で解説しています)

 

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●筆者(加藤ひとみ)の実体験ブログ 整形なしで若返るブログ

ABOUTこの記事をかいた人

1962年10月5日生まれ たるみ改善コンサルタント
一般社団法人日本セルフリフティング協会 代表理事
ニックネームは「おきゃんママ」。 自身が老け顔に悩んだ経験をもとに考案した「たるみ改善!顔ダンス」は、「コワいほど顔が上がる!」と評判を呼ぶ。
著書に『たるみが消える!顔ダンス』、『【DVD付】顔ダンスで即たるみが上がる! 若返る!』(世界文化社)がある。メディア出演多数。